操作方法も特徴的だが、Hapticフォンといえばフルブラウザを利用できるのが最大のセールスポイントだ。これまで韓国では、携帯電話によるインターネット利用があまり一般的ではなかった。フルブラウザを搭載する端末の登場が、こうした状況を変えられるのだろうか。
Hapticフォンの「Mobile Web Internet」メニューをクリックすると、PC向けポータルサイトでもある「NATE」の検索ウィンドウにつながる。NATEは、SKTのモバイルインターネットサービスの名称でもある。ここでキーワードを入力してWebサイトを検索するか、あるいは別のタブで分類されているディレクトリ検索をする。URLを直接入力することも可能だ。
しかしこのMobile Web Internetは、携帯電話の縦長画面でしか見られないほか、Flashアニメも表示されない。URL入力も、半透明のキーボードを画面に表示させ、そこでキーワードやURLを入力するため、画面のアイコンと文字とが重なるので見難いなど、全体的に使いづらく満足感が低い。
上記のように、プリセットされたMobile Web Internetではあまり快適なフルブラウジングは期待できない。そこで、横画面で見られるフルブラウザとしてUbiquitous Wizardが配布している「Mobile Web Viewer」をダウンロードして、インストールしてみた。
Mobile Web Viewerを使うとFlashや動画、日本語など、大抵のWebサイトを表示できるようになる。URLの入力も、スタイラスペンでできるので楽だ。対応していないActiveXコンポーネントがあったり、処理速度がやや遅いという面もあるが、PCと同じようにWebサイトを見るにはぴったりだ。
Hapticフォンは月額3000ウォン(約310円)を支払えば、Webメールを受信することができる。アカウントを登録すれば、自動的に新着メールを確認し、アラームで知らせてくれるという仕組みだ。添付ファイルも、ファイルビューアーで見ることができる。ファイルビューアーは、JPEGはもちろん、Microsoft WordやExcel、PDFなどのオフィス文書など、主なファイルには一通り対応している。
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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