2007年度、最も売れたケータイは?──ソフトバンクモバイル編2007年度 年間携帯販売ランキング(1/3 ページ)

» 2008年05月01日 19時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

年間トップは「812SH」、ハイエンド新機種と安価な旧機種が混在

  2007年総合 2007年下半期
1 812SH 812SH
2 705SH 911SH
3 911SH 705Px
4 911T 810P
5 912SH 920SH
6 810P 814T
7 FULLFACE 913SH 911T
8 705Px 821SH
9 910SH fanfun 815T
10 920SH FULLFACE 913SH
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 2007年度に最も売れたソフトバンクモバイル端末はシャープ製の「812SH」だった。

 812SHは2007年春モデルとして登場。“PANTONEケータイ”として、これまで前例がない全20色ものカラーバリエーションを用意して話題を呼んだ。全53週で50回ランクインし、8回首位を獲得。つまり1年中売れていた端末だった。

 ランクインできなかったのは11月の第2週、第3週、12月の第1週の3回。この頃になると発売から約9カ月が経過していたためかランキングの下位に甘んじるようになっていたが、その数日後(12月20日)発売した新色(全24色に)と値下げ効果により、一転して人気が復活した。それだけユーザーニーズや傾向を見据え、その通りになった見事な戦略的製品だったといえる。ちなみに8回の首位はこの復活劇の後で獲得しており、年間キャリア総合ランキングでもソフトバンクモバイル端末で唯一8位に入った。

photo 24色のカラーバリエーションがある「812SH」。このほか、シンプル端末「GENT812SH sII」(最下段右から2つめ)や福岡ソフトバンクホークスをモチーフにした「ホークスケータイ」(最下段右から1つめ)などもあった

 年間2位にはシャープ製の「705SH」(2006年6月発売)、3位に同じくシャープ製の「911SH」(2006年11月発売/下半期2位)、4位に東芝製の「911T」(2007年3月発売/下半期7位)、5位にシャープ製の「912SH」(2007年6月発売)が入った。

 705SHは、2006年のソフトバンクモバイル端末で最も売れた機種。2007年の上半期までその人気は続き、8月の第3週までランクインした。2007年度の連続首位記録は「17」(4月第1週から7月第4週まで)。特に前半5カ月の勢いは圧倒的と言えるほどだった。

photo 2006年6月発売の「705SH」(当時ボーダフォン)。2006年後半にソフトバンクロゴを配した新色モデルやスワロフスキー・クリスタルをあしらった限定モデルなども発売された

 下半期に姿を消した705SHの“後継”となったのがパナソニック モバイル製の「705P」とそのリニューアルモデル「705Px」だ。705Pも2006年10月に発売した旧機種であり、「持ち帰り0円、追加支払い0円」の安価に購入できる機種として8月第4週に再ランクイン。その人気を10月1日に発売したリニューアルモデルの705Pxに引き継ぎながら計19回(3位以上12回)ランクインし、下半期3位、年間8位に入った。

photo 2006年9月発売の「705P」と2007年10月に発売したリニューアルモデル「705Px」。安価に購入できる機種として2007年後半に人気が再燃した。705Pxは2008年2月に開始した3G携帯向けプリペイドサービス「プリモバイル」対応機種でもある
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