ソフトバンクモバイル端末は2007年度もシャープ製端末が強かった。中でも“AQUOSケータイ”は3位に911SH(第2弾 2006年冬モデル/下半期2位)、5位に912SH(第3弾 2007年夏モデル)、10位に920SH(第4弾 2007年冬モデル/下半期5位)の3機種がランクイン。いずれも発売直後に人気機種となった。
シャープ以外では、東芝とパナソニック モバイル製端末も健闘した。年間4位の東芝製端末 911Tはスリムなスライドボディに3インチのワイドVGAディスプレイ、ワンセグ、FeliCa、GPSなどを備えたハイエンドモデルとして登場。途中、値下げによる人気再燃も経て2007年度は計43回ランクインした。パナソニック モバイル製端末は705Pシリーズのほかに「810P」(2007年夏モデル 下半期4位、年間8位)も人気だった。
ソフトバンクモバイル端末は、発売直後に人気が出るハイエンド新機種と、やや古く、安価になったロー・ミドルクラスの機種が混在するランキングになる傾向がある。そして、このような機種とともに話題性のある機種も要所で投入したのが印象的だった。
年間1位の“全24色”812SHをはじめ、約2億4000万通りでカスタマイズでき、後に“キャラケー”として展開した「fanfun. 815T」(下半期9位)、そして“シャア専用”の「913SH G TYPE-CHAR」が鮮明に記憶に残っているのではないだろうか。
913SH G TYPE-CHARは、「FULLFACE 913SH」(2007年夏モデル 下半期10位)をベースに専用コンテンツとシャアのパーソナルカラーを模したボディカラーを施すとともに、12分の1シャア専用ザクヘッド型充電台が付属する特別モデルとして発売された。企画者は当初、孫正義社長に「お前はアホか(笑)」と言われたそうだが、それを本当に発売したインパクトは相当のものだった。ちなみに913SH G TYPE-CHARは、発売週の12月第2週に7位にランクインした。
2007年度のソフトバンクモバイルは、月額980円の「ホワイトプラン」や、購入時の負担が少ない新スーパーボーナスによる購入手段(安くなった旧機種を新スーパーボーナスの一括払いで購入し、2年間を実質7円/月で使う極端に安価な方法も存在する)など、「安価」の印象もユーザーに与えた。このことは契約純増数で11カ月連続トップ(2008年3月末現在)、2007年度の累計純増数もキャリアトップとなる原動力になった。
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