フェムトセル、9月の規制緩和を待って商用化へ――ソフトバンクモバイルCTOの宮川氏

» 2008年05月09日 16時45分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 2008年3月期の決算会見に登壇したソフトバンクモバイル 取締役専務執行役員兼CTOの宮川潤一氏が、同社のフェムトセル開発の進捗について説明した。

 ソフトバンクグループは2007年6月28日に、総務省からフェムトセルを使った通信システムの実験免許を取得。ip.access、モトローラ、ユビキシス、日本アルカテル・ルーセント、日本エリクソン、Samsung電子、日本ソナス・ネットワークス、NECの協力の下、2GHz帯を使った実験を行っている。

 宮川氏によれば、フェムトセルの開発は順調に進んでおり、現在は技術を担当する5人程度の社員で実験中。6月には100人規模の実験を開始し、総務省の規制緩和で個人での設置が可能になる9月下旬を待って商用化に入るとした。

 ソフトバンク社長の孫正義氏もフェムトセルには期待しており、「積極活用していきたい」と話した。

 フェムトセルは屋内に設置できる小型の基地局で、ビル内や地下、宅内など電波が届きにくい場所での携帯電話利用をサポートする。ただし、カバーエリアは半径数十メートル程度と狭く、電波の到達距離はコードレスホンや無線LANと同程度となる。

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