ソフトバンクモバイルのノキア・ジャパン製端末「X02NK/N95」(以下、X02NK)はなかなかカッコいい。
前モデルもそうだったが、ノキアのハイエンド機は質感がよく、剛性感がある。UIのデザインも(使い勝手がいいかどうかは別にして)統一感があってよく考えられてると感じる。肝心のカメラ機能も、これだけたくさんの機能を詰め込みながら手を抜いてないとこがいい。500万画素とかカールツァイスブランドのレンズとか、そういうカタログスペックだけでなく、「撮った後の活用」についても考えられているのだ。
X02NKのレンズがある面を見てほしい。まさにデジカメだ。レンズカバーを開くと自動的にカメラが起動する。レンズカバーは端末を薄くするには弊害があるのかもしれないが、カメラとして使うならこのように直感的に起動できるほうがこの後も楽しく使える。
起動時間はだいたい3秒くらい。これくらいなら特にストレスは溜まらない。ちなみにレンズカバーを閉じたままメニューからカメラを起動すると、インカメラが有効になって起動する。レンズカバーを開け忘れてると、カメラモードにした途端、いきなり自分の顔が写る(これ、びっくりするので注意してください 笑)。
カメラモードはデジカメ気分でそのまま使える。本体の右側面(カメラとして使うときは横向きにすると上面になる)には大きめのシャッターキーと再生キー(レビューキー)がある。
国内メーカーのケータイカメラは十中八九、決定キーでも撮影できるが、X02NKのシャッターは側面ののみとなる。決定キーはメニューの選択に使われる。表示画面の右端にツールバーを設け、十字キーと決定キーでシーンモードやISO感度、明るさを設定するわけだ。そういう意味で、一般的なデジカメと大きく変わらない操作感で使用できる。
ディスプレイは2.6インチのQVGA液晶。ディスプレイの屋外における視認性や視野角はもうちょっとがんばってほしかったかも。太陽光下などではやや画面が見にくくなる。また、ケータイカメラでも当たり前になってきた静止画の手ブレ補正機能は備えず、マクロ機能も最短撮影距離が10センチとあまり寄れるわけではない。しかし“写真を気持ちよくさっと撮れる”工夫がそれを補っている。
撮影機能は「連写」がおもしろい。“バースト連写”モードにすると、フルサイズでぱしゃぱしゃ連写できる。連写速度はそれほど速くはないが(1〜2秒に1枚)、シャッターを押し続けることで連写が可能となる。
インターバル撮影機能も用意し、10秒ごと、1分ごとなどに設定して自動的に撮影できる。ただしこの機能はカメラを固定しておかないと意味がなく、X02NKは側面が斜めになってるので自立しないのが残念なところ。というわけで、この機能を活用するのであれば別途汎用のミニ三脚などを用意しておくと便利だと思う。
レンズは焦点距離5.6mmで、35ミリフィルム換算だとだいたい35mm相当くらい(写った範囲で推測しているのでアバウトだが)。また、ケータイとしては大きめの撮像素子を使っているようだ。撮像素子は5MピクセルのCMOSセンサーとなる。
撮影後の書き込み速度はなかなか高速。書き込み時間を待つことはほとんどなく、すぐ次の撮影に入れるのが撮っていて楽しい。ただ、静止画と動画のモード切り替えは5〜8秒とやや時間がかかるのは少し残念だ。
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