ケータイが映画館――映像レンタル「LISMO Video」開始

» 2008年06月03日 14時08分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 KDDIは6月3日、レンタル型の動画配信サービス「LISMO Video」の提供を同日より開始した。ミュージッククリップのような短編映像だけではなく、30分や2時間といった見応えのある長時間のドラマや映画が携帯で楽しめる。

photo 「W62H」で「24―TWENTY FOUR―」を。一時停止位置はプレーヤーを終了しても保持されるので、通勤中での視聴も安心

 サービス開始時から「スパイダーマン2」「バイオハザード II アポカリプス」「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」などハリウッド映画作品をはじめ、「HEROES/ヒーローズ」「24―TWENTY FOUR―」といったドラマやアニメなど約2000作品を用意する。

 再生期限時間の設けられたレンタル形式で提供され、価格は作品ごとに異なるが、「HEROES/ヒーローズ」は48時間再生可能で1話あたり210円。最多価格帯は、映画が315〜420円、ドラマが105円〜525円、お笑いやアイドル番組が315〜525円(いずれも1本あたり)。ドラマやアニメなどシリーズものについては、一部を除き第1話は無料で提供される。

 購入はPCソフト「LISMO Port」より行う形式となっており、購入後は携帯へ転送して携帯で視聴するほか、PC上で視聴することもできる。購入については「まとめてau支払い」が利用可能。対応する携帯電話は新発表された「W62H」「Sportio」「W62CA」「W64SA」「re」「W62T」「W62SH」「W63SA」ならびに既存機種の「W56T」「W54S」「W54SA」「W61SA」「W61T」「W61S」。

photophotophoto 携帯上からは着うたフルなどと同じように「LISMO Player」から視聴する(左)。ビデオライブラリ」から視聴期限が確認できる(中)、縦位置での再生画面(右)

 映像コーデックはH.264で、音声はAAC 128kbps ステレオ。携帯用にダウンロードできるファイルのフォーマットは独自形式となっており、PC上での再生は不可。あくまで目安だが、ファイルサイズは30分のドラマで100Mバイト程度、2時間映画では400Mバイト程度となる。転送する携帯電話にMicroSDなど外部メモリーカードがセットされている場合、標準設定では優先的にそれら外部メモリーカードへ転送される。

photophoto 「LISMO Port」からアクセスできる「LSMO Video Store」(左)、購入済みビデオ一覧(右)

 「LISMO PORT」は5台までの携帯電話を管理可能だが、動画購入時には電話番号をもとにしたひも付けが行われるため、1つの映像コンテンツを複数台の携帯電話へ転送することはできない。携帯電話から映像(視聴権)の購入は行えないため、再生期限時間が超過した映像を見たい場合には、LISMO PORTで再度、購入することが必要となる。

 PC上で視聴する場合は高画質(720×480ピクセル/ビットレート2Mbps)と標準画質(352×480ピクセル/ビットレート768Mbps)の画質切り替えが可能だが、ストリーミング再生となるために常時接続環境が必要となる。

photo PCでの高画質再生(720×480ピクセル/ビットレート2Mbps)

 また、ストリーミング映像にもCOPPによる著作権保護処理が施されているため、PCとディスプレイはHDCP対応ビデオカード/ディスプレイや一体型(ノートPCなど)など、何らかのカタチでCOPPに対応した視聴環境を用意できないとPC上で視聴はできない。

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