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» 2008年06月13日 00時19分 UPDATE

デジモノ家電を読み解くキーワード:「iPhone 3G」――“3G”に隠された?メッセージ

ついに、iPhoneが日本で発売される。今回はWWDC 2008で発表されたばかりの新端末「iPhone 3G」について、現在ある情報をもとに「3G」の機能を整理してみよう。

[海上忍,ITmedia]

次のiPhoneは「3G」対応

photo 待望の「iPhone 3G」は、7月11日からソフトバンクモバイルで販売開始の予定

 iPhone 3Gの「3G」は、携帯電話としての通信方式が「第3世代」に属すことを意味する。携帯電話では、アナログ信号にのみ対応したサービスを第一世代、デジタル方式転換後を第2世代、ITUで定められている「IMT-2000」に準拠したサービスを第3世代という。日本の場合、「W-CDMA」(NTTドコモ、ソフトバンクモバイル)、「CDMA2000」(au)が、3Gに分類される。

 ちなみに、現行iPhoneの通信方式は「GSM」。欧米やアジア諸国で普及率が高い第2世代に属すGSMは、拡張規格のEDGE(Enhanced Data for GSM Evolution)により、理論値では最高200kbps(実測値では70〜130kbps程度)のデータ通信をサポートする。日本の携帯キャリアはGSMをサポートしないため、これまで日本のユーザーはiPhoneを利用できなかったが、3G対応によりその障害もなくなった。

 そして今度のiPhone 3Gは、現行型のGSM/EDGE方式と比較し、約2.8倍の高速化を実現するという(WWDC 2008で発表された数値)。日本におけるサービスの詳細は明らかにされていないが、現状、ソフトバンクモバイルが持つ3GのHSDPAネットワークは、理論値で下り最大3.6Mbpsという高速通信が可能なことから、その約2.8倍という数値は控えめなものと考えてよさそうだ。

3Gは「3つのG」だった?

 ここで、iPhone 3Gの「3G」にはまた違った意味も含まれていると仮定してみる――。つまり「3つのG」、Gを含む3つの新機能・新要素が用意されたという意味だ。うち1つは前述した携帯電話の通信方式だとして、残り2つは何だろうか?

 まず挙げられるのが「GPS」。現行iPhoneは、携帯電話基地局や無線LANアクセスポイントからの情報をもとに現在位置を割り出す「GPSもどき」機能を装備していたが、今度はA-GPSや公衆無線LAN、携帯電話基地局からの位置情報取得機能(GPSユニット)を内蔵、正確な位置を測定できるようになった。おそらく近いうちに、iPhoneのマルチタッチインタフェースを使った、扱いやすい地図案内サービスが登場するはずだ。

 もう1つは「Generous price」(Generous:寛大な、気前のよい)だろう。iPhone 3Gの価格は、8Gバイトモデルが199ドル、16Gバイトモデルが299ドルと、現行型より200ドルも安価に設定されている。日本ではまだ具体的な販売方法は発表されていないが、iPhone本体の価格が大きく引き下げられた分、訴求力ある料金プランも提示されることを期待したい。

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