Nokiaは、ビジネスコンシューマー向けライン「Eseries」の最新モデルとして発表した「Nokia E66」と「Nokia E71」を、シンガポールで開催された同社のプライベートイベント「Nokia Connection 2008」で披露した。
E71は小型のストレート端末で、サイズは日本で発売されているE61(X01NK)より一回り小さくなっている。特に横幅が、E61の69.7ミリより10ミリ以上も狭い57ミリになっている点には注目だ。幅が狭くなったのに伴い各キーのサイズも小さくなっているが、押しやすい形のキートップを採用することで、操作性のよさを維持しているという。
。本体にはE61と同様、ステンレスを採用し高級なビジネスツールとしてのイメージも持たせている。本体カラーはブラックとホワイトをラインアップ。サイズは114×57×10ミリ(高さ×幅×厚み)で、通信方式はHSDPA 2100/850MHzとGSM 4バンドに対応するほか、無線LANも内蔵する。
E66は、107.5×49.5×13.6ミリ(高さ×幅×厚み)とコンパクトなサイズのスライドモデル。E65の後継機という位置づけで(1)HSDPAへの対応(2)ディスプレイの大型化(3)カメラ画質の向上(4)メモリ容量の増強 などのスペック強化を図りながら、厚みをE65より約2ミリ薄くした。ディスプレイは内蔵のモーションセンサーの働きで、本体を傾けると横画面に切り替わる。対応する通信方式はHSDPA 2100MHz、GSM 4バンド。E71と同様、無線LANを内蔵している。
両モデルともにメール機能が強化されており、Mail for Exchangeに対応したメールクライアントやGmail、Yahoo!mail、HotmailなどのWebメールや、世界1000以上のISPのメールアカウントに対応しているとのこと。また、ユーザーからの要望に応えて、カレンダーや電話帳の専用キーを装備した。
いずれのモデルも無線LANを搭載し、VPN/VoIPに対応するなど、ビジネス向けの基本機能を備えている。価格は両端末とも350ユーロ程度を予定しており、7月に発売される。
ほかにもNokia Connectionの展示会場では、今後発売予定の最新モデルや、Nokiaが提供するオンラインサービスなどのデモが展開された。
NFCを搭載する「Nokia 6212 classic」のデモブースでは、NFCを内蔵したフォトフレームへの写真転送や、2台の端末間で電話帳や写真などをやりとりする様子を披露。また、(1)パンフレットや広告のNFCチップ部分に端末をかざすとコンサートチケットの予約ができる電話番号が表示され、すぐに電話をかけられる(2)案内のWebページのURLが表示され、すぐに端末からアクセスできる など、便利な機能が紹介されていた。ユニークなのは、Bluetoothスピーカーとの接続へのNFC活用で、端末間でBluetoothの認証設定を行う必要なく端末をかざすだけでペアリングさせていた。
会場には、音楽に特化したXpressMusicシリーズの最新機種や、シンプルでスタイリッシュな「Nokia6600」シリーズなども展示されていた。「Nokia 5320」は、同社の音楽端末として初めてHSDPAに対応し、音楽を高卒通信を通じてダウンロードができる。また、Speak & Play機能に対応し、アーティスト名や曲名を端末に向かって声で伝えると、その音楽が再生される。また「Nokia 6600 flip」は、女性などがアクセサリーの感覚で持てるよう、小型化やスタイルにこだわって開発されたという。
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