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» 2008年06月27日 21時23分 UPDATE

「WILLCOM 03」ロードテスト:第1回 Bluetooth内蔵の「WILLCOM 03」で、ワイヤレスキーボード入力してみる

ウィルコムの新しいスマートフォン「WILLCOM 03」がついに発売された。日本のスマートフォン市場を引っ張ってきたW-ZERO3シリーズの最新モデルは、まさに“集大成”といえる製品に仕上がっている。

[memn0ck,ITmedia]

 6月27日に発売されたウィルコムの「WILLCOM 03」は、無線LANやワンセグを搭載するシャープ製のWindows Mobile端末。サイズは50(幅)×116(高さ)×17.9(厚さ)ミリ、重さ135グラムと、通常の携帯電話と同等の大きさになったのが特徴の1つだ。

photophoto ボディカラーは、ブラック×ピンクな「ピンクトーン」、ブラック×グリーンな「ライムトーン」、ブラック×シャンパンシルバーな「ゴールドトーン」の3色。「どのカラーにしようか」と悩めるのもうれしい(写真=左)。QWERTYキーボードは45キー。キーピッチは約7ミリとAdvanced/W-ZERO3[es]と同じ。Advanced/W-ZERO3[es]よりも打ちやすく感じた(写真=右)

 デザインは、黒をベースとした凹凸のないフラットなディスプレイ面が印象的で、これまでの「W-ZERO3シリーズ」にはない洗練された仕上がり。側面やスライドを開いたときのQWERTYキーボード部分にビビッドなメタリックカラーを採用するなど、カラーリングのアクセントも非常に個性的だ。これまでのW-ZERO3シリーズが、なんとなくビジネス色が強いデザインだっただけに、カジュアルなイメージのWILLCOM 03は、これまでスマートフォンを持つのを迷っていた人でも手に取りやすいだろう。

 そんな“普通のケータイ”っぽさを手に入れたWILLCOM 03だが、中身はOSにWindows Mobile 6.1 Classicを搭載したスマートフォンだ。初代「W-ZERO3」からこのシリーズを使ってきた筆者が、WILLCOM 03が“どこまでケータイとしてどこまで使えるようになったか”、そして“スマートフォンとしてどこまでPCライクに使えるか”を試していこう。

スマートフォンでもワンセグに対応! 感度もまずまず

 ワンセグを搭載したケータイは発売から2年半がたち、ハイエンドクラスの端末だけでなくミドルクラスの端末にもほぼ搭載されるようになった。しかしISDB-T(ワンセグを含む、日本の地上デジタルテレビの技術方式)はテレビ放送の規格としては日本とブラジルしか採用していないこともあり、海外メーカー製の携帯電話やオープンな仕様のスマートフォンにはなかなか搭載されなかった。W-ZERO3シリーズでも「W-ZERO3[es]」と「Advanced/W-ZERO3[es]」向けにUSB接続でワンセグを視聴可能にする製品はあったが、感度も悪く使い勝手がいいとはいえなかった。

 WILLCOM 03は待望のワンセグ機能を内蔵。残念ながらデータ放送には対応しておらず、録画や画面のキャプチャ機能もないのだが、外出中にちょっと見たい番組をチェックするといった場合には手軽に楽しめる。受信感度もまずまずで、ほかのワンセグケータイと比べても見劣りしない。ただ試作機では、受信状態が良好でも若干途切れがちといった不安定さが気になった。この点は製品版では改善されているとのことだ。

photo ワンセグは横画面に切り替えれば、自動で全画面表示になる。スタンドはないが、ワンセグ用アンテナを使えば、無理矢理立たせることは可能

 個人的には、ワンセグよりおサイフケータイに対応してほしかったのが本音だが、こうした“ほぼ日本固有”の機能にも対応してくれるのは嬉しいところだ。ケータイの高機能化が進む中、とりあえずワンセグが搭載されたのは、携帯電話ユーザーにもポイントが高いのではないだろうか。

photophotophotophoto このように視聴中にキャプチャを撮っても黒抜きされてしまう。ワンセグの画面キャプチャや録画は、PCなどでも対応しているだけに、非対応なのは残念

Bluetoothも内蔵! アダプタなしでワイヤレスキーボードが使える

 WILLCOM 03はワンセグに加えて、Bluetoothも内蔵した。これまでもW-ZERO3[es]とAdvanced/W-ZERO3[es]では、BluetoothアダプタをUSB接続すれば使えたが、内蔵されたことで、より使い勝手が良くなった。

 また、これまで非対応だったBluetoothヘッドセットを使うためのプロファイル「HSP」に対応したのもうれしい点だ。ただし、同じヘッドセット用の「HFP」には非対応で、なおかつダイヤルアップモデムとして利用するための「DUN-GW」にも非対応なのは残念なところ。ただし、ほかの携帯電話などをモデムとして使うための「DUN-DT」には対応している。

 Bluetoothは、auでもKCP+の導入により、ようやく採用機種が増えはじめ、NTTドコモもパナソニック モバイルコミュニケーションズ端末だけでなくシャープ製端末にも搭載されるなど、ケータイの世界でも広がりを見せている。Bluetoothのプロファイルでは、ワイヤレスミュージック向けの「A2DP」がクローズアップされがちだが、外付けキーボード好きとしては「HID」に対応していることが非常にうれしい。

photophotophotophoto Bluetoothの設定画面。WILLCOM 03はGPSには対応していないが、Bluetooth対応GPSアダプタを別途用意すれば、GPSの位置情報も活用できる。こうした高い拡張性の魅力ははかりしれない

 最近は、UMPCやMIDなどミニノート市場が熱いようだが、ミニノートさえ持ち歩くのが嫌だという人もけっこう多い。WILLCOM 03に外付けキーボードさえ持てば、使いやすい日本語入力環境と相まって、PCに見劣りしない文字入力環境ができあがる。

 さらにWILLCOM 03は、縦向きに持てばケータイライクなテンキー入力、横向きにすればQWERTY配列のフルキーボードを使った親指入力、そして、外付けキーボードを使えば、座ってPCライクに入力できるなど、2Wayにとどまらない3Wayの使い方ができる。この点でも、スマートフォンとしてこれまでにない拡張性を持った端末といえるだろう。

Get Macromedia FLASH PLAYER WILLCOM 03とThink Outside Bluetoot Keyboradで文字入力を行っているところ。この夏のケータイ新モデルでは、携帯電話でもNTTドコモ「SH906i」がBluetoothのHIDプロファイルに対応しているが、高速に入力すると取りこぼしがあったりと、入力の快適性としては劣っていた

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