ユーザーがサイクロイドスタイルをより快適に使えるように進化した横UIの操作は、新たに採用した光TOUCH CRUISERでの操作とも相性がいい。光TOUCH CRUISERは、SH906iにも搭載しているシャープ端末の新しいポインティングデバイスだ。決定キーと一体化されていることから、十字キーの周辺から指を動かすことなくフリーカーソル操作ができる。
静電式のタッチパッドを利用したSH905iTVなどのTOUCH CRUISERも、横画面での操作性は非常に良好だったが、パッドは十字キーというケータイの“ホームポジション”から指を移動する必要があった。その点、光TOUCH CRUISERの操作は、十字キーや決定キーを操作するのとさほど変わらない。スペースの関係で、上下方向と左右方向で多少操作感に違いがあったTOUCH CRUISERと比べて、ほぼ上下左右で同じ感覚で使える点も光TOUCH CRUISERのいいところだ。
光学センサーを採用した光TOUCH CRUISERは、細かな指の動きにもしっかり追従する。ほんの少し指を動かすだけで画面上のカーソルが動かせるため、十字キーと組み合わせて適宜必要な操作が行える。例えばフルブラウザでWebサイトをブラウジング中に、大きく画面をスクロールしたいと思ったら、親指をスクロールしたい方向に一気に動かすだけでいい。そして押したいリンクにカーソルを合わせ、そのまま決定キーを押し込めばクリックできる。またiモードサイトなどでは、光TOUCH CRUISERよりも十字キーでリンクを選んだ方が速い場合もあるが、そんなときは十字キーで操作すればよく、その時々で最適な動作が選べる。
光TOUCH CRUISERはカーソル操作だけでなく、上下キーや左右キーとしても使えるので、例えば「はい」「いいえ」を選択するようなポップアップも指を少し動かして決定キーを押すだけで操作可能。ワンセグ画面では左右でチャンネル変更、上下でボリューム調整ができ、ミュージックプレーヤーも、左右で曲送りや曲戻し、上下でボリュームの変更に対応する。
大きく美しい3.3インチのフルワイドVGA液晶には、縦画面でも横画面でものぞき見を防止する「新ベールビュー」を搭載していることも忘れてはならないポイントの1つだ。
かつてシャープ製端末に採用され人気を博した従来のベールビューは、縦画面の際に左右2方向からの視線をブロックする機能しかなく、しかも既存の液晶パネルの上にさらに1枚、専用のパネルを搭載する必要があって、薄型化も難しいものだった。その後採用されたプライベートフィルタは、画面全体のコントラストを下げて周囲からののぞき見を防ぐ機能だったが、背後からの視線もブロックできる反面、自分自身も画面が見にくくなってしまっていた。こうした過去の機能をベースに、欠点を解消してブラッシュアップしたのが新ベールビューだ。
新ベールビューでは、正面からの視認性はほとんど変えることなく、上下左右からののぞき見を防ぐ。これならサイクロイドスタイルでディスプレイを回転させても、横からののぞき見を防げる。しかもブロックするパターンはドコモダケやハート、もみじなど8種類が用意されており、好みに合わせて選択できる。8種のうち2種は動きのあるパターンを表示するアニメーションパターンとなっている。
前モデルSH905iTVまでで実現してきた快適な操作性をさらに昇華させ、より使いやすく進化したSH906iTV。鮮やかな映像、美しいサウンド、そしてサイクロイドスタイルならではの使いやすさを極めた本機は、パーソナルなモバイルシアターとして、高い満足度が得られることは間違いない。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年7月31日