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» 2008年07月15日 19時36分 UPDATE

徹底解説 ウィルコムのPHSを中国で使う方法:第4回 北京にあった、“待望”のプリペイドPIMカード (1/2)

日本のPHS「X PLATE」は、格安の通話料金が期待できる中国のPHS“小霊通”になる。今回は広州、上海に続いて、北京オリンピックを間近に控える北京で小霊通を契約した。店頭で役立つ「筆談用の会話文例」のおまけ付き。

[山根康宏,ITmedia]

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旅行者でも簡単に買えるプリペイドPIMカードをゲット

photo 中国網通「西単営業所」。場所は西単駅の出口Aから右折し「西単北大街」を北上、中友百貨の先の西単商場の対面にある

 北京はこれまで訪問した広州上海とは異なり、固定電話のサービスは中国網通(China Netcom)が提供する。北京における小霊通のPIMカード契約は中国網通の営業所を探せばよい。

 今回訪問したのはショッピングエリアでもある地下鉄西単駅そばの「西単営業所」だ(西単北大街沿い)。店舗前は工事中で入り口がやや分かりにくいが、ビルの壁面に同社のコーポレートカラーである緑地に大きく「中国網通/China Netcom」と書かれた看板が表示されているので迷うこともないだろう。

 店舗の営業時間は10時から18時で、夕方には閉店してしまう。訪問したのは17時半過ぎだったが、店内はけっこう混雑しており、奥にある小霊通ブースも顧客が数人端末購入などを行っていた。

 店員の手が空くのを待ち「小霊通を買いたい。外国人だがパスポートの登録で大丈夫か」とかたことの中国語で聞くと「まずは後ろの中国網通カウンターに行って、そちらで聞くように」とそっけなく対応されてしまった。そもそも北京は中国の首都。中国でありながらも資本主義化傾向が進む広州や上海よりも若干「お堅い」イメージが残っている(笑)。整理番号を受け取って順番を待つことにしたが、閉店時間までは30分ほどしかない。自分の順番まであと10数人、果たして本日の営業時間内に契約できるかどうか不安になってきた。

photo ビルの入り口のそばには「小霊通」の看板もあった

 ふと小霊通ブースを見ると、ショーケースの上に「霊通短期カード」(「カード」は「上」「下」の漢字の組み合わせ)という案内が掲示してあることに気がついた。察するに契約ではなく、純粋にプリペイドで買えるPIMカードのようだ。店員に「これを買うのにパスポートが必要か」と聞くと「何もいらない。今すぐ使える」とのこと。本来「移動式」固定電話であり、契約が必要な小霊通にも海外で一般的なプリペイドSIMカードと同様の「プリペイドPIMカード」が存在したわけだ。

 料金は3種類あり、販売価格分の無料利用分が含まれる。月租=つまり基本料金はゼロ、有効期限は料金にあわせて30日、60日、90日の3タイプある。日本への国際電話ができるのか、そしてその料金はいくらかを聞くと、こちらがカードを買おうとしている“客”だと分かったのか、さきほどまでそっけなかった店員があちこちに電話をして懸命に確認をしてくれた。

 日本への通話は広州と同様にIP電話「17909発信」を利用すると安い。例えば日本の03-XXXX-XXXXにかける場合は「17909 00 81 3 XXXX XXXX」とダイヤルする。通話料金は以下のとおり。


北京 中国網通/China NetcomのPHS通話料金
市内通話 0.15元/分(約2.2円)
着信 無料
日本への国際電話(17909発信) 3.75元/分(約56円)
プリペイド販売価格 有効期限30日型:39元(約580円)/39元通話費込み
有効期限60日型:69元(約1020円)/69元通話費込み
有効期限90日型:99元(約1470円)/99元通話費込み
※2008年5月末現在 最新情報は中国網通のWebサイトなどで確認してほしい

 プリペイドSIMカードは、有効期限が切れると電話番号は失効して自動的に使えなくなる。有効期限内に残高がなくなった場合は中国網通の現地テレホンカードなどで残高を追加できる。日本のX PLATEユーザーがプリペイドPIMカードを購入するなら日本への国際電話が多いと思われるので、あとから残高を追加する面倒を省く意味で、はじめから99元のカードを買っておくのがよさそうだ。

 購入は小霊通ブースでどのタイプにするかを伝え、その場で支払いを済ませるだけ。前述したようにパスポートの提示やホテル住所の記述なども必要ない。購入手続き後、店員が開通作業を行ってくれるので、すぐ利用可能になる。なお、プリペイドPIMカードのパッケージを見ると「2007年11月末日までに開通すること」と記載されているが……その場で店員が開通作業を行っていたを考えるとこの有効期限は特に気にする必要はないようだ。なおこの日付けから、少なくともプリペイドPIMカードという商品が北京では2007年11月以前から存在していたことにもなる。

 なお、北京でも小霊通PIMカードそのものを契約できる。ただ、旅行や数日間の出張など、短期の滞在であれば契約の手間が少ないプリペイドPIMカードを購入しておくのが簡単だ。特に契約がともなうということは、時間がかかる上に、若干の会話も必要になる。その点、登録不要のプリペイドであれば身振り手振りや簡単な英語だけでも購入できるだろう。

photophoto 北京の中国網通ではプリペイドPIMカードを販売している。ブースの店員に「これを買いたい」と指差しすることで買うこともできそうだ(左)。プリペイドPIMカードのパッケージ。海外で一般的なプリペイドSIMカードのように利用説明書も付属する(右)
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