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» 2008年07月22日 18時08分 UPDATE

ワイヤレスジャパン2008:これが“N”の次世代ケータイ――NEC、基調講演でコンセプトモデルを披露

ワイヤレスジャパンの基調講演に登壇したNEC 執行役員の山崎耕司氏が、これから同社が目指す端末開発の方向性に言及。無線通信技術、インフラ、サーバ、サービスプラットフォームも含めた総合力で“N”らしさを打ち出すとし、4つのコンセプトモデルを披露した。

[後藤祥子,ITmedia]

 家電ブランドを冠したケータイの勢いに押され、シェアトップの座を追われたNECが復活に向けて動き出す――。ワイヤレスジャパン2008の基調講演に登場したNECの執行役員 モバイルターミナル事業本部長の山崎耕司氏が、NECが考える次世代ケータイのあり方について話した。

 コンシューマーとの接点がPCと携帯のみというNECは、家電ブランドを持つ他メーカーに比べてブランド訴求の面で厳しい戦いを強いられている。こうした状況を打開するために打ち出すのは「総合力で勝負する」という戦略だ。「無線通信技術、インフラ、サーバ、サービスプラットフォームも含めた形でNECは次世代のケータイを考えたい」(山崎氏)

 これはネットワーク側にあるさまざまな価値と端末を連携させることで、ユーザーに新たな価値を提供しようという考えに基づく戦略で、アプローチとしてはAppleのiPhoneモデルに似たものがある。山崎氏は「iPhoneはUIが非常に面白く、まさにクライアント/サーバモデルによってサービスがどんどん変わっていくすばらしいものだと思う」と前置きしながらも、「あの形のままで、すべてのユーザーが満足するかといえば、必ずしもそういうものではない」と指摘。ネットワークやサービスとの連携を図りながら、ユーザーのニーズに合った多彩な形や色の端末をリリースできるところが同社の強みだとアピールした。「ネットワークから端末まで“すべての領域を提供できる形”を、この2年をかけて実現したい」(山崎氏)

 また公演中には、今後のNEC端末をかいま見せる4種のコンセプトモデルも披露した。

Photo NECのコンセプトモデル

これからの“N”ケータイはこうなる

  • モバイルブロードキャスト
sa_n01.jpgPhoto モバイルブロードキャストは、プロフェッショナルのための映像端末。持ちやすいサイズと動画撮影のしやすさを両立させたボディ形状が特徴だ。ノンリニア編集に対応し、動画の撮影中にもバッテリーの交換が行えるなど、モバイルならではの使い勝手にも配慮。撮った動画はNECのネットワークやサーバを利用することで、常に大容量のストリーミング動画としてアーカイブできる

  • モバイルキッズラボ
sa_n04.jpgsa_n07.jpgPhoto モバイルキッズラボは、子供ならではの発想で撮った画像を、子供のコミュニティ向けに発信できるサービスも合わせて提供する端末。端末にはフレームとタイムを設定できるカメラを装備。用途に合わせて設定することで、人の動きや観察日記用の画像を撮影できる

sa_n08.jpgPhoto 手の届かないところを撮影したり、凧に付けて撮影したりといった自由な発想で使えるよう、さまざまなアクセサリーを用意。画像を確認するための外付けビューワもある

sa_n11.jpgPhoto 撮った写真は「一発のキー操作で」(モバイルターミナル事業部 クリエイティブスタジオの磯野クリエイティブディレクター)NECが用意する子供向けブログにアップできる。「音声技術を使えば、子供が端末に話すだけで、それをテキスト化してブログにアップできる」。端末にはテンキーが搭載されていないが、親がPCから設定を送信すれば、必要な連絡先のみを入れることができる

  • スーパースリム
sa_n14.jpgPhoto NGNの時代でも、“通話とメールがあればいい”というニーズもあるという考えから生まれたコンセプトモデル。着信LEDやサブディスプレイを上部に集め、ポケットに入れたままでも情報を確認しやすくした。「世界最薄ケータイを実現した実装技術に、“情緒的な曲面”をつけるといったデザインの要素を採り入れた端末」(磯野氏)。曲面を採り入れることで上面と連続したデザインが可能になり、パネルを変えるだけで、より効果的なデザイン展開やコラボレーションの対応が可能だという

  • シンプルクラムシェル
sa_n16.jpgPhoto “コンパクトな折りたたみ端末”を提案するのが「シンプルクラムシェル」。閉じたときの面積を可能な限りコンパクトにしている。背面をデザインの面として使えるよう、カメラやLEDはヒンジ部に配置。ヒンジの内側に十字キーを置くことで、小型端末でありながら操作面積は従来通りの余裕を確保している

sa_n18.jpgPhoto 基板やヒンジはそのままに、パーツを変えることで多彩なバリエーションモデルを開発できる。液晶サイズやカメラのスペック競争にはあえて参入しない端末で、販売チャネルも従来のケータイショップとは異なるものを想定している


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