大人の“遊び心”も忘れないハイクオリティ――「W62SH」の先進機能とブリリアントデザインの狙い(3/3 ページ)

» 2008年08月08日 10時00分 公開
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3色“以上”点灯するカラフルなキーバックライト

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第一技術部 主事の川崎勲氏

 W62SHのデザインでもう1つ注目したいのが「キーバックライト」だ。キーバックライトの点灯カラーは、ラインアップで共通の1色、もしくは本体色ごとに1色用意されているのが一般的だが、W62SHでは「マリン」「サンセット」「フォレスト」の3色を用意した。通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第一技術部 主事の川崎勲氏は、このカラフルなキーバックライトが実現した理由を以下のように話した。

 「キーバックライトを単色で光らせるというパターンはよくありました。しかしLEDの技術は進歩しており、LEDメーカーさんの協力を得て、光の3原色を使いつつ、サイズはさほど大きくならないLEDが使えるようになったのです。これなら薄型化もできるということで、このカラフルなライトを使ったバックライトの開発がスタートしました。開発当初はRGB(赤と緑と青)の3色を使うつもりで進めていましたが、デザイン部門や機構設計部門と相談しながら、最終的にオレンジ、緑、青の3色を採用しました」(川崎氏)

 1色のキーバックライトを3色に光らせることで、技術的なハードルが上がるのは想像に難くない。実際、川崎氏も「最初にできあがったサンプルを見たときは、はたしてこれが商品になるのか? と思うほど暗かった」という。このカラフルなバックライトはどのように実現したのだろうか。

 「今回は1つの部品に3つのLEDが入っており、3つのLEDをそれぞれソフトウェアで制御していろいろな色に点灯させています。バックライトは導光板メーカーさんとやり取りをして、W52SHと同じような導光方式を採用しながら、さらに輝度を上げるような工夫をしてもらっています。もともとLEDには素子が何種類かあるので、色を変えること自体はそれほど難しいことではありません。むしろLEDを小さいパッケージに収めるのが難しいんです。LED自体は過去と同じ素材を使っていますが、中の素子を効率よく小さくすることで、3色キレイに光らせることができました」(川崎氏)

 W62SHのバックライトは、「マリン」「サンセット」「フォレスト」の3色を個別に設定できるのはもちろん、「ランダム」に設定すれば、本体の開閉や着信ごとに異なる色のキーバックライトが点灯する。さらに、「色数は公表していないが、ランダムに設定すると3色以外の色も表示される」(都築氏)という。

 「ほかのお客さまと見比べていただいたり、『次は何色に光るんだろう?』と無意識のうちにケータイを開閉しながら楽しんでいたいたりするといいですね」(都築氏)

 この端末の開閉に合わせて変わるキーバックライトのようなW62SHならではの“遊び心”は、本体のオープン/クローズの効果音にも採用されている。

 「オープン/クローズの音は通常は1種類だけでしたが、今回は遊び心を加えるということで、高級ライターのZippoを開閉したときのような音も標準のものとは別に入れています。Zippoは音がいいのか感触がいいのか、無意識のうちに開くことが多いですよね。3色のキーバックライトの楽しみと併せて、ケータイも無意識に開閉していただければと思い、この効果音を採用しました」(都築氏)

部品の実装面積を小さくして厚さ15ミリ台を実現

 W62SHにはサブディスプレイが搭載されていないが、これは「薄さを優先させたため」(都築氏)だという。「使いやすさを考えた際、厚さ15ミリ台というのを守りたかったのと、W52SHでWINのイルミネーションが光ってほしいという要望があったので、今回の仕様を優先させました」と都築氏。

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第2技術部 主事の竹本貴一氏

 その結果、W52SHでは17.6ミリだった厚さを15.8ミリに薄型化することに成功した。3インチフルワイドVGA液晶、Bluetooth、FMトランスミッターなど、W52SHよりも機能アップを果たしながら薄型化を実現するためには、当然のことながら、さまざまな挑戦があった。通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第2技術部 主事の竹本貴一氏は、その苦労をこう語る。

 「まずは各要素の厚みを測り直して、基板、バッテリー、キーの厚さなどをさらに薄くできないか検討しました。また、薄型化を進める際にバッテリーを薄くすると、体積を確保するため長くしなくてはならないため、全体のバランスを取りながら調整しました」(竹本氏)

 「回路担当としては『このタイミングでやるんですか?』というくらいギリギリの時点で新しい部品を採用したり、小さい部品や薄い部品を少しずつ採用したりしてこの形になりました。今回は薄型化によってバッテリーの面積が今までよりも大きくなって、カメラユニットの周囲が狭くなってしまったこともあって、そこの調整に苦労しました。バッテリーの容量自体は従来モデルとほぼ同等なので、そのほかの部品の実装面積が小さくなっています」(川崎氏)

シックな世界観を表現した「えすえいち村」

 auのシャープ端末ではすっかりおなじみとなった内蔵グラフィックの「えすえいち村」は、W62SHにもしっかり継承されている。ちなみにえすえいち村はau参入初号機のW41SHから採用されていたが、当時は単なるケータイアレンジの1種で特に名称はなかった。コミカルな動きや世界観がユーザーから好評だったため、2機種目のW51SHから「えすえいち村」と名付けられ、今に至る。

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 商品企画部 主事の飯田麻巳氏

 内蔵コンテンツの企画を担当した通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 商品企画部 主事の飯田麻巳氏は、「今回のW62SHは男女ともに大人っぽいユーザーがターゲットなので、えすえいち村でも雰囲気を変えて、星空をはじめ、トーンを落としてシックな感じをねらいました」とその狙いを話す。背景に写真を合成するなど、フルワイドVGA液晶を生かした高精細な表現を取り入れているが、本来の持ち味である楽しさや優しさなどは失わないようにしているという。

 W62SHのえすえいち村では、新しい動物として、夏を意識した「いるか」とひょうきんな「えりまき(とかげ)」が追加された。「メニュー画面の各アイコンを選んで表示される動物は、何が出てくるか楽しんでいただけるように、すべてランダムになっている」(飯田氏)といい、メニューアイコンを選ぶたびにさまざまなグラフィックを楽しめる。ちなみにえすえいち村のメニュー画面では、第1階層と第2階層が同じ背景上で移動するようにして連続感を持たせているのもポイントだ。

 えすえいち村はケータイアレンジの1つとして(本体色の)パールホワイトで初期設定されている。端末カラーによって初期設定のケータイアレンジが異なり、ロイヤルパープルでは「Music Lover」、アンティークゴールドでは「スタンダード」が設定されている。カラーごとに初期設定を変えたのは、各本体色のターゲットの利用スタイルを考慮したためだ。

 ケータイアレンジはカラー毎の3種類のほかに、オリジナル素材として3種類、計6種類がプリセットされている。「Music Lover」は音楽機能をメインに用意するなど、各ケータイアレンジは想定するユーザーのライフスタイルに合わせて表示するメニューが異なるのが特徴だ。メーカーサイト「SH@ez」にも、ダウンロードできるケータイアレンジコンテンツが充実している。

 メインメニューなどのコンテンツ作成には、アクロディアのVivid UIが使われている。「従来のFlashを使ったメニューでは、異なる構成のメニューを数種搭載する場合、2階層目の項目が重複することがありましたが、Vivid UIが使えるようになったことで、コンテンツ側で2階層目の構成もデザインできるようになり、項目を重複させないようにできました。使いやすい本当のオリジナルメニューを作れたと思います」(飯田氏)

 こうした取り組みと同時に、内蔵コンテンツを高精細なフルワイドVGAに対応させるための工夫も凝らした。内蔵のグラフィックコンテンツは、フルワイドVGAの高解像度を生かすため、全体的に緻密な表現を採用しているが、単に高い解像度に対応するだけでなく、あえて余韻のある動きを盛り込んでいる。例えばえすえいち村なら、待受画面の星座がにじむように現れたり、Music Loverメニューでは、文字のフォーカスがスピーディーに変わる一方、アイコンはやや遅れて浮かび上がったりする。これには「ハイスペックな端末だからこそ、余韻のあるグラフィックで情緒性を盛り込みたい」(飯田氏)という狙いがあった。

 シャープのメーカーサイト「SH@ez」では、W62SH購入者でキャンペーンに応募したユーザー全員に、えすえいち村のFlash壁紙をプレゼントするキャンペーンを8月31日まで実施しているので、ぜひアクセスしてほしい。待受画面でEZキーを長押しして「SH@ez」にアクセスしたら、「新着情報/キャンペーン」から「W62SHデビューキャンペーン」を選び、「応募する」から登録する。



 単なるハイスペック機種ではなく、“遊び心”が加味されたW62SHは、使い込むほどに味の出てくる一台だといえる。オン/オフを問わず、有能なパートナーになってくれることは間違いないだろう。

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企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年8月31日