第3回 “PC”だからこそ──USBとBluetoothを検証「WILLCOM D4」ロードテスト(1/2 ページ)

» 2008年08月11日 15時43分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

photophoto WILLCOM D4用に用意したUSB機器
今回試したUSB機器
キーボード エレコム「TKUP87MPBK」
マウス サンワサプライ「MA-LS1DS」、マイクロソフト「Wireless Notebook Laser Mouse 7000」
USBハブ ノーブランドのUSB2.0対応4ポート
カードリーダー パナソニック「BN-SDCJP」、サンディスク製8GバイトmicroSDHC付属のUSBリーダー
HDD 市販USBケース+2.5インチ60GバイトHDD(DK23FB-60 起動時4.5W/シーク時2.25W)、市販USBケース+2.5インチ80GバイトHDD(HTS548080M9AT00 起動時5W/シーク時2.6W)
DVD-Rドライブ 市販USBケース+パイオニア「DVR-K06」(最大8倍速記録対応)

 「WILLCOM D4」の本体に備わる貴重な拡張インタフェース、それがUSBとBluetoothである。

 まずはUSBを試そう。端子はminiUSB ABで、USB2.0 High Speedに対応。今回はキーボードやマウスといったHID機器とストレージ機器など、モバイル時によく使うであろうUSB機器で検証する。

 WILLCOM D4という端末で、例えばビデオキャプチャーをメインに使いたい──なんていう人はほとんどいないだろう。もちろん基本的にはWindows Vista対応のUSB機器なら動作するとも思われるが、それはさておいて、ここはバッテリー駆動時に接続するUSB機器、とくにUSBバスパワーがどうかを気にしたい。バッテリー駆動時にはUSBバスパワーの供給能力にばらつきがあり、ストレージ機器などは駆動しないこともあるからだ。

 今回WILLCOM D4で試したUSB機器は右記。USBハブはどこかの店の特価ワゴンセールかなにかで買った適当な4ポートのノーブランド製品。筆者は、HDDなどの余ったパーツを流用して運用することも多く、メーカー製のパッケージ製品でないことはご容赦いただきたい。

 USBバスパワーで動作しなかったのはDVD-Rドライブ。このほかの機器はACアダプタ接続時、バッテリー駆動時に関係なく動作した。外付けHDDは内蔵HDDとの間で約500Mバイトのファイルを問題なく相互コピーできたので動作したとみなす。

 動作しなかったDVD-Rドライブは、ドライブとしては認識するもののメディアを認識できなかった。このドライブは、筆者のメインノートPCである「ThinkPad T60」においてUSBバスパワーにて、DVD-R 8倍速書き込みも常時利用しているものだが、WILLCOM D4では使えなかった。少々電力供給不足のようだ。もちろん本体サイズを考慮すると仕方ないとは思うが、接続するUSB機器は必ずしも「いつものほかのノートPCで使えているから大丈夫」ではないことには少し気をつける必要がありそうだ。

 続いてUSBハブを使用して複数のUSB機器を同時に接続する。

 キーボード+マウス+メモリカードリーダーに関しては、どの組み合わせで、かつ4ポートすべてに機器を接続しても問題なく動作したのは少し安心した。

 また、試した2つの外付けのHDDのうち、60Gバイトの方はキーボード+マウス+カードリーダー+HDDの組み合わせで動作したが、80Gバイトの方はなぜか認識せず、駆動しなかった(こちらも別のノートPCでは正常に使える)。使用するHDDの消費電力、あるいは組み合わせる外付けUSBケースの仕様によってはバスパワー駆動で使えない場合はあるといえるのかもしれない。

 なお、USBバスパワーで駆動できなかったDVD-Rドライブと80GバイトHDDも、それぞれに補助電力を供給すれば問題なく動作する。BIOSでも認識され、外付けDVD-RドライブからCD/DVDブートも可能。試しにWindows Vista対応のHDD総合ユーティリティ「Stroage Manager 2008」をCDブートしてみたが、問題なく動作した。内蔵HDD、USB HDDともに正常認識し、イメージバックアップなども問題なく行えた。

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