── そういえば、ダイヤルキーも1つ1つが大きいですね。
大北氏 ダイヤルキーは九州大学と共同で開発した研究成果を盛り込み、人間工学に基づく設計を行いました。
デザイン担当の山下公明氏 以下、山下氏 ダイヤルキーについては特に力を入れました。例えば携帯を持ったときに“親指が動く範囲”など、多くの人の傾向を検証し、それを反映してあります。
キーの高さや荷重(押す重さや感触など)もそうでして、やや感触を重めにするとともにキーによって高さを微調整してあります。例えば[1]〜[3]キーと[発話][クリア][終話]キー、[*][0][♯]キーと[マルチ/文字サイズ]キーはそれぞれ高さが違います。見た目では分かりにくい差ですが、実際に触れていただくと誤操作がかなり軽減するくらい効果があると思います。
大北氏 “P”端末でおなじみのワンプッシュオープンももちろんあります。開けやすいだけでなく、着信応答や新着メール確認(オープン新着表示)といったワンプッシュ操作と連動する機能も備えます
機構設計担当の佐々木智氏 以下、佐々木氏 ワンプッシュオープンの押し心地も若干の工夫を盛り込みました。ボタンは従来機とは少し異なり、やや中央がふくらんだ形状のものを採用しました。
中央を少しふくらませたことなどによりほどよくやわらかい触感になり、ぐいっと押し込まなくてもスマートにやさしく開くようチューニングしてあります。
── P706ieは、極薄モデルの「P706i」と基本機能はほぼ同じの兄弟モデルと思っていましたが、ワンセグ機能など、若干異なる箇所もあるようですね。
大北氏 はい。P706ieには、P706iμにはない「P905TV」や「P906i」に搭載するフレーム補間技術「モバイルWスピード」(15fpsのワンセグ映像を倍の30fpsに変換し、なめらかに映像を表現する機能)も備えてあります。
笠原氏 このほかに、毎日決まった時刻に番組(ニュース番組など)を録画する場合に便利な「繰り返し上書き録画機能」、ワンセグ視聴中に届いたメールをすぐ確認できる機能、文字と字幕が重ならないように字幕の表示位置を変更できる「字幕位置変更機能」、就寝時などに便利な「ワンセグオフタイマー機能」なども備えます。
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