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» 2008年08月14日 19時43分 UPDATE

「F906i」ロードテスト:第1回 “ものぐさな私”にぴったりな「F906i」、その理由は

三菱端末からの乗り換えの選択肢として挙げられるのが、富士通端末。両社はソフトウェアを共同開発していたので、機能や使い勝手の面で共通点が多いのだ。「D905i」を使っている筆者が乗り換え端末として選んだのは「F906i」。いろいろいじってみたところ、ものぐさな人にぴったりな機能が用意されていた。

[後藤祥子,ITmedia]

 別の記事でも書いたとおり、三菱端末が店頭から消えつつある中、“D”ユーザーは、いつか他の端末への乗り換えを検討しなければならない。スライドから離れられないなら、夏モデルの選択肢はLG電子の「L705i」やシャープの「SH706i」「SH706iw」になるが、“D”のソフトウェアが気に入っているなら“富士通端末”という選択肢もある。富士通と三菱電機はソフトウェアを共同開発していたので、機能面の共通点が多いのだ。

 待受画面上にスケジュールや新着情報を表示できる「待受カスタマイズ」、手持ちの画像をランダムに待受画面に表示する「ランダムイメージ設定」をはじめとする、かなり多くの機能が富士通端末にも搭載され、使い勝手にも共通点が多い。

 そこで「D905i」を使っていた筆者が、「F906i」を試してみることにした。富士通端末を普段使いにするのは「F904i」以来だ。


sa_fr00.jpgPhoto 待受状態からGoogle検索できる「サーチキー」を搭載した「F906i」

Photo 「F904i」からずいぶん進化していた「F906i」。デフォルトのフォントが「丸ゴシック」になったほか、文字入力も変わっていた。F904iでは「っ」などの文字は左下ソフトキーを押して変換する仕様だったが、F906iでは[4]キーを押し続けると出てくるようになった

“ものぐさな人にぴったり”なわけ

 F906iをさわっていて驚いたのが、待受状態からメニューをたどることなく、各種機能にアクセスできるようにする仕組みの多さだ。

 そもそも、待受カスタマイズを設定すれば、カレンダーやスケジュール、通話やメールの着信、メモに待受画面からアクセスでき、ソフトキーの単押しや長押し、十字キーの単押しや長押しにも、さまざまな機能が割り当てられている。ダイヤルキーの下部には[サーチ]キーと[TV]キーがあり、さらにヨコモーションの左右にもそれぞれ機能を割り当て可能だ。ダイヤルキーを長押しすれば、カスタムメニューに設定した機能にもアクセスできる。

キー 単押し 長押し
左上ソフトキー メニュー HOLD
左下ソフトキー iモード iアプリフォルダ一覧
右上ソフトキー カメラ(静止画) カメラ(動画)
右下ソフトキー メール 新規メール作成
十字キー上 スケジュール 目覚まし
十字キー右 リダイヤル ICカードロック
十字キー下 電話帳 アドレス帳新規登録
十字キー左 着信履歴 着信履歴


sa_fr04.jpgsa_fr05.jpgPhoto 端末を開いた状態から各種機能にアクセスするための手段。待受カスタマイズ(左)、十字キーとソフトキー(中)、[TV]キーとサーチキー(右)


sa_fr09.jpgsa_fr07.jpgPhoto 待受状態から左右にスイングさせたときに起動設定できる機能

 そしてF906iに新たに加わったのが、「待受ショートカット」。ディスプレイ下部によく使う機能や連絡先、フォルダ、画像、アプリなどを最大15件まで貼り付けられるもので、auのKCP+端末に搭載されている「待受ショートカット」と同様の機能だ。さらに、数字キーを押して上十字キーを押せば、カウントダウンタイマーが起動。インスタントラーメンを食べようと思ったときにも、[3]キー+上十字キーですむのは、かなり便利だ。

sa_fr10.jpgsa_fr11.jpgPhoto 待受ショートカットには、目覚ましや音楽プレーヤーといった機能だけでなく、任意のアプリやブックマーク、フォルダ、メールアドレス、電話帳も登録できる


sa_fr13.jpgsa_fr14.jpgPhoto 個別の画像を貼り付ける際は、貼り付けたい画像にカーソルを合わせた状態で左上ソフトキー([MENU]キー)を押す。すると右上ソフトキー([カメラ]キー)が「待受貼付」に変わるので、ここを押せば登録できる。個別の電話帳や任意のブックマークも同じようにして登録する

 これだけ端末を開いた状態からダイレクトにアクセスできる手段が用意されているので、たいがいの人は、よく使う機能さえ設定しておけば、メニューを開くことなしに必要な機能を立ち上げられる。スライド型に慣れきって“端末を開くのすら面倒”というものぐさな筆者でも、開くだけでここまでできるのなら「便利に使えるかも」……と思ったりするわけだ。

 こうしたF906iの“メイン画面から何にでもアクセス”というアプローチは、個人的にはPCのそれに似ている印象を受けた。ケータイが多機能化する中、PC開発も手がける富士通なりの1つの回答なのかもしれない。

sa_fr16.jpgPhoto ちなみに音楽機能は、端末を閉じたまま基本的な操作を行える。右側面の[ミュージック]キーを押すと音楽プレーヤーが起動し、前回終了時からの続きを再生できる。音量調整は側面上下キーの単押し、前後曲へのスキップは上下キーの長押しだ。背面ディスプレイには、再生中の曲名やアーティスト名が表示される


sa_fr18.jpgsa_fr19.jpgPhoto 側面上下キーの長押しには任意の機能を割り当てられる。初期状態では上が「マナーモード設定/解除」、下が「iモード問い合わせ」に設定されている。変更は「メニュー」→「設定/NWサービス」→「スイング/時計/入力/他」→「サイドキー長押し設定」で行う。ちなみにF906iには撮影補助用ライトが搭載され、簡易ライトとして使える

三菱端末からのメールの移行も便利

 富士通と三菱がソフトを共同開発していたことによるメリットは、メールの移行時にも享受できる。メールをフォルダ分けしている場合、移行先にも同じフォルダを作成しておけば、振り分けた状態でメールが保存されるのだ。

 例えば移行元の三菱端末に「仕事」「友達」「家族」という受信フォルダがあった場合、移行先の富士通端末に同じ順番で同じフォルダを同じ並び順で作成しておけば、それぞれのフォルダ内にメールが移動する。前の端末のメールを新端末に保存したい人にはけっこう便利な仕様だ。

 なお、振り分け設定自体は移行できないので、新端末側で新たに設定する必要がある。これもそろそろ、ドコモ共通仕様で移行できるようになってほしいと思ったりする。

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