“自転車+お散歩写真ログ”用として使ってもいいと思う──「Sportio」+Run&Walk荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(特別編)(1/3 ページ)

» 2008年08月19日 16時53分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
photo コンパクトで軽い「Sportio」(ディ-オレンジ)。このほかにエクス-ブラック、レイ-ホワイト、メイ-グリーン、イン-レッドの全5色を用意する。持って歩き回るだけで消費カロリー目安表示が出るが、この記録は蓄積されない(つまり、歩数のログが残せない)のが残念

 “自分磨き”を携帯でサポートするという、auの運動支援サービス「au smart sports Run&Walk」。実は「ジムに通ったりジョギングするのがオシャレだと思っている人の“流行もの”サービス」あるいは「目指せ東京マラソン完走!」系のサービスだと思ってスルーしていた。なぜなら、いきなり「走って、美しくなる」なんて言われても、という感じだったから。

 でも、仕様を改めてチェックしてみると「GPSによる移動ログを自動的に保存してくれる上に、サーバにアップして保管・管理までしてくれる」サービスだった。しかも徐々にバージョンアップを重ねて、かなり楽しめるようになってきていた。日本でGPSというと(カーナビや徒歩ナビなどの)ナビゲーション用と思われがちだが、実はハンディGPS機器を持ってトレッキングやサイクリングに活用したり、そのログを記録して楽しむ人も多い(わたしもハンディGPSを自転車に装着して走っている)。しかし、そのような地図表示機能付きの日本語版GPSレシーバーは意外に高価。ログをとるためだけの小型GPSユニットにすればやや安いが、位置情報を記録するだけで地図と連動した表示はその場でできない。

 そうか、“ケータイ”がある。なにせ、もっとも普及していると思われる「GPSレシーバー」がケータイ。特にau端末は、ほとんどの機種にGPSを搭載しているのでそれを使わない手はない。au smart sportsとau携帯を“自分磨き”のためと少しきどるのではなく、もっと気軽な「地図表示&GPSロガー」と考えるとどうだろうか。

 ……というわけで、今回の「荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ」はいつもと少し趣向を変えて、“自転車散歩の友”として見た「Sportio」で遊んでみたい。

「Sportio」を使って“Run&Walk”してみる

 “自転車散歩の友”に決めたSportioは、最初からRun&Walkアプリがプリインストールされ、その機能を専用ボタン「SSキー」で楽に呼び出せる特徴とともに、軽くて小さく、ストレートボディなのがいい。au smart sportsで自転車向けの“BIKE”モードを利用するために、月額105円(2009年1月31日まで情報料無料キャンペーン実施)のベーシック会員になっておこう。

 SportioからRun&Walkアプリを起動し、下の方にある“BIKE”→“フリーラン”を選ぶと、GPSで現在地の計測が始まる。ケータイはポケットやバッグに入れたままでもいいし、自転車のハンドルに装着できるようなケータイケースもあるのでそれを使うのもいいだろう。

photophoto 「Run&Walk」アプリを起動。自転車で走るときは「BIKE」モードにして“フリーラン”を選ぶと測位がはじまる

 ちなみに、Run&Walkモードではランニング中に地図を見たり、音楽を聴きながら楽しめるが、自転車用の“BIKE”モードは危険なので、走行中の音楽再生や地図表示はできない。ただ、決定キーを押すと「休憩モード」になり、地図を表示してくれる。今どこを走ってるのかなと思ったら、いったん止まって休憩モードにすれば今まで走ったルートと現在地を表示できる。ちなみにRun&Walkモードは時速25キロ以上では正常に機能が動かない場合があるとのことだ。

 この地図表示機能の難点は、縮尺を変えられないこと。そのため、だいたいの場所しか分からないのが少しもどかしい。もう少し細かい地図を見られないと「安心して道に迷えない」(笑)。「EZナビウォーク」を別途起動して現在地の地図を表示する手もあるが、わざわざ別の地図アプリを起動しなければならないのはやはり面倒だ。このあたりは今後のバージョンアップに期待したい(結局、細かい地図を見るのに、同時に携帯しているiPhone 3GでGoogleマップを見る始末)。まぁ、Run&Walkは知らない道をたらたら走って楽しいね──というものではなく、「今日はこのコースで何キロ走って汗をかこう! ワークアウトしよう!」というものなので仕方がないのだけれども。

photophoto BIKEモードで走行中の画面(もちろん停止して撮影してるので、速度はゼロなのに時間だけが過ぎていく)。距離や時間(これは止まっている時間も含む)、速度、消費カロリーが表示される。決定キーを押して「休憩モード」に入ると、現在地の地図と、そこまでに至るルート(写真では分かりにくいが、青い点で軌跡が示される)を確認できる。地図を拡大/縮小できると現在地の詳細なども分かるので、道に迷ったときの助けにもなるのだが、今のところそれはできないようだ(本当に困ったときは「EZナビウォーク」などで調べてしまおう)
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