というわけで、改めてSportioのカメラ機能そのものをチェックしていこう。スペックは固定フォーカス式の200万画素CMOSセンサー。いまどきの中堅クラスケータイに搭載されるほどのスペックと思っていい。
Sportioのコンセプトを考えると、多機能だがAF(オートフォーカス)の合焦に時間がかかったり、ややこしい機能の設定が必要であったりするよりは、撮りたいときにすばやく撮れる方が向いてる。そういう意味では悪くはないが、画質面では少し難があるかもしれない。
いつもの作例はこちら。
あざやかモードにするとなかなか色鮮やかな絵になったが、標準のオートのままではディテールが不自然で、等倍で見ると特殊エフェクトのようなものがかかってるんじゃないかと思えるくらい、余計な化粧が施された感じだ。
マクロで撮った背景のボケ方がかなり不自然。なぜこういうことになっているのかは分からない。
続いて室内。
室内の白熱灯下で撮った黄色と赤のミニカーの屋根を見てほしい。ノイズを消そうとして失敗したのかなんなのか、極めて不自然なノイズが残ってしまった。
いまどきのケータイであれば、200万画素の固定フォーカスというスペックでも、もう少し自然で滑らかな写真が撮れるはず。こういう不自然なところがあるのはかなり残念である。お散歩写真ログ用にばりばり活用するには少し不安は残る。
さて、今回はSportioを用いたが、Run&Walkアプリがあり、KCP+採用機種で、かつ「優れたカメラ機能」を持つ端末なら「徒歩や自転車でお散歩しながら、思い立った時に写真を撮り、どこをどう歩いたかを自動的に記録してくれて、あとで閲覧できる楽しいサービス」を味わえる。
本当は「走って、美しくなる。」的な“オシャレなワークアウトもの”もいいけど、もう少し気軽に使えるように「お散歩と写真」にフォーカスしたサービスであってもいいのではないかと思う。旅先でも自転車に乗った散歩でも、移動しながら写真を撮って回ってると、どこをどう歩いたのか、これはどこで撮った写真なのか分からなくなる場合があるから。
というわけでRun&Walkの次は、きちんとした「a Walk&Photo」がほしい。それなりのカメラスペックを持ち、アプリから「カメラ」を起動でき、写真を撮ると自動的にジオタグも付加でき、サーバに写真を自動アップしてBlogも半自動で生成──みたいな(KDDIは「ライフログ」の開発も進めているというし)。こんなおもしろくて応用の幅が広い機能を、“自分磨き”のためだけに使うのはもったいない。ケータイを持って外に出るすべての人のために進化していってほしいと思う。
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