第5回 iPhone 3Gはお手軽「GPSロガー」──クルマでもかなり遊べるクルマで使う「iPhone 3G」(2/3 ページ)

» 2008年09月03日 18時50分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

「GPSロガー」として遊ぶ

photo GPSログを残せる「iTrail」
※8月26日のバージョンアップでいくつか機能が向上し、日本語表示に対応した。今回はバージョンアップ前の英語UIで試していることをご了承願いたい

 もちろんiPhone 3GのGPS機能を利用して、ナビゲーション以外のことでも「遊べる」。

 筆者の最近のお気に入りアプリは「iTrail」(350円)。iTrailはiPhoneのGPSを利用して経路や速度、移動距離などを記録するアプリで、au携帯のランニング/ウォーキング支援サービスサービス「au Smart Sports Run&Walk」っぽいことを実現できる。

 GPSの位置情報を5秒から60秒間隔で逐次記録し、Googleマップ上で移動軌跡を表示できる「GPSログ」として利用できる。記録したGPSログは、Google Earthなどで利用できるKML/GPXデータの書き出しにも対応し、PCでも確認、管理できるのが大きな特徴だ。

 計測手段はランニングやサイクリング、ウォーキング、ドライブなどから選択可能。スケーティングやスキー、乗馬、セーリングなども選べるが、これで何か計測方法が変わるかというとおそらくは変わらず、ログとして分類しやすくするためのものだと思われる。やや速く移動するクルマ用のGPSロガーとして利用する場合は、計測間隔を短めに設定しておくとよいだろう。その分、バッテリーは早く消費するが、クルマであれば充電したまま運用できる。ちなみに充電しないで使うと、筆者のiPhone 3Gは2時間ほどでバッテリーが切れた。

photophotophoto 使い方も簡単、新規経路を作成して下段の「Start」を押すだけで計測が始まる。iPhone 3Gは、車内のGPS電波を拾いやすく(上空ができるだけ開けているところ)、かつ安全な場所へ工夫して置いておく。左はGPSの受信信号を元にした速度計、右が移動距離を示す。GPS信号がとぎれた時など、たまにありえない速度を示すのはご愛敬。上段はストップウォッチ機能。ログ収集には直接関係ないが、だいたいの経過時間が分かるので同時に動かしていてもよいだろう。立ち寄り地点などでは忘れずに「waypoint」を記録しておく。もちろん計測は中断できる
photophotophoto 再開は「My Trails」→作成した経路データの「continue」から。中断した場所から続けて計測してくれる。「Google Maps」を選ぶと、お待ちかねの走行ログが表示される(この地図表示は移動や拡大/縮小できないのが少し残念)
photophotophoto 速度や標高の推移グラフ、立ち寄り地点の詳細もチェックできる
photophoto 計測したログはPCなどで利用できるよう、KMLかGPXフォーマットで外部へ書き出せる。Googleのアカウントを使って、Google ドキュメント(Google Docs)へアップロードする仕組みだ。Google Earthで表示するなら、どちらのフォーマットを選んでもいい

 GPSログをGoogle Earthで見ると、思わずにんまりしてしまうほど。立ち寄り地点もしっかり記録しておくと、その情報も表示できる。

 地図を拡大してじっくりログを確認すると、トンネルや木々が生い茂る場所など、GPSを捕捉できなかった箇所もいくつかあるようだが、だいたいの経路は記録できている。同じくジオタグを埋め込める写真とともに活用すると、よりいっそう遊べることだろう(ただしiPhone 3Gで埋め込むジオタグは、現時点では若干のバグがあるので注意したい。立ち寄り地点で撮った写真は、はるか太平洋の沖で撮ったことになっていた)。

photo GPSログをGoogle Earthで表示。自宅のPCでもじっくりすみずみルートを確認できる(立ち寄りポイントに一部文字の打ち間違えがあったが、Google Earthで修正もできる)
photo 立ち寄り地点で撮った写真はなぜか、太平洋のはるか沖
photo 日本語化されたバージョン1.4。GPSを捕捉しているか否かの表示も出るようになった

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