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» 2008年09月05日 07時00分 UPDATE

「BlackBerry 8707h」ロードテスト:最終回 グルグルがクセになる――スマートフォンとしての使い勝手を試す

BalckBerry 8707hロードテストの最終回では、スマートフォンとしての機能をチェックした。PIM機能やフルブラウザの使い勝手はどのようなものなのか。

[坪山博貴,ITmedia]
Photo BalckBerry 8707h

 BalckBerry 8707hロードテストの最終回では、スマートフォンに期待されるPIM機能を中心に、メール以外の機能を試した。

 8707hには、アドレス帳、スケジュール、タスク(ToDo)といった基本的なPIM機能が用意される。アドレス帳はケータイのアドレス帳も兼ねており、SIMカードからのコピーに対応し、SIMカード内のアドレス帳を直接一覧することも可能だ。また、アドレス帳からの音声発信やメール作成にも対応。一覧は名前のみの表示でタブもサポートしていないなどシンプルな構成だが、トラックホイールの操作に画面がリニアに追従するので不便さは感じない。


Photo アドレス帳もトラックホイールの操作に特化した使い勝手。一覧から相手を選んでホイールを押し込むと、さまざまな動作を選べる
sa_bb02.jpgPhoto 先に発話ボタンを押してからトラックホイールを押して「アドレス帳から通話」を選び、一覧から相手を選ぶと「通話」がデフォルトの選択肢になる

 スケジュールは月/週/日単位に加え、スケジュールの一覧表示もできる。月表示では日ごとのスケジュールの有無しか分からないが、週表示では予定のある時間帯の確認も可能で、フォーカスを移動すると画面下部にスケジュール内容、場所などを確認できる。週表示はシンプルだがスケジュールの把握はしやすく、トラックホイールの操作でフォーカスもすばやく移動できる。日常的にはスケジュール確認はこの週表示だけで十分だろう。また、個人利用であれば、Googleカレンダーと同期できるのも魅力の1つ。Google純正の同期用ソフトが提供されている。

Photo スケジュールは日をまたぐ予定の登録も可能。繰り返しのスケジュールは、毎週の複数曜日といった登録や終了日の登録もできるなど、かなり柔軟だ。タイムゾーンまで設定できるのはいかにもBlackBerryといったところ


sa_bb05.jpgPhoto スケジュール表示で便利そうなのは週表示。スケジュールを設定した時間は帯で表示され、フォーカスを帯に移動すると画面下部に概要が表示される。週の移動や表示の切り替えも全部トラックホイールを押し込むだけで操作できる

sa_bb07.jpgPhoto 日と月の一覧。日の一覧では、画面右上の端に移動すると任意の曜日の表示にすばやく移動できる。月の一覧では日ごとの予定の有無しか確認できないが、カレンダーとしては表示サイズが大きく見やすい

 タスクは一覧はそっけいないほどシンプルだが、事前アラームや繰り返しの設定に対応するなど、機能に不満は感じない。いわゆるToDoだが、繰り返し設定ができるのは珍しい。例えば毎週末、月初にやらなければいけない作業などを毎回設定しなくても済むのは便利だ

sa_bb09.jpgPhoto タスクの一覧は件名とその左に状態のアイコンだけが表示されるシンプルなデザイン。トラックホイールを押し込むだけでさまざまな処理を行える

Photo タスクでも繰り返しの設定が可能。もちろんタイムゾーンも設定できる

 PIM機能は、メールほど特筆すべき特徴はないが、文字入力以外のほとんどの操作をトラックホイールだけで操作できてしまう点が便利だ。キーボード中心の操作に比べて操作ステップが必ずしも少ないわけではないが、この操作性にはクセになる快適さがある。スケジュールは対応するテーマを設定すると待ち受け画面に表示しておくこともでき、待ち受け画面からはトラックホイールの操作で詳細画面を呼び出せる。

Photo 新着メッセージや直近のスケジュール、発着信履歴などが表示されるテーマを選択した場合の待ち受け画面。PDAとして利用する際に重要な機能の1つだ

 検索機能も一般的な日本の音声端末とは大きく異なり、メッセージ(メール)、カレンダー(スケジュール)、アドレス帳、メモ帳、タスクを横断検索できる。例えば、仕事の予定をメールで受け取ってスケジュールに登録を忘れていた場合でも、横断検索すればいい。

sa_bb13.jpgsa_bb14.jpgPhoto 検索は任意の情報を指定して検索できる。検索結果の一覧は通常の一覧と同じなので操作性も変わらない。キーワードの入力以外はトラックホイールだけで操作できる

 BlackBerry 8707hは、海外仕様の製品をほぼそのままローカライズしており、操作性も独特だ。多機能といっても日本の音声端末とは機能や操作の設計思想が大きく異なる。ワンセグやFeliCaを搭載せず、カメラ機能もない。ブラウザはフルブラウザを搭載しているが、リッチコンテンツの閲覧には対応しておらず、PC向けのサイトは“静止画と文字情報中心であれば閲覧できる程度”と思ったほうがいい。

 とはいえ、メール機能は快適に操作でき、トラックホイールの操作もきわめて使いやすい。PDAとしての機能も、ポイントをしっかりおさえた作り込みがなされている。料金面でパケット定額プランに対応していないのが気になるが、メールには自動受信時には冒頭部分のみを読み込み、本文の読み出し時に自動で順次読込むような機能が用意され、ブラウザも画像を圧縮して読み込むようになっているため、簡単にパケ死するようなことはなさそうだ。

 個人ユーザー向け端末としては、難しい位置付けの端末であるのは事実だが、魅力を感じる人も決して少なくないと思う。少なくとも個人やSOHOレベルでもBlackBerry利用できるようになったのは歓迎すべきことであり、こんな選択肢があると知っておくのも悪くない。

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