au端末の販売ランキングはドコモの様子と少し異なり、やや激しく順位が変動している。
首位はシャープ製の「W62SH」。W62SHは最近、特に好調で、連続首位記録を「4」に伸ばすとともに、キャリア総合ランキングでもドコモのTOP3に次ぐ4位に入っている。
続いて2位に東芝製の「W61T」(前回5位 2008年春モデル)、3位にカシオ計算機製の「W61CA」(前回2位 2008年春モデル)、4位にパナソニック モバイル製の「W61P」(2008年春モデル)、5位にシャープ製の「AQUOSケータイ W61SH」(前回3位 2008年春モデル)が入った。
上位では、W61Tの急浮上が目立つ。その理由は大幅値下げによるものだろう。au販売店ではW61Tをフルサポートコースでなく、「シンプルコースで1円」とする店舗を多く見かける。端末価格はあってないようなもの。さらにシンプルコースで購入するので、プランSSシンプルと誰でも割の適用により月額980円で済ますことも可能という、他機種の価格と比べると少々やりすぎ感も覚えるサービスプライスとなっていた(ソフトバンクモバイルの安価な旧機種+月額980円のホワイトプランを選択する場合と似ている)。ちなみにW61Tは、有機ELディスプレイ+ワンセグ+おサイフケータイなどを備える、かなり高機能なKCP+採用端末である。
一方、旧機種とのかなり大きい価格差がある割賦販売対象の2008年夏モデル(計12機種)は、購買需要が落ち込んできた現在はごく一部を除き、人気もいまひとつさえない。今回ランクインしたのはW62SHと8位の「G'zOne W62CA」の2機種のみ。敬老の日需要による「簡単ケータイ W62PT」(8月30日発売)や、9月中旬以降発売予定の新機種「URBANO」の躍進に期待したいところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.