毎日続ける“きっかけ”になる──「SH706iw」で健康管理してみた(2/2 ページ)

» 2008年09月11日 10時00分 公開
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相性抜群だった“ケータイと健康管理”

 こうした健康管理で重要なのは、なによりも「毎日続ける」ことだ。そして、それは案外大変な作業だったりする。さらに、食事のたびに何を食べたのかを入力する必要があるとなると、結構手間がかかるものだと思う人は多いだろう。カロリー数を計算する必要がなければ「写真を撮る」「料理名を書く」だけでもなんとかなるが、自分が食べたものがはたして何キロカロリーあるものなのかは、その場では分からないことも多い。

 筆者もSH706iwで健康管理を始めるに当たって、そのつど食べたものを入力しないといけない「健康管理」を、本当に毎日実行できるかどうか不安だった。しかしKARADA TUNEは、初期設定で光TOUCH CRUISERの長押しに割り当てられており、簡単に起動できる上(割り当ては好みに合わせて変更可能)、かなり豊富なデータベースを用意してくれており、食事の入力はメールチェックと同じ程度の簡単な”食後の習慣”の1つに位置づけてしまえた。

 食事はジャンル別に分かれているリストの中から選ぶ形式のほか、検索機能もあるので、すぐに見つけられる。自分が食べたものがリストにない場合でも、似たものを選んだり、カロリーだけを入力したりもできる。最近はカロリー表示をしっかりしてくれている飲食店も多いので、データベースに料理名がなくても対応できるケースが多く、ほぼ毎日しっかり摂取カロリーの入力が可能だった。

PhotoPhotoPhotoPhoto 摂取カロリーの入力は、豊富に用意されたメニューから選択するだけで行える。幅広い食べ物をカバーしているうえ、焼肉は個別に用意していたり、定食やお弁当のメニューを多数そろえていたりと、入力するユーザーへの配慮が伺える。量も「半分」「少なめ」「普通」「多め」「1.5倍」と柔軟に選べる。どうしても該当するものが見つからない場合はカロリー数だけ入力することも可能
PhotoPhotoPhotoPhoto メニューから目的の食べ物が見つからない場合は検索機能が使える。キーワードをカタカナで入力すると、それにマッチするメニューが一覧表示される。またよく使う組み合わせは「MYセット」として名前を付けて登録しておける。いつも同じ朝食を取る人や、ご飯とみそ汁だけは必ず食べる、という人は活用したい

 カロリーの管理は、PCなどで実施しようと思うと、その場にPCがなくてつい忘れてしまったり、さぼってしまったりすることもある。ダイエットをサポートするようなWebベースのサービスもあるが、食事をした店が電波の届かない場所だと、やはり“その場で”というのが難しくなる。しかしケータイアプリなら、いつも持ち歩いているので、忘れていても思い出したときにすぐ入力できるというメリットがある。入力を続けると、トレーナーからのアドバイスもより具体的になり、「おすすめランチ」機能を使って昼食に何を食べたらいいのか教えてくれるのもありがたい。前日に1万歩以上歩いていたりすると、ご褒美として少しカロリーの高いものをお勧めしてくれたりもする。

 取るべきカロリー(目標カロリー)は、SH706iwの歩数計で記録した歩数から導き出される消費カロリーと基礎代謝の組み合わせで決まるので、毎日のSH706iwを持ち歩き、食事を入力することで、目標とすべきカロリーと摂取したカロリーにどれくらいの乖離があるのかが分かる。これはとても便利だ。健康管理機能は、ワンセグやおサイフケータイ並みに、ケータイの標準機能になってもいいのではないかと本気で思った。

 なおKARADA TUNEでは、食事データの入力が当日分しかできない点には注意が必要だ。例えば休日などに、家で食事をしたあとつい入力を忘れて24時を過ぎてしまうと、もう入力ができなくなる。この点は最初は不満に感じたが、実は毎日入力する動機付けになる部分もある。いつでも入力できると、ついつい後回しにしてしまいがちだからだ。

 こうして毎日しっかりウォーキングと食事や体重の入力を続けていると、最初は名前と性格しか明かされていない別のトレーナーが画面に登場し、褒めたり励ましたり、ハッパをかけたりしてくれるようになる。男性トレーナーにはクールな理論派やガテン系、イギリス生まれの紳士などがいて、女性トレーナーも庶民派から小悪魔系、お嬢様系、ツンデレ系といろいろ変わっていくので面白い。ちなみに筆者は男性トレーナーから始めたのだが、多田アツシさんの次にクールな森悠人さん、そして元気系の吉川龍二さんが登場。その後設定を女性トレーナーに替えたところ、お嬢様系の星井愛さん、ツンデレ系のDeborah Nielsenさんが現れた。

 そのほかにも、KARADA TUNEには「続ける気にさせる」工夫が随所に凝らされている。目標の達成率やアプリの起動回数などに応じてメニュー画面の背景が変わったり、朝晩指定した時間にアプリを自動起動し、その日のアドバイスを表示する機能なども持つ。この自動起動機能は、食事の入力忘れなども指摘してくれる。

PhotoPhotoPhotoPhoto KARADA TUNEの自動起動設定をONにしておくと、朝と晩、指定した時間にアプリが起動してアドバイスとチェックを表示する。入力し忘れていると警告がでたりもするのでなかなか便利だ。アドバイスは結構勉強になることもあり、読み物としても楽しい

 食事の入力と合わせて重要な体重のデータに関しては、最初はそもそも計測する習慣がなかったため、測り忘れたり入力し忘れたりすることも多かった。ただ、3週間目からオムロンヘルスケアの体重体組成計「カラダスキャン HBF-363IT」(2008年9月30日発売予定)と組み合わせることでこの問題は解消できた。

 赤外線通信機能を使ったカラダスキャン HBF-363ITとの連携は実に便利だ。とりあえず1日に1回、HBF-363ITに乗って計測するように意識していれば、あとはボタン1つで体重から体脂肪率、骨格筋率、内臓脂肪率などのデータをケータイに転送できるので、わざわざ細かな数字を手入力する手間も時間もいらない。HBF-363IT自体が30回分の測定データを保持しておいてくれるので、入浴前などで手元にケータイがなく、データを転送し忘れてもあとから同期を取ることができる。

PhotoPhotoPhoto オムロンヘルスケアの「カラダスキャン HBF-363IT」(2008年9月30日発売予定)があれば、SH706iwと赤外線通信機能を介してデータの連携ができる。「Bi」と書かれた白い線で囲まれたエリアが赤外線通信ポート。データは30回分蓄積してくれる。BMIはなんとか24を切るところまでたどり着いた

グラフ表示が意識を高める

 こうして蓄積したデータは、KARADA TUNEの「成果確認&プロフィール」でグラフとしてビジュアルに確認できる。実際に毎日食事を入力するようになると、目標が達成できているかどうかが一目で分かるので、自分がどれくらい”食べているか”が明確に見えてくる。入力すること自体が抑止力になる側面もあるわけだ。日々の達成率だけでなく、適切に運動と食事量のコントロールを続けると、当たり前ではあるが体重も減ってくるので、これがまたやる気を増してくれる。

PhotoPhoto 「成果確認&プロフィール」メニューから「これまでの成果グラフ」を選ぶと、トレーナーからのアドバイスに続いて歩数や体重、摂取カロリーのグラフが確認できる。グラフの効果は絶大で、体重のグラフが少しでも上向くと、反省の念とともに運動をする気になったりする

 さらに成果確認&プロフィールから「ウォーキングサポート」を開くと連携iアプリ「オムロン健康管理ソフト BI-LINK ウォーキング編」を起動し、体重や体脂肪率、BMI、基礎代謝、体年齢、内臓脂肪レベル、体の各部位別の骨格筋率などが詳細に確認できる。ここでも体脂肪率の推移などがグラフで確認できる。オムロンヘルスケアのWebサイトWalker's Index mobileにもアクセス可能だ。

 このほか、毎日歩いた歩数はシャープが提供する専用サイト「WalkinRankin」で他人との比較もできるので、モチベーションの維持も兼ねて活用したい。WalkinRankinでは、参加者の中での自分の順位や世代別のランキングが確認できる。「あと○歩で○位でした」などと表示されると、がぜん「もう少し頑張るか!」という気持ちになるものだ。

PhotoPhoto WalkinRankinでは、前日の歩数や現時点での歩数が、参加者のうち何位なのかを教えてくれる。あまり歩いていないと当然順位も低くなるので、自分のやる気を奮い立たせるためにもこまめにランキングをチェックしたい
※アクセスには別途パケット通信料がかかります

ゲーム感覚で楽しむダイエット──1カ月で約2キロ減量

 こうした万全の管理体制の下でダイエットプログラムを実行すると、目標の達成自体がゲーム感覚で楽しめるようになる。食べた量の割に運動量が足りないと感じるときは、ホコリをかぶっていた前出のWii Fitを引っ張り出して、可能なときに1日30分程度運動するようにもなった。自分でも驚く気持ちの変化だ。

 これまでは「仕事を終えた後ジムなどに通う人の気が知れない」「一生懸命仕事をして疲れた後にさらに汗を流すなんて無理だろう」と思っていたが、日々の体重と摂取カロリーをしっかりモニターしていると、「やせたい」という意識がより強く持てるようになる。実際、運動をすることで翌日しっかり体重のグラフが下向きになり、BMIの数値や体年齢が低くなっていくという“結果が見える”ので、つい適当にしてしまいがちな健康管理がしっかりできる。

 最終的には、約1カ月ほどの間に、2キロほど体重を落とすことに成功した。家族がいて生活サイクルが平日と異なる関係上、どうしても土日はカロリーの摂取量が増えがちで、平日は体重が順調に減るものの、週末に若干戻すという、3歩進んで2歩下がるようなペースだったが、なんとかモチベーションを維持しつつゆっくりと体重を落とすことができた。このペースで残り60日を頑張れば、もう少しおなか周りがすっきりしそうだ。

Photo 1カ月間の推移を表示したグラフ。最初の2週間ほどはカロリーと体重の入力を怠っており、歩数のみ計測していたが、しっかりデータを入力するようにしたことで効果が目に見えるようになり、がぜんやる気が出た。まだたくさん食べると簡単に戻ってしまうるレベルだが、なんとかこのペースで少しずつ体を絞っていきたいと思う。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年9月30日