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» 2008年09月12日 12時52分 UPDATE

18歳未満はブラックリスト方式のフィルタリング原則適用へ──利用数は約430万件に

電気通信事業者協会(TCA)と国内の携帯電話/PHSキャリア 5社は9月12日、有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリングサービスのさらなる認知向上と利用促進を図るための取り組みを発表。合わせて2008年7月末までの利用者数実績も明らかにした。

[園部修,ITmedia]

 電気通信事業者協会(TCA)とNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルの5社は9月12日、青少年に有害なサイトへのアクセスを制限するフィルタリングサービスの認知拡大・利用促進策を発表した。

 まず、18歳未満の既存契約者に対しては、フィルタリングサービスの周知を十分に行い、親権者から「不要」との申告がない限り、2008年度内にブラックリスト方式のフィルタリングサービスを設定する。

 また、現状ブラックリストに掲載されているサイトのうち、モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が認定した「健全サイト」については、閲覧を可能にする(時期および詳細は後述)。カテゴリー基準についても、EMAを始めとする第三者機関の意見を踏まえつつ改善する方針だ。

 それに加えて、現在提供しているフィルタリングサービスに加えて、ユーザー自身が個別に閲覧不可とするサイトを設定できるようなサービスの提供も目指していく。

 このほか、今後は四半期に1回、事業者のフィルタリングサービス利用者数を合計した数字を公表することも決定した。2008年7月末の利用者数実績は429万6600件で、2008年3月末から約87万件増加している。ちなみに2008年3月末の利用者数は342万6000件、2007年9月末の利用者数は210万1000件だった。10月上旬には9月末現在の利用者数を公表する。

携帯電話・PHS事業者各社のフィルタリングサービス利用者数実績
時期 利用者数
2007年9月末 210万1000
2008年3月末 342万6000(約133万増)
2008年7月末 429万6600(約87万増)
※端末機能でのフィルタリングサービスは除く

NTTドコモ

 NTTドコモでは、現在「キッズiモードフィルタ」「iモードフィルタ」「時間制限」という3種のフィルタリングサービスを提供中だが、iモードをすでに契約中で、フィルタリングサービスを利用していない18歳未満のユーザーには、2008年10月下旬から2009年1月中旬までにサービスの利用意向を確認し、親権者から「不要」という申告がなければ、2009年1月下旬から「iモードフィルタ」を順次設定する。

 なお、キッズiモードフィルタのホワイトリストや、iモードフィルタのブラックリストで制限の対象となっている特定のサイトやカテゴリーについて、ユーザーの親権者が独自にアクセスの可否を設定できるカスタマイズ機能を2009年1月9日から提供することを明らかにした。一切のWebアクセスを禁止し、通話とメールのみ利用可能にする「Web制限」も同日開始する予定だ。

 モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が認定したサイトについては、2009年1月9日以降の申し込み分から閲覧可能にする。1月8日以前にiモードフィルタを申し込んだ場合は、別途反映を申し込む必要がある。

KDDI

 KDDIのauでは、18歳未満の既存契約者のうち、現在提供中の「EZweb利用制限」や「EZ安心アクセスサービス」を利用していないユーザーの親権者には、10月から2009年1月31日までに、EZ安心アクセスサービスの利用意思確認を行う。1月31日までに申し出がないユーザーに関しては、順次「EZ安心アクセスサービス特定カテゴリ制限コース」(ブラックリスト方式)を2月中に適用する。ただし、対象者が小学生以下の場合は「EZ安心アクセスサービス接続先限定コース」(ホワイトリスト方式)を適用する。

 なお契約者の名義が成人のものであっても、実際のユーザーが18歳未満である可能性もあるので、11月以降に「EZ安心アクセスサービス」の利用を請求書同封物やホームページで推奨する方針。利用者が中学生以上の場合は「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」を、小学生以下の場合は「EZ安心アクセスサービス接続先限定コース」を勧めるという。

 EMAが認定したサイトについては、2009年2月から閲覧可能にする。また、親権者が閲覧可能、もしくは禁止とするサイトを個別に指定できる「EZ安心アクセスサービス マイフィルタコース(仮称)」も、後日提供予定だ。このサービスでは年代別フィルタの選択やカテゴリ単位での個別設定、URL単位での個別設定が可能になる。

 このほかKDDIでは、「フルチェンケータイ re」のナカチェン等を活用し、メールやインターネットの利用を制限し、あらかじめアドレス帳に登録した連絡先への音声通話とGPS (安心ナビ) のみの利用に機能を限定した、小中学生のユーザー向けの携帯電話を、2008年10月下旬から販売する。

ソフトバンクモバイル

 ソフトバンクモバイルも、3G携帯電話契約者のうち、18歳未満でフィルタリングサービス「ウェブ利用制限」や「Yahoo!きっず」を利用していないユーザーには、10月から複数回案内をして、利用の意思確認を行う。2009年1月末までに親権者からの申告がない場合は、2月から順次「ウェブ利用制限」を適用する。18歳以上の契約者にも、請求書同封物やダイレクトメール、SMSなどでフィルタリングサービスの利用を推奨する。

 EMAが認定したサイトについては、2009年1月末に閲覧可能にする。

ウィルコム

 すでに18歳未満のユーザーには「有害サイトアクセス制限サービス」を提供中のウィルコムも、Eメールなどで周知活動を行う。同時に利用意思確認も徹底する方針だ。ウィルコムでは「意思確認が取れない」ということがないよう、確認作業に注力しており、2008年度中はしっかりと意思確認をしていく。どうしても意思の確認ができない場合の対処方法については、2009年度以降に何らかの手段を執るべく、現在検討中とのこと。

 EMAが認定したサイトは、2009年1月から順次閲覧できるよう設定を変更する。

 なお、これまで有害サイトアクセス制限サービスを利用していると「高速化サービス」が利用できなかったが、9月17日からは両サービスを併用することが可能になる。

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