レビュー
» 2008年09月18日 17時19分 UPDATE

「706ie」シリーズレビュー:“見やすさ”“押しやすさ”で比較する「N706ie」「P706ie」「SH706ie」「L706ie」 (1/2)

“見やすさ”“聞きやすさ”“使いやすさ”を追求しつつ、最新端末としてのスペックやデザイン性を兼ね備えたドコモの706ieシリーズ。発売中の4機種について、表示の見やすさやキーの押しやすさ、通話関連機能を中心にチェックした。

[房野麻子,ITmedia]

 ドコモの706ieシリーズは、“誰にでも使いやすいケータイ”をコンセプトに、あらゆる世代からの要望が高いという、見やすさ、聞きやすさ、使いやすさを追求したモデルだ。

 ドコモには似たコンセプトを持つ「らくらくホン」シリーズがあるが、ユニバーサル携帯としてブランドが確立していることもあり、“らくらくホンをつかうほどでは……”と敬遠するユーザーがいることも事実。706ieシリーズは40代から50代のオトナ世代を想定しつつ、幅広いユーザー層に受け入れらるよう、マルチメディア機能やデザイン性にも力を入れているのが特徴だ。これまで発売された、「N706ie」「P706ie」「SH706ie」「L706ie」の4機種について、それぞれディスプレイの見やすさやキーの押しやすさ、通話関連機能を中心に比較した。

photophoto 左から、「P706ie」「N706ie」「SH706ie」「L706ie」

端末ごとに異なる特徴も

 ほぼ同じコンセプトを持つ706ieシリーズだが、それぞれに特徴があり、それがモデルごとの大きな魅力となっている。

 N706ieは大容量バッテリー(870mAh)を搭載し、連続待受時間はFOMA最高クラスの約700時間を実現。“待受時間が短い”というFOMAのネガティブなイメージを払拭し、ムーバからの乗り替えユーザーを取り込むためのモデルだ。

 P706ieは、“上質を知る人のためのケータイ”をコンセプトに、エントリーユーザーにもヘビーユーザーにも使いやすいケータイを目指した。通話音声を聞きやすくする「しっかりトーク」「ゆったりトーク」といった機能や、九州大学と共同開発した押しやすい独立キーを採用するなど、基本的な電話機能の使いやすさにこだわっている。

 SH706ieは「トリプルくっきりトーク」を搭載し、どんな状態でも“相手の声がはっきり聞こえる”“自分の声をきれいに伝える”という通話品質にこだわった。HI(Human Interface)という開発テーマのもと、年齢を問わず誰もが望む通話品質の良さや、快適な操作性で幅広い層にアピールする。

 L706ieは、アドレス帳や好みの機能を登録できる4つのワンタッチキーをメインディスプレイ下部に搭載し、分かりやすい操作性をアピール。また“世界で使えるカンタン操作ケータイ”と銘打って、世界時計や単位換算ツールなど、海外渡航時に便利に使える機能も搭載している。※ほかのieシリーズって国際ローミングはどうなってるんでしょう。L706ieだけGSMローミング対応だから渡航時の機能に凝ってるとか? GSMはLだけ対応してますね

文字表示の見やすさ

機種名 サイズ 解像度
N706ie 約3インチ 240×427ピクセル
P706ie 約3インチ 240×427ピクセル
SH706ie 約2.8インチ 240×400ピクセル
L706ie 約2.4インチ 240×320ピクセル

 まず、各機種のメインディスプレイで文字の見やすさをチェックしてみた。ディスプレイの基本スペックは、右のようになる。

 706ieシリーズは全機種、メニューの全階層で拡大文字表示に対応している。しかし、端末によってフォントや文字の太さが異なるので、見え方は違う。例えば文字が大きくても、1項目が2行にまたがるようでは見やすいとはいえないが、その点はどのモデルも配慮が行き届いており、文字を大きくしながらも1行で収まるように工夫している。

 表示する機能を絞って分かりやすく表示するシンプルメニュー(SH706ieはズームメニュー)も全機種が用意しており、こちらもメニューがかなり大きな文字で表示される。基本的な機能しか使わないのであればシンプルメニューを利用するのもいいが、使い慣れてくると物足りなさを感じるのも確かなので、通常のメニューが大きめの文字で表示できる点は魅力といえるだろう。

 通常メニューで、文字表示関連メニューから設定できるフォントの種類と文字サイズ設定をまとめると、以下のようになる。

機種名 一括設定 メール iモード フルブラウザ 電話帳 発着信履歴 文字入力 備考
N706ie 中/特大 小/中/大/特大 小/中/大/特大 小/中/大/特大 中/特大 中/特大 小/中/大/特大
P706ie 縮小表示/標準表示/拡大表示/特大表示 縮小表示・標準表示・拡大表示・特大表示 縮小表示/標準表示/拡大表示/特大表示 標準表示・拡大表示 標準表示/拡大表示 標準表示/拡大表示/特大表示 候補表示:縮小表示/標準表示/拡大表示/特大表示
SH706ie 標準/大/最大 大きい/標準/小さい 大きい/標準/小さい 大きい/標準/小さい/最小 最大/大きい/標準/小さい
L706ie 標準/大 縮小/標準/大 縮小/標準/大 標準/大 標準/大 標準/大 メニューの文字表示を標準/大から選択できる

photo P706ieの[マルチ/文字サイズ]キーは、待受画面で長押しするたびに文字サイズが一括で切り替わる

 メールやメニュー画面で見にくい文字があったとき、一時的に文字サイズを大きくしたいことがある。文字サイズをいかに素早く変更できるかも重要な点だ。N706ie/P706ie/SH706ieの3機種は、簡単な操作で文字サイズが変えられる。

 P706ieは、待受画面でダイヤルキー下部の[マルチ/文字サイズ]キーを押すと文字サイズを変更でき、SH706ieは待受画面状態でダイヤルキーの[5]を長押しすると、一括で文字サイズを変更可能だ。N706ieは、メール閲覧時に左右キーを長押しするとメール本文の文字サイズを拡大/縮小できる。

 また、待受画面にテロップで情報を表示するiチャネルの見やすさも気になるところだ。N706ieは、文字表示設定メニューからiチャネルのテロップサイズを変更でき、P706ie/SH706ieは、iチャネルの文字サイズメニューに文字サイズ変更用の項目を用意した。残念ながら、L706ieはiチャネルの文字サイズを変更できない。

 さらにP706ieは、文字入力する際の文字サイズを、入力時と変換時で別々に設定できる。例えば、入力するときは大きな文字で表示され、変換候補を選ぶ時は標準的なサイズにするという使い方ができる。

 次に、日常よく利用するメールや電話番号入力、アドレス帳などの表示を並べてチェックしてみた。

photophoto 受信メール画面。左から、N706ie、P706ie、SH706ie、L706ie。各端末の設定で一番小さい文字サイズで表示した場合。L706ieの文字サイズは他モデルと比較して大きめだ(写真=左)。中サイズ(標準サイズ)で表示した場合(写真=右)

photophoto 大サイズで表示した場合(写真=左)。N706ieとP706ieを特大サイズで表示した場合(写真=右)

photo 左からN706ie/P706ie/SH706ie/L706ieのメール作成画面。文字の大きさは標準サイズだ。N706ieはインライン入力に対応しているので、本文の全体が見やすく、ソフトキーの表示が大きい。P706ieは変換候補エリアが広く、一度にたくさんの候補を表示している。小さくて見えにくい場合は、変換候補の文字サイズを大きく設定することもできる

 N706ieとP706ieの初期設定時のフォントは雰囲気が似ており、ゴシック体の太めではっきりとした表示だ。P706ieは2種類のフォントが選べ、「フォント2」を設定すると日本語は明朝体に似たフォント、英数字はゴシック体という組み合わせで表示される。N706ieも明朝体フォントを搭載しているほか、バッテリー残量や電波状態を表示するピクトエリアが広くソフトキーの表示も大きく見やすい。

 SH706ieの文字は、他モデルと比較するとやや細い。デフォルトで最も太い極太字に設定されているが、他モデルと比較してもそれほど太いとは感じさせない、かなり繊細な印象のフォントだ。

 L706ieはフォントの設定メニューはなかった。文字が見にくいと感じることはなかったが、画面が小さめなせいか通常メニューの2階層目になると画面スクロールが必要になり、目的のメニューを捜すのに時間がかかることがあった。

photophoto 電話番号入力画面。左からN706ie、P706ie、SH706ie、L706ie。一番右のL706ieは文字サイズが大きく、2行になる(写真=左)アドレス帳のリスト画面。左からN706ie/P706ie/SH706ie/L706ie。SH706ieはアドレス帳の文字サイズを変更できない。他は拡大表示にした場合(写真=右)
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