7割の親が「子供が利用するケータイサイトを知らない」

» 2008年09月25日 18時04分 公開
[ITmedia]

 アイシェアとレシピサイト“スピードクッキング”を運営するワイズスタッフは9月24日、「子どもの携帯電話使用に関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月5日、スピードクッキング登録会員のうち、小、中、高校生の子どもを持つ親を対象に実施したもので、回答者数は288人、延べ子ども数は439人。

 同調査によれば、携帯電話の使い方について「子どもとルールを決めている」と回答したのは59.8%で、高校生に関しても51.8%と半数以上が何らかのルールを定めていることが分かった。「そのルールは守られているか?」という質問には82.2%が「よく守られている」と答えており、反抗期の中学生でも75.0%と高い割合を示した。具体的なルールについては(自由回答形式)、「料金の上限」「利用時間や相手の制限」のほか、「自分の部屋に持ち込ませない」「リビングでしか使わない」といった「使用場所を制限する」ルールが目立ったという。

 子どもに携帯電話を与えてよかったと考えているかを聞くと、15.4%が「大変そう思う」、59.8%が「まあそう思う」と答え、4人に3人は肯定的だった。特に小学校低学年では88.2%の親が満足を示した。「携帯電話を持たせることで親子のコミュニケーションは変化したか?」という問いに対しては、「特に変わらない」との回答が81.1%だったが、15.4%は「良くなった」と回答。反抗期が始まり難しい年齢に差し掛かる小学校高学年では27.6%、中学生では18.4%とコミュニケーション貢献度の評価が高かった。

 他方で、子どもの利用状況をどの程度把握しているかを見ると、メールの頻度については「どのくらい使っているかわからない」が30.2%、高校生では48.2%と半数近くを占めた。携帯電話の使用時間も、中学校以下ではある程度把握できているが、高校生では「どのくらい使っているかわからない」が27.1%。また5人に1人にあたる21.3%の親は携帯で連絡を取っている相手の名前を全く知らず、携帯でインターネットを利用している子どもを持つ親の72.3%は、携帯でアクセスしているインターネットのサイトを「知らない」と答えている。

 フィルタリングサービスの利用者は小学生、中学生では50%前後だが、高校生では17.6%で全体では34.3%。GPSは小学校低学年では半数を超えるが、高学年では44.8%、中学校では26.3%と学年が上がるにつれ低下しており、全体では21.3%にとどまった。

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