ウィルコムとシャープは9月25日、ウィルコムのPHSモジュールW-SIMに対応した業務用スマートフォン「RZ-H220」を発表した。発売は11月中を予定しており、シャープまたはウィルコムの法人営業ルートを通じて販売される。価格はオープンプライス、実売想定価格は本体のみ(標準バッテリー込み)で約10万円。
RZ-H220は、ウィルコムの一般向けスマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」(WS011SH)をベースに開発された通信機能付きハンディターミナル。国内向けハンディターミナルとして初めて、OSにWindows MobileR 6.1 Classic 日本語版を採用した。すでにあるWindows Mobile用ソフトを活用できるだけでなく、導入企業に合った業務アプリを柔軟に開発できるという。
ディスプレイは、ワイドVGA(480×800ピクセル)表示のタッチパネル対応3インチモバイルASVカラー液晶を搭載。AF付き200万画素カメラを利用して写真付き業務報告やQRコード、名刺の読み取りが行えるほか、(1次元)バーコードの読み取り用としてレーザースキャナも内蔵した。外部メモリにはmicroSDを利用する。
片手操作がしやすいよう、QWERTYキーボードではなくケータイライクなダイヤルキーとソフトキーを採用。さらに、レーザースキャナの動作など、任意の機能を割り当てられる大型のファンクション/トリガーキーが追加されている。
通信機能は、定額料金が可能なPHS通信/通話のほか、無線LAN(IEEE802.11b/g)とBluetooth(Ver.2.0 クラス2)に対応。ボディはさまざまな環境での利用を考慮し、コンクリート上1.5メートルの耐落下衝撃性能とIP54準拠の防じん/防まつ性能を備えている。
連続待受時間と連続通話時間は、標準バッテリー装着時で約700時間/約9.5時間、大容量バッテリーを使った場合は約1000時間/約15時間。なお、業務使用時(バーコード読み取りと無線LANのデータ送受信を繰り返す)の連続駆動時間は、標準バッテリーで約11時間、大容量バッテリーで約17時間となる。そのほか、カレンダー/時計/RAMバックアップ用の内蔵リチウム2次電池も内蔵する。
主なスペックは以下の通り。
形名 | RZ-H220 |
---|---|
OS | Microsoft Windows Mobile 6.1 Classic 日本語版 |
CPU | Marvell PXA270プロセッサー(520MHz) |
メモリ | Flashメモリ:256Mバイト、RAM:128Mバイト |
ボディサイズ(突起部除く) | 幅55×高さ166×厚さ22〜32(スキャナ部)ミリ |
重さ | 約220グラム(標準バッテリー装着時) |
ディスプレイ(タッチパネル) | ワイドVGA(480×800ピクセル)表示3インチモバイルASVカラー液晶(バックライト付き) 6万5536色表示 |
カメラ | AF付き200万画素 |
連続通話時間 | 約9.5時間(標準バッテリー)/約15時間(大容量バッテリー) |
連続待受時間 | 約700時間(標準バッテリー)/約1000時間(大容量バッテリー) |
業務使用時の駆動時間(※) | 約11時間(標準バッテリー)/約17時間(大容量バッテリー) |
耐落下衝撃性能 | コンクリート上 約1.5メートル |
防じん/防まつ性能 | IP54準拠(防じん:塵埃(じんあい)の侵入を完全に防止することはできないが、機器の所定の動作および安全性を阻害する量の塵埃(じんあい)が侵入しないこと/防まつ:機器に対するあらゆる方向からの水の飛まつによっても有害な影響を及ぼさないこと) |
付属ソフトウェア | Internet Explorer Mobile、メール(Outlook互換)、ActiveSync、Windows Live、Windows Media Player 10 Mobile、画像とビデオ、リモートデスクトップモバイル、予定表、連絡先、仕事、メモ、Word Mobile、Excel Mobile、PowerPoint Mobile、電卓、電話、オリジナルメールソフト、ライトメール、ATOK、MicrosoftIME、カメラ、バーコードリーダ(カメラ)、名刺リーダ、Picsel PDF Viewer、レジストリバックアップ、レジストリリストア |
(※):常温下でバックライト輝度最弱設定で10秒間に2回バーコード読取を行い、無線LANでデータの送受信(稼働率20%)を実施した場合 |
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