デザインよし、機能もよし──使いやすく進化したBluetoothヘッドセット「Discovery 925」(2/3 ページ)

» 2008年10月08日 11時14分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

導入も「より簡単」に、細かな使い勝手にも配慮

photo 通知インジケータを備える。待受時に点滅しないようにも設定できる

 日本でBluetoothの普及が思うように進まない理由の1つに「機器のペアリング」という、独特の“導入前の儀式”が分かりにくい点がある。ペアリング作業はBluetooth機器を通常モードから“ペアリングモード”に切り替えて行うが、キー類が少ない小型ヘッドセット機器は、例えば、あるBluetooth機器では「フックキーを5秒間長押し」あるいは「フックキーを押しながら下キーを押す」といった少し複雑な方法でモードを切り替える。機器によって方法が異なるので、慣れたユーザーでも忘れてしまうことがある。

 そこでDiscovery 925は、この作業を容易にする「Quick Pair」と呼ぶ機能を備えた。購入後、最初のBluetooth機器とペアリングするまで自動的にペアリングモードとなり、10分間その状態を維持するというものだ。ユーザーはこの間に携帯電話やスマートフォン、PCなどを操作してペアリングすればよい。Bluetoothヘッドセットは少なくとも1台のBluetooth機器と接続しないと機能しないので、初めてBluetoothを導入する人はもちろん、慣れたユーザーにとっても十分に便利と思えるものだ。

 また、Bluetoothヘッドセットの多くは待受中であってもインジケータが点灯、点滅する。この光は他人が見るとけっこう目立つのだ(“Bluetooth”から連想される青いインジケータを備える機種も多く、青色はより目立つ)。これを嫌う人が筆者の周りにも結構いるようで、Discovery 925はこのインジケータを無効にする機能を備えたのも細かなポイントだ(標準設定は光るが、設定で変更可能)。もちろん着信や不在着信、操作フィードバックなどの通知時は有効になるので安心してほしい。この機能はユーザーニーズに沿った細かな配慮だと思う。

 このほか、マルチポイント機能も無効にできる。マルチポイント機能は2台の機器を同時接続できるメリットがある反面、2台を同時監視するために待受時間が短くなるデメリットがある。Discovery 925の連続待受時間はマルチポイント機能無効時で約175時間、有効時で約100時間と、かなり変わる。また、1台の機器だけを確実に接続したい場合もマルチポイント機能を無効にしておくほうが分かりやすいこともあるだろう。

付属ケースにも充電池を内蔵し、スマートに長時間利用をサポート

 同社の「Discovery」シリーズは従来から長時間の利用を配慮し、充電機能を充実させてきた。Discovery 640はACアダプタでの充電以外に単四形電池を内蔵するペン型の外付けケースが付属。Discovery 655やDiscovery 665は、USB充電に対応するとともにシガーライターソケット形充電器が付属し、車内での充電もサポートした。

 今回のDiscovery 925は、ACアダプタとUSB(ケーブル付属)での充電に加えて、バッテリーを内蔵した収納ケースも付属し、使用しない時はこのケースに入れておくだけで充電しておけるようにしたのが新しいところ。小型のBluetooth機器は大容量のバッテリーを搭載しにくく、バッテリー切れの心配があるのはBluetooth普及の妨げになる要因の1つだが、本機はこの収納ケースでかなり解決したといえる。収納ケースは本体のカラーに合わせた合皮があしらわれ、サイズは、よくある口紅あるいは未開封のガムをやや大きくしたほど。女性がポーチやカバンなどに入れても、おそらくは気恥ずかしくないであろうデザインとなっている。

photophoto バッテリーを内蔵する携帯用収納ケース。本体を使用しないときはケースに入れておくだけで充電できる(左)。充電用USB端子は本体、収納ケースともに共通。付属のACアダプタかUSBケーブルで充電できる(右)

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