東芝製の「W65T」は、約2.8インチのワイドQVGA(240×400ピクセル)表示対応有機ELディスプレイを搭載したスライド型WIN端末。通信方式はEV-DO Rev.AでプラットフォームはKCP+を採用した。au one ガジェットやマルチプレイウィンドウ、Bluetooth、ワンセグ、FeliCaなどハイエンドに匹敵する機能を備える。もちろん、6軸モーションセンサー(利用するのは3軸のみ)によるカロリーカウンターや、au BOX連携、ナカチェン、ケータイde PCメール、オープンアプリプレイヤーなどauの最新サービスにも対応した。
W65Tが持つ最大の特徴は、回転する十字キーの「スピーディーコントローラー」の採用だろう。同様の操作機構は、「D902iS」など三菱電機製のドコモ向け端末でおなじみのもの。アドレス帳や発着信履歴、メニュー画面、メール一覧画面など、上下方向へのカーソル移動やページスクロール時にクルクルと回すことで、快適な操作が行える。もちろん上下方向だけでなく、漢字変換候補の指定やミュージックプレーヤー利用時の曲選択、曲送り/曲戻し、ワンセグ視聴時のボリューム調整、地図利用時の拡大縮小もスピーディーコントローラーで直感的に行える。もちろん、十字キーと決定キーとしても使えるため、通常の上下左右入力も可能だ。
もう1つの特徴が、上部スライドボディに搭載されたソフトキーだ。スピーディーコントローラーの周囲に配置された[アプリ]キー/[アドレス帳]キー、[EZweb]キー、[メール]キーの4つは、触れるだけで操作できるタッチセンサー式を採用。物理的なキーを使用しないことで、すっきりとしたフォルムを実現した。またスピーディーコントローラーにはLEDイルミネーションが内蔵されており、操作時やスライド開閉時、通話発着信時/メール送受信時に10パターンのラウンドイルミが点灯。さらに不在着信や未読メールも、光の点滅で確認できる。
W65Tはスライドボディ+回転式十字キーを搭載する端末ということで、似たコンセプトの「D905i」と外観を比較してみた。W65Tのサイズは、50(幅)×115(高さ)×17.3ミリ(厚さ、最厚部19.3ミリ)で重さは約126グラム。ディスプレイサイズはワイドQVGAの2.8インチ有機ELだ。一方のD905iは、49(幅)×110(高さ)×18.7(厚さ)ミリ、重さ約132グラム。ディスプレイは3.1インチのワイドVGA液晶を搭載する。
ディスプレイサイズと高さサイズではD905iが勝るが、幅と厚さの小ささと軽さではW65Tが上回っている。一番の差は、上部スライドボディのキーレイアウトだ。W65Tはタッチセンサー式のソフトキーを採用していることもあるが、[クリア]キーと発話/終話キーが下部スライドボディにある。D905iは発話/終話キーが上ボディにあるため、閉じたままでも素早く電話がかけられる。また[クリア]キーがスピードセレクターのすぐ下にあり、閉じたままでも操作のキャンセルが行える。ダイヤルキーもD905iのほうが大きく、連続した入力では使い勝手に差が出るだろう。
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回転する十字キーの「スピーディーコントローラー」アドレス帳や発着信履歴、メニュー画面、メール一覧画面など、上下方向へのカーソル移動やページスクロール時にクルクルと回すことで、快適な操作が行える。
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