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» 2008年11月10日 21時08分 UPDATE

折りたたみ発案から20年、「N-01A」は“変わるN”の象徴──NEC、今後の携帯事業戦略を説明 (1/2)

NECがドコモ向け2008年冬商戦向けモデルの新製品発表会を開催。かつて「変わらない」とも言われた状況を大きく崩すであろう新たなスタイルや価値を盛り込み、“変化"を遂げる姿勢を改めて打ち出し、同社の「技術力や商品力」を強く印象づけた。CMキャラクターを務める玉木宏さんと橋本麗香さんも会場に駆けつけ、新製品の特徴をアピールした。

[ITmedia]

 NECは11月10日、2008年冬商戦向け携帯新モデルの製品発表会を開催。ドコモ向けに供給する4機種、「N-01A」「N-02A」「N-03A」「N-04A」の製品概要とともに、今後の“N”端末が目指す方向性や携帯事業戦略を説明した。

photophoto ドコモ向け新機種4モデルとNEC執行役員の山崎耕司氏「携帯市場が不透明といわれる中であるからこそ、チャンス到来と思っている。台数シェアもトップ奪還を目指す」

 携帯・PHS累計契約数が1億1000万契約(2008年10月末現在)に迫り、ユーザーの飽和傾向や購買需要の冷え込みも伝えられる。ワンセグがすでに標準機能になり、購買動機につながる次の“キラー”新機能がないこと、情報収集以外にブログやSNSなど自分から情報発信も盛んに行う使い方も一般的になり、携帯からのインターネットアクセスが急増していること、そしてテレビやゲームといったエンターテインメント的な機能以外の役割が携帯に求められてきていることなどを例に挙げ、「やはりケータイは“変わる”ときが来ている。そして、変わらなければならない」とNEC執行役員の山崎耕司氏は述べる。

 NECは、現在も主流の“折りたたみケータイ”を確立した先駆者として知られる。折りたたみ機構は、同社が構想、発案してからすでに約20年が経つという。この確立したスタイルで“N”端末は信頼性や安心感、使いやすさといった「ユニバーサル」な価値をユーザーに提供した。

 一方で、「“N”は変わらない」という声もあった。「変わらなければならないこと」「変わってはならないこと」──。どちらを軸にするか悩んだ時期もあったという。NECは2006年にクリエイティブスタジオという携帯デザイン関連の部門を設立し、ユニバーサルに対する新しい価値とする「イノベーション」の概念を加え、新しい両軸で展開する姿勢を打ち出した。そして今回のドコモ向け2008年冬商戦向けの4機種は、現時点で最もそれが表れる、“変わった”製品ラインアップに仕上げた。

 ハイエンドモデルのN-01Aは、指で操作できるタッチパネルを軸に、閉じたまま、横向き、縦向きと、用途や機能に合わせて利用スタイルを自在に変えられる“3Wayスタイル”を採用。タッチUIやSRS TruMedia 5.1chサラウンド、5.2Mピクセル+スマイルフェイスシャッター搭載のカメラ機能など携帯の次のライフスタイルを想像する“進人類”ユーザーをターゲットに据える。

 N-02Aは、定番の折りたたみスタイルを継承しながら、カラフルなキーイルミネーションや12.9ミリのスリムボディ、そしてハイエンドのN-01Aに劣らないやSRS TruMedia 5.1chサラウンド、5.2Mピクセル+スマイルフェイスシャッター付きカメラなどを搭載。普遍スタイルの中に先進的なデザインや機能となる“イノベーション”の要素を加えた。

 N-03Aは、フランスの有名スイーツブランド「ピエール・エルメ・パリ」監修のコラボケータイ。ピエール・エルメ・パリの世界観を再現したボディカラーやデザインとともに、多彩な関連コンテンツを内蔵し、「日々のささやかな幸せを」といった携帯に“マインド”の嗜好を求めるユーザーを想定する。

 N-04Aは、デザイン家電ブランド「amadana」監修のコラボケータイ。amadanaブランドの世界観を再現したデザイン性、使い勝手を考慮した“アークスライド”形状とともに、“N”端末で初めてスライドボディを採用した。さらにSRS TruMedia 5.1chサラウンドやフルワイドVGA(480×854ピクセル)の3インチディスプレイ、ドコモの新サービス「iウィジェット」やユーザー行動支援サービス「iコンシェル」にも対応し、洗練されたデザインと機能、新しさ、個性を融合した端末に仕上げてある。

photophoto タッチパネルと3Wayスタイルが特徴の「N-01A」、上質なスリムボディに高い機能も盛り込んだ「N-02A」
photophoto “ピエール・エルメ・パリ”コラボの「N-03A」、“amadana”コラボの「N-04A」

「携帯市場が不透明といわれる中であるからこそ、NECはチャンス到来と思っている。NECの技術力、商品力をユーザーにしっかり感じとってもらえる時期がきた。“NECは変わらない”という声があるが、今回の製品ラインアップを見ていただければ“変わった”と感じていただけると思う。また、これから先、もっと“変わっていくかも”というイメージも同時に感じとっていただければと思っている」(NEC執行役員の山崎氏)

 “N”ケータイは今後、「単に機能の統合体(ハイエンドな携帯)ではなく、もちろんただの“暇つぶしメディア”でもない。生活スタイルとハードウェア(端末)、ソフトウェア(インターネットサービスなど)を統合し、“今すぐ、ここで──”を実現でき、新しい価値を見いだせる環境を提供する」(NEC モバイルターミナル事業本部副事業本部長の小島立氏)とし、

  • 次世代のハイスペック、最先端のトレンドを提供する端末
  • デザイン×スリム ファッション性やスタイルを楽しむ端末
  • ユニバーサル×エコ ずっと安心してつきあえる端末

 の3つの方向性を軸に製品を展開していく。NECは他社のAQUOSケータイやVIERAケータイといった、製品の機能や価値を容易にイメージさせる展開が行いにくい現状を逆手に、これらで“Nケータイの色”を彩っていく考えだ。

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photophoto 今後の“N”端末は「最先端トレンドを追うハイエンド」「ファッションやスタイルを楽しむモデル」「ユニバーサル×エコを意識したモデル」、3つ方向性を追う製品展開で開発していく

 特にPRIMEシリーズのN-01Aは旧シリーズであるドコモの906iシリーズと比べ、おそらく「最も変わった」と感じられるであろう端末に仕上げた。ここに「今まではユーザーの利用シーンが“〜を望む、〜がほしい”だけで終わってしまい、基本は自分で解決しなければならなかった。それを今後は“満たす”まで提供したい。そしてそれを実現すると、さらにまた新たな展開が開け、ユーザーの好奇心が携帯を軸にどんどん広がっていく──。NEC携帯はこのように発展させていくつもりだ」(小島氏)という意気込みが強く感じられる。

photophotophoto NECモバイルターミナル事業本部 副事業本部長の小島立氏 モバイルターミナル事業部チーフクリエイティブディレクターの佐藤敏明氏 モバイルターミナル事業部統括マネージャーの工藤和裕氏
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