iPhone 3G、カメラやメール、通話機能はイマイチ?

» 2008年11月20日 01時54分 公開
[ITmedia]

 IMJモバイルのモバイルユーザビリティ研究所は11月19日、iPhoneユーザーの利用動向と評価に関する調査結果を発表した。調査は10月17日から同20日まで実施したもので、有効回答数は412人。

 調査結果によれば、iPhoneユーザーの携帯との併用状況は、「iPhoneのみ保有」している人が52%、「非iPhoneと併用」している人が48%となった。その中で、iPhoneのみの保有者がiPhoneを保有する前に使用していた携帯キャリアは、ソフトバンクモバイルが38%で最多となり、NTTドコモが30%、auが22%と並んだ。他方で、iPhoneと併用している非iPhoneのキャリアは、NTTドコモが47%で最も多く、次いでauが25%、ソフトバンクモバイルが25%となった。

 iPhoneの購入理由は、「PC機能が備わっているから」が48%で最多。これに「デザインが気に入ったから」が47%、「便利そうだと思ったから」が46%、「話題性があったから」が41%で続いた。男女別で比較すると、男性はスマートフォン的な機能面、女性は音楽再生機能を重視する傾向が見られたという。

 iPhoneの機能に関しては、「音楽再生(iPod)」「PCとの連携」「ゲーム(App)」「Webサイト閲覧」についていずれも8割以上が「非常に良い」と「やや良い」と評価している。他方で「カメラ」「メール」「SMS」「通話」といった従来の携帯機能については、「あまり良くない」と「全く良くない」という不満の合計が3割を超えた。

 iPhoneに対する購入前の期待度は、「非常に期待していた」「やや期待していた」と、期待を抱いていたユーザーが93%にのぼった。実際の満足度をたずねると、「非常に満足している」「やや満足している」の合計が75%。期待と満足度のギャップは18ポイントと、大半のユーザーの期待を裏切らなかった様子がうかがえる。

 またiPhoneのみ保有者と非iPhoneユーザーについて、それぞれの端末の使用時間帯を比較したところ、iPhoneは非iPhoneに比べて「移動中(電車・バス等の中)」「移動中(電車・バス等の待ち時間)」「移動中(歩いている時)」の利用率が高いことが分かった。他の利用時間帯では、iPhoneユーザーと非iPhoneユーザーの利用率に大きな差は見られなかったことから、iPhoneが移動時の情報収集や音楽などのコンテンツを楽しむツールとして使われており、非iPhoneユーザーよりネットやメディア再生機能に対する受容性が高いことがうかがえる。

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