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» 2008年11月20日 02時22分 UPDATE

「SHケータイ史上最強のカメラ」が完成――シャープ、“元気なケータイ!”をアピール (1/2)

シャープは11月19日、同社の携帯電話2008年秋冬モデルの説明会を開催。海外市場と国内市場における同社の今後の取り組み、また秋冬モデルで特に注力したカメラ機能の進化について説明した。

[田中聡,ITmedia]

 シャープは2008年秋冬モデルとして、NTTドコモ向けに「SH-01A」「SH-02A」「SH-03A」「SH-04A」を、au向けに「AQUOSケータイ W64SH」を、ソフトバンクモバイル向けに「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」「930SH」を、ディズニー・モバイル向けに「DM003SH」を開発。秋冬モデル全体として、計8機種33バリエーションをリリースする。

 国内の端末出荷台数が減り続けている中で、シャープはどのような方向性で携帯事業を展開していくのか。海外の携帯事業や、秋冬モデルで特に強化したカメラ機能も含め、シャープ代表取締役 兼 副社長執行役員の松本雅史氏と、同執行役員 通信システム事業本部長の長谷川祥典氏が説明した。

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中国ではAQUOSケータイ、欧州ではスマートフォンを投入

photo シャープ 代表取締役 兼 副社長執行役員の松本雅史氏

 シャープは2008年9月1日に、海外向け携帯電話事業を行う「移動体事業推進本部」を奈良に新設し、海外に向けて積極的に携帯事業を展開する体制を敷いた。松本氏は「国内の事業体と海外の事業体を分けることで、対応スピードを高めたい」とその狙いを説明する。

 この新しい事業部の設立に先立ち、シャープは2008年6月に、中国でAQUOSケータイ「SH9010C」をリリースした。中国では、液晶テレビ分野でトップシェアを誇るAQUOSのブランドが広く認知されているという。大型液晶テレビを店頭に設置し、高精細・高画質な液晶を訴求するといった積極的なプロモーションを展開。その結果、SH9010Cは発売3カ月後には、4000元(約6万円)以上の26機種中3位という売上を達成した。

 さらに、中国向けの2機種目としてスライド型の「SH8010C」を9月末に投入し、11月末にはAQUOSケータイの第2弾「SH9020C」を発売する。今後も「国内でヒットした機種を海外へ展開するが、値頃感なども考え、海外向けの機種も検討している」という。

photo 国内向けの携帯電話事業本部は広島に、海外向けの携帯電話事業本部は奈良に設置する
photophotophoto 中国向けに投入された「SH9010C」「SH8010C」「SH9020C」
photo 欧州や米国ではスマートフォン事業を強化する

 一方、欧州や米国ではスマートフォンビジネスを強化していく方針だ。松本氏は「米国では(T-Mobile向けに)“Sidekick(サイドキック)”という端末を投入しており、発売日には行列ができるほどだった」と、その盛況ぶりをアピールした。

 また、Googleの携帯電話向けプラットフォーム「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォンを投入する可能性があるかという質問に対して、松本氏は「実際に要望を受けているので、選択肢の1つとして考えている」と答えた。

 海外事業の今後の取り組みについて松本氏は、「(1)中国地方やアジアなど新興国へ積極的に参入 (2)欧米など先進国向けのスマートフォンビジネスを強化 (3)世界に通用するオンリーワンデバイスを創出 という3つの取り組みを推進する」と説明し、海外市場でさらにシャープブランドの存在感を高めていく意向を示した。

 具体的な目安として松本氏は、「海外向けのシャープ端末の供給数はトータルで200万台で、現状ではシャープ端末全体の20%弱しか占めてない。海外向けの比率は50%以上、つまり国内以上の台数を目指したい」とし、その1つの仕掛けが中国進出だという。「中国では、キャリア主導ではなく量販店や専門店主導で販売するので、そういう販売チャンネルを利用していきたい。中国ではAQUOSケータイの売上を伸ばしながら、そのほかのアジアの国もターゲットとしたい」(松本氏)

秋冬モデルは「元気なケータイ!」シャープを体現

 国内市場でシャープは2006年から出荷シェア1位を維持している。2008年10月の実売シェアは28%で、「2位以下を大きく引き離している。国内での断トツシェアナンバーワンを目指して今後もやっていきたい」と松本氏は意気込む。

 しかし一方で、端末の出荷台数は2008年に入って減少傾向にある。「端末出荷台数は2007年度の5000万台に対し、2008年度は4000万台くらいは行くと読んでいたが、3800万台くらいに落ちそう。これに伴って販売台数は20%くらい下がるだろう」と松本氏は予測する。こうした情勢を鑑み、「メーカーとして市場を活性化させていく努力が必要」とした。そのためのスローガンとして、「元気なケータイ!」シャープを掲げる。

photophoto シャープの国内携帯電話出荷台数シェアは、2008年度上半期が23.2%。2008年10月は28%。「2008年度下半期は28%、通年で25%程度のシェアを達成したい」(松本氏)(写真=左)。端末の出荷台数が減る中で、シャープは市場の活性化を目指す(写真=右)

 そしてそのスローガンを体現する秋冬モデルで注力したのは(1)大画面・高精細液晶 (2)タッチパネル (3)SHケータイ史上最強のカメラ の3点。中でも従来機種から最も進化したのがカメラだ。ドコモのSH-01AとSH-03A、ソフトバンクモバイルの930SHは、ケータイ最高クラスの800万画素CCDカメラを搭載している。松本氏は「自社開発の8M CCDと画像処理エンジン『ProPix』により、今までにない最強のカメラ付きケータイを開発できた。これは我々が得意とする、デバイスと商品の垂直統合で生まれたもの」と自信を見せた。

photophoto 秋冬モデルは「元気なケータイ!」シャープをコンセプトに商品展開する(写真=左)。「デジカメいらずの時代がいよいよ来たのではないか。2008年は“デジカメケータイ元年”という位置付けをしている」(松本氏)(写真=右)
photophotophoto 秋冬モデルで注力する3つのポイント
photophotophoto 新機種のCMでも大画面、タッチパネル、カメラを訴求する。CMはドコモ端末が11月20日、au端末が11月30日、ソフトバンクモバイル端末が12月6日からオンエアする
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