5分で分かる、先週のモバイル事情11月15日〜11月21日

» 2008年11月25日 07時00分 公開
[ITmedia]

ドコモに続き、auも新シリーズ導入へ

 NTTドコモに続き、KDDIも来春から新シリーズを導入する模様だ。商戦期ごとにフルモデルチェンジする従来の投入モデルから、端末の仕様をマイナーチェンジしながら、長期間販売できるシリーズ構成にシフトする。

 こうした施策転換の背景にあるのは、端末販売市場の縮小だ。キャリアの新たな割引施策や販売方式の導入でユーザーの端末買い替えサイクルが長期化し、端末の販売台数が伸び悩む傾向が続いている。こうした状況が端末メーカーの負担を招いていることから、「メーカーがより長期間端末を販売できるよう、ラインアップ構造を変更する」(中馬和彦・KDDI商品戦略グループリーダー)としている。

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ドコモとKDDI、法人サービスを拡充

 ドコモとウィルコムが、法人向けサービスの機能を拡充すると発表した。

 ウィルコムは、オフィスの電話とPHS間の定額通話を可能にする法人向けサービス「W-VPN」の機能を拡充。接続回線にPRI回線を追加して1回線あたりの同時通話数を増やし、大企業でも定額通話を利用できるようにした。

 ドコモは法人端末の一括管理サービス「ビジネスmoperaあんしんマネージャー」の機能を拡充し、新たに遠隔初期化機能と遠隔カスタマイズ機能を追加した。

 コンシューマー市場が飽和する中、法人市場は新規顧客獲得の主戦場として注目を集めており、各キャリアがそれぞれの得意分野を生かしたサービスを提供してしのぎを削っている。

iPhone 3Gが絵文字に対応

 11月21日、アップルがiPhone 3G向けの最新ファームウェアの配布を開始した。iPhone 3Gのバージョンは2.2となり、絵文字の利用が可能になった。

 ほかにもGoogleストリートビューへの対応、Podcastの直接ダウンロード機能の提供、メール機能の強化、Safariの安定性向上といった機能強化が図られた。

 なお、絵文字キーボードが表示されるのは、i.softbank.jpのメールやSMS利用時のみとなり、me.comやgmail.comのメール作成時やメモ帳などでは、キーボードを切り替えても絵文字キーボードは表示されなかった。また、絵文字の表示に対応するのは現状、ソフトバンクモバイルの携帯電話のみで、NTTドコモのiモードメールやauのEメールのアドレスに送った絵文字入りのメールは、すべて「〓」(げた記号)で表示された。

日本市場重視の姿勢は変わらず――Symbian Foundationのウィリアムズ氏

 11月20日、Symbian Foundationの初代エグゼクティブディレクターに任命された、Nokiaのリー・ウィリアムズ氏が来日し、Symbian OSの優位性と今後のビジョンについて説明した。

 Symbian OSはこれまで、英Symbianが開発を手がけていたが、携帯電話向けプラットフォーム間の競争が激化していることを受けてSymbian Foundationを設立し、同ファウンデーションからS60、UIQ、MOAP(S)のUIを統合した統一プラットフォームをリリースすると発表。Foundationの参加メンバーは同プラットフォームを無償で利用できるようになる。

 ウィリアムズ氏は日本市場を「さまざまな技術をリードする、世界で最も進んだ重要なモバイルの市場」と見ているとし、「日本の消費者は端末の性能と品質を非常に重視しており、Symbianが日本ユーザーの要求を満たせれば、世界中どこの市場でも成功できるに違いない」と

評価。今後も日本市場重視の姿勢で臨むと強調した。

 Symbianはまた、Symbian Foundationに管理工学研究所、ルネサステクノロジ、ソフトバンクモバイルの3社が参加することも発表している。

渋谷駅周辺でエリア限定ワンセグ――1年間の実証実験スタート

 ネクストとエリアポータルが、渋谷駅周辺で1年にわたるエリア限定ワンセグの実証実験を行うと発表した。期間は11月20日から2009年10月31日までを予定しており、チャンネルはUHF 34チャンネルを利用。12月中旬にも番組の配信を開始する。

 この実証実験は、エリア限定ワンセグのタウンメディアとしての可能性を検証することを目的に実施するもので、実験にあたっては、ネクストが総務省関東総合通信局から実験試験局免許を取得。渋谷区神泉の渋谷ファーストプレイスにアンテナを設置し、道玄坂の上あたりから渋谷駅周辺までの幅広いエリア向けに、渋谷限定のオリジナルワンセグ番組を放映する。

 エリア限定ワンセグについては、イベント会場などでの有効利用や、データ放送との連携による新たなビジネスが期待できることから、ドコモやKDDIといった通信キャリアも実証実験を行っている。

MVNOにもデザイナーズケータイ――nendoがJFPと提携

 ジャパン・フラッグシップ・プロジェクトとデザインオフィスのnendoは11月19日、MVNO(仮想移動体サービス事業者)向け携帯端末のボディデザインとUIデザインを行うサービスで業務提携したことを発表した。

 ジャパン・フラッグシップ・プロジェクトは、MVNO事業者向けにビジネスモデルの構築に関するコンサルティングやコンテンツサービス、広告配信プラットフォームの提供、コンタクトセンターの運営支援を手がける企業。nendoとの提携で、MVNO向け端末やUI、パッケージ、付属品のデザインを提供する。

 nendoは佐藤オオキ氏を中心に設立されたデザインオフィス。佐藤氏は携帯電話分野でドコモの「N702i」のデザインや、KDDIの「another work*s」向け製品などを手がけた実績がある。

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