データ通信端末の販売ランキングは、やや大きな変動があった。
首位は前回と変わらずイー・モバイルの「D02HW」(USB型/7.2Mbps通信対応)が獲得。続いて2位にNTTドコモの「A2502 HIGH-SPEED」(USB型)、3位にイー・モバイルの「D11LC」(USBスティック型)、4位に同じくイー・モバイル「D12LC」(USBスティック型/7.2Mbps通信対応)、5位に新機種「D21HW」(USB型/HSUPA対応)が入った。
初登場で5位に入ったD21HWは、期待していたほど鋭いスタートダッシュではなかったものの、集計期間を考えるとまずまずといえる順位だろうか。11月28日現在、D21HWの初期費用はほかのイー・モバイル端末よりやや高い。特にコストを重視するユーザーはどの機種を選ぶか迷ったかのもしれない。もちろん同じ初期費用であればD21HWに人気が集中するだろうとも思われ、旧機種の在庫状況と時の経過とともに売れ筋はこれらHSUPA対応端末に移っていくものと思われる。
このほか、ドコモのA2502 HIGH-SPEEDが売れている。最近じわじわと順位を上げ、ランキングの中ほどに位置していたが、今回はイー・モバイル端末勢の一角を崩して2位にまで浮上した。端末価格を新規1円とする店舗も多いが、ドコモ(やau)のデータ通信端末もイー・モバイルのいわゆる「100円PC」の販売方法と同じように、「定額データプラン(HIGH-SPEED)」(や「定額データ割」)の加入などを条件にモバイルPCとセット購入でPCの価格を割り引く手段を取り入れる量販店がある。
2008年の冬商戦は、この「モバイルPC+データ通信定額対応端末」の購入を予定するユーザーの獲得争いもなかなか激しいものとなりそうだ。
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