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ドコモ版AQUOSケータイの集大成──「SH-01A」進化のポイントを聞く (1/2)

8MピクセルのCCDカメラを搭載した点が目を引くシャープの「SH-01A」だが、開発陣がこだわったのは、写真のきれいさだけではない。ユーザーがシャープに期待する機能や使い勝手を可能な限り盛り込んだというSH-01Aの開発秘話を聞いた。

 写真がきれいに撮れるカメラと、表示が美しい液晶ディスプレイ──。それは、シャープが世界で初めて携帯電話にカメラを搭載して以来、ずっと注力してきた大きなポイントだ。同時にそれはシャープ製端末のアイデンティティでもあった。

 しかし荻窪圭氏のインタビューにもあったとおり、この1年ほどは、ユーザーに分かりやすい形での機能や性能の進化があまりなく、5Mピクセルカメラの採用で他社に一歩先んじられたりと、「シャープ携帯のカメラは他社のものより写真がきれい」という評価をあまり聞かなくなっていた。読者の中には、シャープのカメラが好きで機種変更をしたのに、思ったほどきれいではなくてがっかりした、という感想を抱いた人もいたかもしれない。

 ユーザーがシャープのケータイに求めていること。それは、やはり高性能なカメラだ。そこに大きな期待があることは、シャープの開発陣ももちろん分かっていた。だからこそ「今回は基本に戻り、ユーザーが本当に求めているものをやろうということで、カメラ機能をとことん追求することにしました」と通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 主事の宮田雄介氏は振り返る。

 ただ、カメラ機能さえ進化させればユーザーが満足してくれるかといえば、それは違う。電話として使いやすいかという点はもちろん、最近は欠かすことのできないメールやWebブラウズの操作性の良さ、そして手に持ったときの心地よさなども、合わせて進化させて行かなくてはならない。今回は「SH-01A」のデザインや機構設計、回路設計を担当した開発者たちに、SH-01Aが誕生した経緯と、8Mピクセルカメラ以外の魅力を聞いた。

Photo SH-01Aの開発に携わった開発陣。前列左から、機構開発担当の菊池源景氏、ソフト開発担当の水本裕和氏、回路設計担当の米田敏雄氏、商品企画担当の宮田雄介氏。後列左から商品企画担当の梅宏之氏、ソフト開発担当の林洋賢氏、デバイス開発担当の高橋芳文氏、CCDの開発を担当した福田尚行氏と福場信行氏、デザイン担当の神垣尚彦氏

サイクロイド×光TOUCH CRUISERで活用シーンが増えた横画面

── SH-01Aの開発をスタートするにあたって、おそらくもっともいろいろ検討された部分はカメラ機能に関連するところだと思うのですが、カメラだけをよくすればいいというものでもないですよね。しかもSH-01Aはシャープ製ワンセグケータイの象徴ともいえるAQUOSケータイの名を冠したモデルでもあります。カメラ以外には、どのような点に注力しているのですか?

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 主事の宮田雄介氏

宮田氏(商品企画担当) シャープのケータイは、もともと写真がきれいに撮れるカメラと、それを美しく表示できる液晶ディスプレイをセットで搭載してきました。カメラはすでにお話ししたとおり、今回は8MピクセルのCCDと専用の画像処理エンジン「ProPix」を採用し、お客様に驚いていただけるレベルのものが作れたと思います。その撮った写真を美しく表示できるディスプレイということで、最新のNewモバイルASV液晶を搭載しました。

 サイクロイドスタイルを採用したのは、ワンセグや動画だけでなく、横画面で活用するコンテンツが増えたことが理由の1つです。SH-01Aでは下り最大7.2Mbpsの高速なFOMAハイスピードにも対応していますので、横画面も快適に使えて、文字入力もしっかりできるサイクロイドスタイルの使い勝手がとてもあっていると考えました。

 これまでも、さまざまな機能をサイクロイドスタイルで快適に使えるようにしてきましたが、SH-01Aでは新たにメール作成画面やドキュメントビューア、マチキャラ、待受画像などで横画面に対応しています。これでほとんどの機能が横画面で使えるようになりました。

── サイクロイドスタイルを快適に活用できるという点では、ポインティングデバイスに光TOUCH CRUISERを搭載する点も大きいですよね。しかも今回は新たに指紋認証機能も統合しました。これはどういった理由から採用に至ったのでしょうか。

宮田氏:横画面への対応を進めた結果、扱えるコンテンツが増えたことや、大容量のデータ通信が可能になったこともあり、端末のセキュリティにも関心が高まると考えました。セキュリティを保護する機能にはいろいろなものがありますが、それらの中でも指紋認証機能は、センサーの上で指をスライドさせればいいだけなので使いやすいと思いました。

 ただ、これまでの機能を維持しつつ、さらに指紋センサーを別途用意すると端末のサイズが大きくなってしまうため、決定キーの光TOUCH CRUISERと指紋センサーを合わせて搭載し、コンパクト化する方法を採ることに決めました。光TOUCH CRUISERと指紋センサーが一体化していれば、カーソル操作をしながら、必要に応じてさっと指紋認証の操作もできます。

── 確かに指を動かすことなくロックが解除できたりするのはとても便利ですね。

宮田氏 ちなみにこの光TOUCH CRUISERを、表面からどれくらい出っ張らせるかも試行錯誤しました。ポインティングデバイスでもあり、決定キーでもあり、指紋センサーでもあるため、それぞれの用途で使いやすいように、最後まで調整しました。

逆ヒンジのサイクロイドボディに込められた意図

── 今回はAQUOSケータイでは初めて逆ヒンジのボディになっていますね。このあたりにも何か狙いがあるのでしょうか。

宮田氏 逆ヒンジ機構にはいくつかメリットがありますが、一番大きいのは、ヒンジのパーツをダイヤルキー側のボディに組み込むため、ディスプレイ側には若干の余裕ができることです。これによって、大きなディスプレイを搭載しながら、全体の高さが抑えられます。

Photo 通信システム事業本部 デザインセンター 副主任の神垣尚彦氏

神垣氏(デザイン担当) 逆ヒンジにはもう1つポイントがあります。それは、今までとは違うデザインになるということです。これまでの「AQUOSケータイ SH905iTV」やSH906iTVとは異なる印象になるため、企画端末としてハードなイメージを持っていた「iTV」シリーズの端末とは違うイメージに仕上げることができました。

── AQUOSケータイだけれどもカメラ機能を重視したモデルということで、バランスの取り方など、いろいろ大変な部分があったのではないかと思いますが、SH-01Aの外観をデザインする際にはどのようなことを考えましたか?

神垣氏 SH-01Aは、AQUOSケータイの流れをくむモデルではありますが、PRIMEシリーズにラインアップされており、これまでのiTVシリーズのような企画端末とは異なる、メインストリームの製品です。企画端末としてリリースしたSH905iTVやSH906iTVは、もともと年齢が高めの男性をターゲットにしていたこともあり、サイクロイド機構のメカニカルな印象と相まって、ハードな端末イメージを持たせていました。

 一方SH-01Aは、王道を行くPRIMEシリーズの主力モデルなので、企画端末よりもユーザーの年齢層が少し下がることが予想されました。そこで、機能や性能はSH906iTVよりも進化していてハイスペックですが、外観のデザインでは親しみやすさやノイズの少なさを心がけました。

 サイクロイドスタイルは、そのメカニカルな動きのせいで、若い世代や女性には取っつきにくいと思われていた傾向がありますが、SH-01Aは折りたたみの端末と同じ感覚でもってもらえることを意識しました。少し丸みを帯びたフォルムや、外観からボタンやサブディスプレイの窓を廃したノイズレスデザインもポイントだと思います。

── 確かにこれまでのドコモ向けのAQUOSケータイは、ツートーンカラーで背面を金属調に仕上げていたりと、かなりハードなイメージでしたが、SH-01Aは柔らかさというか、親しみやすさがあるように思います。

神垣氏 PRIMEシリーズの端末なので、これまでのAQUOSケータイに引き続き高級感はあるように仕上げています。ただ、今回は大人っぽさを若干抑え、ガラスフレークでラメのような要素を入れたりして、上質感のあるカラー展開を考えました。

── カメラ部のデザインには、どういう意図が込められているのでしょうか。案外あっさりしていますね。

神垣氏 8MピクセルのCCDカメラはSH-01Aの最大の魅力です。それを他社にはない独自の解釈でデザインしました。最近のデジカメのデザインには、レンズの周りに太い金属リングをあしらった一般的なデジカメと、細い金属リングを絶妙なバランスであしらった高級デジカメの大きく2通りの方向があります。SH-01Aでは、後者のイメージを狙ったカメラ表現を目指しました。

 カメラの高性能を表現しながら、全体のバランスを崩さないようにまとめ上げるのが大きなポイントでした。これには苦労しました。カメラ周りのデザインは、実は何度も作り直しています。幅広いユーザーにカメラ性能の良さが伝わるデザインを心がけました。

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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日

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