ドラマで使われるケータイたち 2008年秋──ソフトバンクモバイル+月9編13年前のシーンに、あのケータイ(2/3 ページ)

» 2008年12月26日 00時09分 公開
[青山祐介,ITmedia]

堀北真希はやっぱり「F906i」

ここまで紹介してきた携帯電話会社のスポンサーがついているドラマに対して、スポンサーが付いていないドラマも週4本あった。以前から“月9”として知られているフジテレビ系月曜夜9時台の「イノセント・ラヴ」と、テレビ朝日系金曜夜9時台の「ギラギラ」がそれだ。さらに今クールからは、これまでKDDIがスポンサーについていた木曜夜9時台のTBS系「渡る世間も鬼ばかり」とテレビ朝日系の「小児救命」も携帯キャリアの1社のスポンサードではなくなったようだ。

 まずは毎回、テーマや出演者の注目度が高いフジテレビ系の“月9”枠。前クールはKDDIが撮影協力としてクレジットされていたが、今回はドコモも名を連ねている。そのため、出演者が使っているケータイはドコモとauの両方が確認できた。

 イノセント・ラヴの主人公はドコモのCMキャラクターを務める堀北真希。彼女が手にしているのは「F906i」のホワイト似のケータイだった。“似”としているのは、アウトカメラや背面の指紋センサー周りのデザインがオリジナルと微妙に違っているからだ。このケータイは単に音声通話やメールで連絡を取るためだけでなく、物語序盤ではカメラでさまざまな人を撮ったり、片想いするピアニストの北川悠仁と一緒に写真を撮ったりするシーンで活躍している。

Photo 富士通製の「F906i」

 北川悠仁は2007年冬モデルの「N905i」を使用。彼は寝たきりの婚約者の様子を外出先からでも確認できるよう、部屋にWebカメラを備え、N905iを使ってその映像をチェックしていた。これにより婚約者の生命維持装置が切られていることが分かり、あわてて自宅に戻るというシーンがあった。

 こうしたドコモ端末を使うキャストに対してau端末を使っていたのは、香椎由宇、成宮寛貴、豊原功補ら。香椎は「W53K」、成宮は「W64SA」と思われるモデル、豊原は「W53CA」を使用していた。

Photo SANYOブランドの京セラ製端末「W64SA」(左)とカシオ計算機製の「W53CA」

 もう1つ、以前から携帯キャリアのスポンサーがついていないのが、テレビ朝日系金曜21時台のドラマ。今クールではリストラされたサラリーマンがホストの世界に身を投じる物語「ギラギラ」が放映されていた。

 このドラマでは、主にドコモのケータイが使われている。主人公の佐々木蔵之介はシャープの「SH906i」を使用。所属するホストクラブのメンバー全員に慕われる兄貴分という役柄で、頻繁に家族やホスト仲間と連絡を取り合うシーンが見られた。

 電話営業も重要な仕事の1つであるホストたちが、全員そろって客に電話をしているシーンも登場。芦名星が「ギラギラ」の劇中で使用しているF906iのミラーレッドが、画面のアップが写ったシーンでディスプレイの周りがグレー(オリジナルは黒)になっていたのもちょっと面白かった。このほか、主な俳優では真矢みきが「N906iμ」、石橋凌がAmadanaケータイ「N706iII」を使用していた。

 さらに今クールから携帯キャリアのスポンサーがつかなくなったテレビ朝日系木曜21時台の「小児救命」。初回にドコモがスポンサードしていた関係か、登場するケータイはすべてドコモだった。しかし、医療がテーマであり病院ではケータイが使えないため、やはりケータイが登場するシーンは少ない。かろうじて主人公の小西真奈美と小西が、かつて在籍した大学病院の同僚役の塚本高史は、その深い関係からケータイで連絡を取り合うが、それ以外の出演者が使っているシーンはほとんど見られなかった。

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