小型PHSモジュール「W-SIM」を巡る特許裁判、ウィルコム勝訴が確定

» 2009年01月15日 16時06分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo 小型PHSモジュールの「W-SIM」

 ウィルコムは1月15日、同社が販売する小型PHSモジュール「W-SIM」の特許権めぐってHDT(旧ヒューネット・ディスプレイテクノロジー)と争っていた裁判について、ウィルコム勝訴の判決が確定したことを発表した。

 HDTは2006年3月、ウィルコムのW-SIMが自社の持つ特許権を侵害しているとして、W-SIM端末の販売差し止めを求める訴訟を東京地方裁判所に提起した(平成18年(ワ)第6108号 特許権侵害差止請求事件)。ウィルコム側は、HDTが主張する特許の有効性に疑問があることや、W-SIMがHDTの特許を侵害していないことを主張。2006年12月にウィルコム勝訴の判決が言い渡された。

 その後HDTは地裁判決が不服として控訴したが、2009年1月13日にHDTが控訴を取り下げたことから、ウィルコム勝訴の判決が確定した。HDTが主張していた特許については、W-SIMを製造するネットインデックスが2006年10月13日に特許無効審判を特許庁に請求。2007年5月16日に特許無効と判断され、HDTが審決取消訴訟を起こしていたが、最終的に2008年12月11日にHDTの特許が無効であることが確定していた。

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