では、分離プランで購入した端末を“標準の24カ月間で購入する場合の割り引きをすべて適用”してから機種変更する場合と、12カ月と短期に機種変更する場合を簡易シミュレートしてみよう。今回は、1年後や2年後の端末価格が不明なので次に購入する端末も同じ価格のものを選ぶと仮定し、価格は2008年12月末時点のものとした。
利用期間別の端末価格 | 端末価格1機種目 | 端末価格2機種目 | 約2年で機種変更、計4年使用 | 約1年で機種変更、計3年使用 | 約1年で機種変更、計4年使用 | |||||||
24カ月 | 24カ月 | 合計 | 12カ月 | 24カ月 | 合計 | 12カ月 | 36カ月 | 合計 | ||||
高機能端末 | NTTドコモ(SH-01A+後継機種) | 5万7120円 | 5万7120円 | 3万5040円 | 3万5040円 | 7万80円 | 4万6080円 | 3万5040円 | 8万1120円 | 4万6080円 | 2万4000円 | 7万80円 |
KDDI(W63CA+後継機種) | 5万6520円 | 5万6520円 | 3万4440円 | 3万4440円 | 6万8880円 | 4万5480円 | 3万4440円 | 7万9920円 | 4万5480円 | 2万3400円 | 6万8880円 | |
ソフトバンクモバイル(930SH+後継機種) | 8万3520円 | 9万720円 | 3万5520円 | 4万2720円 | 7万8240円 | 5万9520円 | 5万9520円 | 11万9040円 | 5万9520円 | 5万9520円 | 11万9040円 | |
ウィルコム(WILLCOM 03+後継機種) | 6万3120万 | 6万3120円 | 2万3520円 | 3万3120円 | 5万6640円 | 4万3320円 | 3万3120円 | 7万6440円 | 4万3320円 | 3万3120円 | 7万6440円 | |
スタンダード端末 | NTTドコモ(N-03A+後継機種) | 4万2840円 | 4万2840円 | 2万760円 | 2万760円 | 4万1520円 | 3万1800円 | 2万760円 | 5万2560円 | 3万1800円 | 9万720円 | 4万1520円 |
KDDI(URBANO+後継機種) | 4万4640円 | 4万2840円 | 2万2560円 | 2万2560円 | 4万5120円 | 3万3600円 | 2万2560円 | 5万6160円 | 3万3600円 | 1万1520円 | 4万5120円 | |
ソフトバンクモバイル(830T+後継機種) | 6万6720円 | 7万3920円 | 1万8720円 | 2万5920円 | 4万4640円 | 4万2720円 | 4万2720円 | 8万5440円 | 4万2720円 | 4万2720円 | 8万5440円 | |
ウィルコム(WILLCOM LU+後継機種) | 4万2960円 | 4万2960円 | 1万4400円 | 1万9200円 | 3万3600円 | 2万8680円 | 1万9200円 | 4万7880円 | 2万8680円 | 1万9200円 | 4万7880円 | |
実質0円端末 | NTTドコモ(N706i?+後継機種) | 2万2680円 | 2万2680円 | 600円 | 600円 | 1200円 | 1万1640円 | 600円 | 1万2240円 | 1万1640円 | -1万440円 | 1200円 |
ソフトバンクモバイル(830SH後継機種) | 4万2720円 | 4万9920円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2万1360円 | 2万4000円 | 4万5360円 | 2万1360円 | 2万4000円 | 4万5360円 | |
ウィルコム(WX320KR+後継機種) | 3万8640円 | 3万8640円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1万9320円 | 0円 | 1万9320円 | 1万9320円 | 0円 | 1万9320円 | |
※2008年12月末時点の価格 ドコモとauは基本料金の割り引き額を端末割り引き額と想定して算出。キャリアの料金プランにおける割り引き額は変わらないと仮定 |
まずはベーシックな例。分離プランで購入した端末を約24カ月(2年)使い、機種変更してさらに約24カ月の計48カ月(4年)利用する場合だ。ちなみにこの時のドコモとauは、新旧2台の実質端末代金は同じとなる。原則として新規契約でも機種変更でも端末に価格差はなく、実質割り引き額も一律だからだ。対してソフトバンクとウィルコム端末は機種変更時の価格が新規とは異なり、2台目の実質端末代金は割高になる(ただ、あえて解約して再度新規契約するほどの差はない)。
次は分離プランで購入した端末を約12カ月使い、機種変更してさらに約24カ月で計36カ月利用する場合。この場合、ソフトバンクモバイルとウィルコム端末の実質端末金額が一気に高額になる。割り引き額が少なくなるので1台目の実質価格が上がるのはもちろん、ソフトバンクモバイルは前回(1台目)の継続利用期間をもとに2台目の端末価格や月月割の割り引き額が決まるので、2台目の実質価格も割高になる。
さらに同じ条件で、12カ月+36カ月で計48カ月利用した場合はどうか。ドコモとauは2台目の実質価格が割安になる分、最初の24カ月+24カ月の場合と同額になるが、ソフトバンクモバイルとウィルコムは大きく価格差が生じる。
このように、ソフトバンクモバイルとウィルコムは端末を購入するたびに割り引きが受けられるものの、その割り引きを有効に利用にするには24カ月分の割り引きをしっかり活用する必要があるといえるだろう。
(続く)
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