第2回 タッチ+物理キーを使った“最強のショートカット”を作る「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」ロードテスト(1/2 ページ)

» 2009年01月19日 21時26分 公開
[田中聡,ITmedia]

 「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、デスクトップアイコンやステータスタッチなど、待受画面をタッチするだけでさまざまなショートカットを利用できるのが魅力だ。ロードテストの第2回では、タッチパネルに続き、物理キーとモーションセンサーを使ったショートカットを紹介する。

photophoto シャープ製の「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」。本体カラーはシルバー、レッド、ピンクゴールド、ブラックの4色

6つのキーに機能やデータを割り当てられる「キーショートカット設定」

 931SHはタッチパネルでほぼすべての操作ができるとはいえ、「実際の操作で使うのは物理キー」という人も多いだろう。931SHは、この物理キーを使ったショートカットも充実している。931SHには「キーショートカット設定」があり、メールキーとYahoo!ケータイキー、十字キーの計6つのキーに、長押しで呼び出せる機能を設定できる。

 長押しで呼び出せる機能は、初期設定ではメールキーがS!メール新規作成、Yahoo!ケータイキーがファミリンクリモコン。また十字キーの上がPCサイトブラウザメニュー、下がアドレス帳新規登録、左がBluetoothのオン/オフ、右が赤外線通信のオン/オフとなっている。キーショートカット設定を利用すれば、この割り当て設定を変更できる。

 キーショートカットに登録できる項目は、メインメニューから呼び出せる第2階層までの機能や設定、ブックマークに登録したサイト、Bluetoothのオン/オフ、赤外線通信のオン/オフ、シークレットモード、ICカードロックのオン/オフと幅広い。

photophotophotophoto 「キーショートカット設定」は、メインメニューの「設定」→「本体」タブから設定できる

 筆者はファミリンクリモコンとPCサイトブラウザはほとんど使わないので、Yahoo!ケータイキーにはYahoo!ケータイメニューを、上キーにはカレンダーを登録している。これまで使っていたシャープ製端末では、Yahoo!ケータイキーの長押しでYahoo!ケータイメニューを、上キーの長押しでカレンダーを呼び出せたので、過去のモデルと同じようにキーを割り当てられるのはありがたい。

 このキーショートカット設定は「AQUOSケータイ 923SH」や「FULLFACE 2 921SH」など2008年夏モデル以前の機種は搭載しておらず、ショートカット機能として進化した部分だ。

 このほか、通常の「ショートカット」も利用できる。ただし登録できるのは、メインメニューから呼び出せる第2階層までの機能や設定のみで、キーショートカットのように、ブックマーク登録したサイトやBluetoothのオン/オフ、赤外線通信のオン/オフなどは登録できない。

 また、8件というショートカット登録件数は923SHの10件よりも少なく、923SHではショートカットの固定メニューとして「検索」「ちょこっとメモ」「電話番号入力」が登録されていたが、931SHではこの2つが省かれている。デスクトップアイコンやキーショートカット設定などで登録できる項目が増えたため、ユーザーが混乱しないよう、あえて通常のショートカット項目を絞ったのかもしれない。

photophoto 左が931SH、右が923SHのショートカット

モーションセンサーは使える? 使えない?

 931SHではモーションセンサーを使ったショートカットも利用できる。

 本体を90度傾けると、画面が横向きになり、ワンセグやPCサイトブラウザ、横向きの画像や動画などをワイド画面で表示できる。このほか、本体を左右や上下に振ると、特定の機能を呼び出せる「クイックショートカット」や、メールやYahoo!ケータイ、PCサイトブラウザの文字の拡大/縮小などができる「アクション設定」もある。

 クイックショートカットでは、待受時に本体を左右に3回振ると、特定の機能を呼び出せる。登録できるのはメインメニューから呼び出せる第2階層までの機能や設定で、本体を開いた状態と閉じた状態、それぞれで設定できる。

photophotophotophoto メインメニューの「設定」→「本体」タブの「モーションコントロール設定」→「クイックショートカット登録」から設定する

 ……と紹介しておきながら、筆者はこのショートカットを使っていない。というのも、まずこのクイックショートカット自体の操作が難しく、左右に振ったつもりでも、うまく起動しないことが多いからだ(筆者がコツをつかんでいないだけかもしれないが……)。

 あとは単純に“振る動作が恥ずかしい”のも理由の1つ。自宅や会社内はまだしも、電車の中でケータイを振るのは少しためらってしまう。また、デスクトップアイコンやキーショートカット設定、(通常の)ショートカットで十分カバーできるというのもある。

 とはいえ、モーションセンサーは「ディスプレイを(触って)汚したくない」「キーを使わずに機能を呼び出したい」という人にとって魅力的なショートカットではある。クイックショートカットを100%成功させるには少々コツがいるが、利用する価値はあるだろう。

 アクション設定は、着信時やアラーム鳴動時に本体を180度回転すると音やバイブが停止する「クイックサイレント」や、左右に振るとワンセグの選局やミュージックプレーヤーの選曲ができる機能、前後に振るとメールやWebサイトの文字が拡大/縮小する機能など、8つのショートカットを使える。この8つは個別にオン/オフにできる。

photophotophotophoto 「モーションコントロール設定」の「アクション設定」から8つのショートカットを個別に設定できる。アクションの練習も可能だ

 クイックサイレントは着信時には便利だが、アラームの場合、本体を裏返すだけで鳴り止んでしまうと、無意識のうちに裏返してしまってそのまま寝坊する……という事態もありそうで少々怖い。着信とアラームで分けて設定できるといいと思う。

 そのほかのショートカット操作は、すべてタッチパネルを使った方が早いと思う。ワンセグの選局とミュージックプレーヤーの選曲、ドキュメントビューアのページ切り替えとデータフォルダの画像切り替えは、ディスプレイを左右にフリックするとできる。メール/Webサイト/ドキュメントビューアの拡大/縮小は、(2本の指でつまんで開閉する)ピンチ操作で行える。

 931SHのモーションセンサーを使ったショートカットは、先にも触れたが「ディスプレイを汚したくない」など、タッチパネルの補助的なものといえそうだ。

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