先に発着信履歴やスピードダイヤル/メールを紹介したが、電話番号を呼び出す最も基本的な機能はやはり「アドレス帳」だろう。アドレス帳を効率よく利用する方法にも触れたい。
アドレス帳の検索方法は「フリガナ順」「メモリ番号順」「グループ順」が主なものだが筆者は基本的にフリガナ順に設定している。フリガナ順が便利なのは、「インクリメンタルサーチ」が使えるからだ。例えば「塚田(つかだ)」という名前を探す場合、アドレス帳を呼び出して[4]キーから「た」を押す。最初に出るのは「田村」など「た」で始まる名前だが、[4]キーを3回押すと「つ」で始まる名前にカーソル移動し、そこからさらに「か」「だ」と入力すると、ピンポイントで塚田さんのデータにたどり着ける。
インクリメンタルサーチはすべての機種に搭載されているわけではないが、ドコモとソフトバンクは対応機種が多い。KCP+端末をはじめ、auは対応機種が少ない。
このインクリメンタルサーチ機能を応用し、例えばた行の中では塚田さんが比較的よく連絡を取る相手なら、「塚田」の読み仮名に「タア」を加えて「タアツカダ」にすれば、た行の先頭に「塚田」が表示される。あ行なら「アア」、カ行なら「カア」という具合に、読み仮名の1文字目を各行の先頭の文字(「ア」や「タ」など)、2文字目を「ア」にすると、(その名前が)各行の先頭に表示される。
このように、アドレス帳に登録した名前の読み仮名を調整するのも、素早く電話をかける(またはメールを送る)ための1つの方法といえる。
もう1つ、アドレス帳の目当てのデータを素早く呼び出す方法として、「時短検索」が使える機種もある。待受時に[1]キーの長押しでアドレス帳のあ行、[2]キーの長押しでか行、[3]キーの長押しでさ行……という具合に、ワンタッチで特定の行を呼び出せる。auの一部のKCP+端末や、ソフトバンクのシャープ製端末や東芝製端末などが対応する。
時短検索はワンタッチでデータを呼び出せるので便利だが、例えばた行のデータは、時短検索をすれば[4]キーの長押しでも呼べるが、アドレス帳キー+[4]キーでも呼べる。どちらの方法もそれほど時差がないので、使いやすい方法を選ぶといいだろう(筆者は時短検索は使わず、アドレス帳キー+ダイヤルキーを使っている)。
待ち合わせなどの約束をしていると、連絡のやり取りをした受信メールを読んで、そこから電話をかけたくなることもあるだろう。いくつかの機種では、受信メールのサブメニューからその人(メールの差出人)あてに電話発信できる。メールを終了して待受画面からアドレス帳を呼び出して……といった操作が不要になるので、ショートカットとして活用したい。
また逆に、電話の発着信履歴からメール作成できる機種もある。「電話で話した相手に待ち合わせ場所をメールで教えたい」といったときに役立つ。
このように、発着信履歴とメールがアドレス帳と連動している機種が多いので、うまく活用すれば、素早く電話の発信やメールの作成ができる。
スピードダイヤル/メール | 直デン、ペア機能 | 頻度履歴表示 | インクリメンタルサーチの読み仮名変更 | 時短検索 | メールから電話発信 | |
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対応機種 | ほぼすべての現行機種 | NEC製端末やau端末など一部機種 | ごく一部の機種 | 一部機種 | 一部機種 | 一部機種 |
起動/設定時間 | 約1〜3分 | 約1分 | 約1分 | 約2分 | - | 約1分 |
料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
お役立ち度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
自慢度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
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