007/慰めの報酬「顔が分かった」Mobile&Movie 第341回

» 2009年01月30日 11時21分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名007/慰めの報酬(QUANTUM OF SOLACE)
監督マーク・フォースター
制作年・製作国2008年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、ジェームズ・ボンドシリーズの最新作『007/慰めの報酬』。前作『カジノロワイヤル』からの続編となっている本作で、ボンドは愛する女を失った復讐に突き動かされます。報復すべき相手を探すため、ボンドはSony Ericssonの「Cyber-shotケータイ C902」の顔認識機能を使います。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は、注意して下さい。

 英諜報機関のコードネーム007こと、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。世界規模のマネーロンダリング組織を追い続け、核心に近づく中、美しい女性ヴェスパー(エヴァ・グリーン)に心を許すようになります。しかし、自分のせいでヴェスパーを死に追いやり、後悔の念に苛まれます。

 ヴェスパーを陥れたのは誰なのか――。自らの手で復讐することを誓ったボンド。上司のM(ジュディ・デンチ)から、「諜報部員は私情に流されてはいけない」釘をさされますが、ボンドは気持ちを抑えられません。

 巨悪組織の手がかりがボリビアにあることを掴んだボンドは、さっそくボリビアに飛び、市街地のホテルへ。そこで突然、謎の女に声をかけられます。どうやらボンドを誰かと間違えているよう。しかし、彼女が命を狙われていることを察し、ボンドは救い出します。

 女の名はカミーユ(オルガ・キュリレンコ)。カミーユもまた、復讐を自らの使命と課し、危険な綱を渡りながら、仇に接近していたのでした。カミーユが利用した相手こそ、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)。グリーンもカミーユの思惑に気づき、命を狙っていたのでした。

 グリーンと接触したボンドは、すぐにその狡猾さに気付き、MI6の本部に携帯電話で連絡します。

 「ドミニク・グリーンを調べろ」

 すると、グリーンは慈善団体の代表をしていることが判明。単なる慈善団体とは思えない、金の流れも浮かび上がります。Mは再び、ボンドに勝手な行動は慎むようにと忠告しますが、すぐにボンドはグリーンを追いかけ、イタリアのオペラの会場へと向かいます。

 グリーンを始め、一部の客にだけ配られたイヤホンをボンドは入手。そのイヤホンを使って、悪の組織の会議がオペラの上映中に行なわれていたのでした。ボンドは、会場を見渡しながら

 「顔が分かった」

 と警告し、席を立って動く人の顔を携帯電話のカメラで撮影。顔認識機能でズームした画像は、すぐにMI6の本部に送信され、各国政府の重要人物であることが分かったのでした。組織が企てているボリビアへの恐ろしい陰謀を知り、ボンドは中心人物であるグリーンに狙いを定めます。

 ボリビアで組織の崩壊に向かって突っ走っていくボンドは、復讐は成功するのでしょうか? そしてボリビアで再会したカミーユもまた、復讐を成し遂げることはできるのでしょうか?


 Mobile&Movieは、今回をもって終了します。7年間、ご愛読いただきましてありがとうございました。

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