ソフトバンクモバイル向けの2代目端末となるカシオ計算機の“EXILIMケータイ”「930CA」は、カシオ計算機としては初となるスライドボディを採用。前作の「830CA」でも「美撮り」や「顔検出オートフォーカス」など、きれいな写真が撮れる機能を強く打ち出していたが、今作はEXILIMブランドを引っさげて、同社の「カメラオリエンテッドデザイン」を具現化したモデルとなっている。
3インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)の半透過型TFT液晶に有効809万画素のCOMSセンサーを使ったAF(オートフォーカス)+6軸&被写体ブレ補正つきカメラを搭載。最大100件の予約録画機能とタイムシフト再生機能を備えたワンセグ、S!FeliCa(おサイフケータイ)、世界対応ケータイ(W-CDMA)、3Gハイスピード(最大7.2Mbps)、PCサイトブラウザなどに対応している。一方、サブカメラやBluetoothは搭載しておらず、PCメールやモバイルウィジット、S! GPSナビ、リアル3Dゲームなどは利用できない。
厚さ16.5ミリの本体は、カシオ計算機製の携帯電話としては初めて採用したスライドスタイル。ソフトバンクモバイルの多くの機種が比較的フラットなフォルムとなっているのに対して、角を落として微妙なアールを持たせた“コロッ”としたフォルムなのが特徴。前面はほぼ全体をブラックまたはシルバーのパネルで覆われており、閉じたときは3つのキーと液晶以外は見えなくなる。背面には8.1メガカメラのレンズ部を象徴的にあしらい、バッテリーカバーには横位置で「EXILIM」のロゴを刻む。
カメラリング周囲の雰囲気はauの2008年冬モデル「EXILIMケータイ W63CA」とよく似たデザインだ。しかし930CAではシルバーのリングに光る部分がなく、また高輝度LEDフラッシュがリングに食い込むように配置されているところが異なる。また、ちょうど本体を横向きで構えたときに、カメラのグリップに相当するパーツがないのも、「930CA」と「W63CA」の表情を違えている点だ。
カラーバリエーションはEXILIMを象徴的に表現するレッドのほか、ブラック、ホワイト、ピンクの4色を用意。いずれもメタリックな色調で、デジカメ「EXILIM」のカラバリにも通じる色味となっている。ちなみにauの「EXILIMケータイ W63CA」はビビッドなピンク色のシャインピンクをメインカラーとしていたが、930CAは“深みのあるレッド”を採用。このあたりはキャリアによるコンセプトの違いなのだとか。
930CAの操作は通話、メールといったコミュニケーション系の操作は縦位置でスライドを開けた状態で行うのが基本。待受状態からスライドを開き、通話ならリダイヤルや着信履歴、電話帳の各ボタンから、メールならメールボタン、Yahoo!モバイルならY!の各ボタンから操作を始める。またメインメニューはセンターボタンを押すと呼び出せる。
これとは別に、本体を閉じたまま、ディスプレイ下にある長方形のフロントボタンを押すと、カメラやテレビ、各種ビューアを起動させるための「クイックランチャー」が起動する。このランチャーは横位置で使うのが前提で、「TV」「スナップビューア」「ムービービューア」「フォト」「ムービー」「MUSIC」の6つの機能が起動できる。
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