写真で解説する“EXILIMケータイ”「930CA」(2/2 ページ)

» 2009年02月03日 11時39分 公開
[八百山ゆーすけ,ITmedia]
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 世界最速とカシオがうたう、0.99秒で起動するカメラ機能は、右側面にあるカメラキーで立ち上げるか、クイックランチャーから「カメラ」を選んで起動する。確かに起動時間はストレスをまったく感じさせないほど速い。カメラ機能はEXILIMの名を冠するだけあり、画像処理エンジンには「EXILIMエンジン for Mobile」を搭載。「830CA」にも搭載していた、人物の肌の透明感と目元の存在感をアップして撮れる「美撮り」機能も継承している。発表会では“女性の目が大きくなってカワイく写る”と強調されていたが、実際の撮影画像を見ると目元の強調もそうだが、それよりも肌の色合いをきれいに整えてくれる効果の方が大きいようだ。

 下は待ち受け画面から側面のカメラボタンから起動する様子を動画で撮影したものだ。

 待ち受け画面からクイックランチャーの「カメラ」を選択して起動するとこうなる。

Photo 会場に展示してあった「美撮り」モードの撮影サンプル。通常撮影(左)に対して美撮りモードで撮影したもの(右)は肌の具合がきれいに整えられている
PhotoPhoto 「美撮り」は通常のオートモードと同格に並ぶ階層の撮影機能。右側面のカメラボタンの長押しで直接美撮りモードで起動できる。美撮りモード時には画面右下にオレンジ色のアイコンが現れる

 830CA同様、「美撮りモード」や、検出した顔を自動的に追尾してピントを合わせ続ける顔検出オートフォーカス機能(「自動追尾フェイスフォーカス機能」)も搭載。 また、シーンに応じて画質調整を行う「オートモードセレクト」機能も追加されている。

 下の映像は自動追尾フェイスフォーカスを実際に試してみた様子。


PhotoPhotoPHoto カメラのインタフェースはデジカメのEXILIMに似た使いやすいもの。撮影モードを「AUTO」にすれば撮影対象を判断して自動的にシーンを選ぶオートモードセレクトが起動する

 とにかく簡単にカメラ機能を使えるという930CAのコンセプトは、単に撮影だけでなく“その後”の操作にも反映されている。その1つが「スナップビューア」だ。一般的な携帯電話では、撮影画像を確認するにはデータフォルダを参照するが、データフォルダはカメラ機能と切り離されているため、画像を見るまでにいくつかの操作手順を踏む必要がある。

 「スナップビューア」は右側面に“再生”アイコン表示のあるスナップビューア専用のキーを押すだけでビューアが起動。画像は1枚ずつ表示するだけでなく、サムネイルを並べて表示したり、立体的に表示したりするパターンが選べる。画像を次々と切り替える動作にもタイムラグはなく、ストレスのない快適な操作感がうれしい。

 ちなみにこのカメラキーとスナップビューアキーを対等に並べたボタン配置としたのは、デジカメのEXILIMが「撮影」「再生」をすぐに切り替えられるようにしてあるコンセプトに習ったもの。EXILIMケータイでもその作法を踏襲している。

PhotoPhoto スナップビューアの「3D表示」と「サムネイル表示」

 以下の動画はそれぞれ「1枚表示」「3D表示」「サムネイル表示」で画像をスクロールしたところ。いずれも素早く画像をめくっていける




 もう1つカメラ機能で特徴的なのが「ブログアップロード」機能だ。最近は携帯のカメラで撮った写真をブログやSNSの日記にアップする人も多いが、そんなときにこの機能を使えば、撮影からアップロードまでをスムーズに進めることができる。この機能は各サービスのメールアップロード機能を利用するもので、あらかじめアップロード用のメールアドレスを登録しておけば、撮影画像からメールの作成画面までを順に導いてくれる。

PhotoPhoto

PhotoPhoto 撮影直後のプレビュー画面右にある「ブログ」のソフトキーを選択。画像をメールに添付する方法を選んで、アップするブログやSNSをあらかじめ登録してあるリストから選択。すると画像を添付した新規メール作成画面が立ち上がる

 カメラとしてのEXILIMケータイをより使いこなすためのコンテンツも搭載。「モバイル便利帳」の中に、「Cute Photographer〜おしゃれな写真が撮れる本〜」(翔泳社)と「写真でつくる雑貨」(雷鳥社)を収録しており、待受画面のショートカットからワンタッチで呼び出せる。

PhotoPhoto モバイル便利帳は待ち受け画面のショートカットからも呼び出せる(写真=左)。モバイル便利帳には「お役立ちマナーブック」に加えて、写真に関する2つのコンテンツ「Cute Photographer〜おしゃれな写真が撮れる本〜」と「写真でつくる雑貨」を収録(写真=右)
PhotoPhotoPhotoPhoto さまざまなものの撮り方が分かる「Cute Photographer〜おしゃれな写真が撮れる本〜」(翔泳社)と撮った写真の活用方法をアドバイスしてくれる「写真でつくる雑貨」(雷鳥社)を収録

 このほか、待受画面やメニューのテーマにもカメラにこだわった930CAらしさが込められている。1つは「EXILIM」テーマで、初代「QV-10」から最新モデルまでのグラフィックがランダムに登場するというもの。また、もう1つは「ブログアップロード機能」に関連して、メニューをブログ風にデザインしたもの。画面の画像やテキストは直接メニューとは関係ないのだが、フォトブログをイメージさせるものとなっている。ちなみに前作の830CAでは、キャラクターグラフィックとして「Baby Penguin」が入っていたが、930CAでは残念ながらこうしたキャラクターモノのUIは入っていない。

PhotoPhotoPhotoPhoto UIのテーマは「EXILIM」と「ブログ」の2種類がプリインストールされている。「EXILIM」は歴代のモデルがランダムにアニメーションとなって現れる。「ブログ」はメニューがフォトログ風になっている
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