気分に合わせてタテヨコ使い分け、サクサク撮れるケータイカメラ──「P-03A」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

» 2009年02月04日 16時04分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 ケータイのカメラも続々と「顔検出機能」を搭載するようになってきた。P-03Aも、3人まで同時に顔を検出でき、顔に合わせて明るさも調整してくれる顔認識AF機能が備わる。ケータイカメラにおける顔検出は、検出速度や精度が機種によってまだバラツキもあるが、P-03Aの顔検出はなかなか高速で優秀。口を隠していたり髪で目が隠れていたりしない限り、正面を向いていればすぐ検出してくれた。

photo 顔検出AFで撮影 横位置
photo 顔検出AFで撮影 縦位置

 この作例は、日差しが当たったところがやや不自然に白飛びしてしまったのは気になるが、写りはなかなかだった。

 次はシーンモードで「人物」にしてみよう。

photo シーンモード「人物」で撮影

 やや明るめに設定され、“ポートレート”としての見栄えがよくなった。

 次は室内。昼間の日差しが差し込む明るめな室内で撮った。

photo シーンモード「人物」で屋内撮影

 P-03Aは、「色調切替」モードに“美白”や“日焼け”というものもある。撮影シーンに応じて使い分けると、見栄えのよい写真に仕上がる。ただ、この色調切替の設定はタテオープン時にしか行えない(ヨコオープン時に使いたいときは、いったんタテオープンで切り替えてから戻す必要がある)のが少し面倒かな。

photophoto “色調切替“で「美白」(左)、「日焼け」(右)に設定して撮影

 このシーンの場合、美白モードではあまり差が出なかったが、日焼けモードは確かに(背景も一緒に)ほんのり日焼けしてくれた。“効き”はほどほどに自然なので安心してほしい。

一般的な屋外の作例

 ではいつもの作例を。黄色い象のすべり台は縦向きと横向きの両方で撮り比べた。

photo 黄色い象のすべり台 縦位置
photo 黄色い象のすべり台 横位置
photo あずやま

 発色もディテールの描写も、3Mピクセル機としては相当よい方だ。少々シャープネスがきつくかかっているようだが、それは仕方あるまい。その分、(ケータイの画面で見る時などは特に)しゃきっと仕上ってくれる。センサーのサイズは8Mクラスのハイエンド機と比べると小さめと思われるが、それなりに写りはまとまっている。

 さらに青空を背景にした風景を2枚。

photophoto 建物と青空 左:オート、右:「風景」モード

 2枚目は風景モードにして撮影した。P-03Aはもともと派手めの発色を見せてくれるが、風景モードにすると、よりこってりと鮮やかになる。風景写真をハデハデに撮りたいときに有用だ。

 それ以外の作例を何点か。

photo 手前の松葉にピントを合わせて撮影
photo マクロモードでバラを撮影
photo オナガガモとキンクロハジロが、“ナントカじゃらし”代わりの枯れ葉につられてやってきた瞬間
photo 夕方、毛布に入ってぬくぬくなねこの兄弟。明るく撮るために+0.7の補正をした

 ダイナミックレンジがやや狭いために、白飛びしてしまいやすいことや、赤色が飽和しやすい(バラの花びらを見ると、日が強く当たった箇所がちょっと変色しているのが分かる)傾向は確かにある。ただ、写りそのものはよくまとまるので、屋外で使う分にはなかなかよい感じだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年