2008年冬モデルと2009年春モデルの新機種でシャープ製といえば、新開発の8M CCDセンサー搭載機。「SH-01A」はサイクロイドスタイル、ソフトバンクモバイルの「930SH」(カメラレビュー参照)は折りたたみ、そして、今回試す「SH-03A」は回転2軸と、スタイルが三者三様なのが面白い(なお、2009年春モデルでソフトバンクモバイルの「932SH」、auの「SH001」も8M CCDセンサーを採用した)。このため、どれが一番ケータイカメラとして優れているのかを判断するのは難しい。
SH-03Aの特徴は、笑顔を検出して自動的に撮影してくれる「笑顔フォーカスシャッター」と、顔を検出したら自動的に撮影してくれる「振り向きシャッター」を搭載すること。ターゲットは「人」。それがすごくはっきりしている。さらにタッチパネルを搭載。ディスプレイを表にして横向きで構えるデジカメスタイルで、指だけで自然に操作できる。
この回転2軸ボディにより、普通に縦に開くケータイスタイルでは縦位置撮影、横向きのビューアスタイルでは横位置での撮影と使い分けられる。この辺はシャープ端末らしいところで、やはり使いやすい。
基本操作はケータイスタイルではダイヤルキー、デジカメスタイルではタッチパネルでの操作になる。デジカメスタイル時は多数のサイドキーで操作する端末も多いが、SH-03Aはサイドキーを1つしか備えない(一応シャッターとして機能するが、少し押しにくい場所にある)。このため、タッチパネルを操作全般に使うのである。
デジカメスタイルにすると横向きメニューが表示され、タッチパネルモードになる。SH-03Aのタッチパネルは静電容量方式。分厚い手袋をしていると反応しないので、冬の屋外で撮影する時などはご注意を。まぁ、それはSH-03Aに限ることではないけど。
デジカメスタイル時は画面の右にボタンが4つ並ぶ仕様。インタフェースはこれだけといっていい。ごくシンプルで、右手の親指でこのどれかを押すだけという感じ。ちなみに、ここに「笑顔認識シャッター(Egao)」と「振り向きシャッター(Furimuki)」があるのを見ても、いかにこの2つの機能をウリにしてるかが分かるというものだ。
では、タッチパネルなら、FULLTOUCH 931SHのように触れたところにピントを合わせてくれるかなと思ってタッチしたら無反応だった。がーん。
説明書で確かめると、顔検出機能で複数検出された時の顔の選択と、スポットAFモードである程度のAF位置などは指で指定できる(通常はセンターAFのみとなる)。このほか、画面上で指を上下に動かすと明るさの調整、左右に動かすとズーム操作が可能。AFロックができず、タッチ操作で行うシャッターもよくあるデジタルカメラと使い方が異なるので、デジカメスタイルでの操作に若干の慣れが必要だった。もちろんすぐ慣れるが。
なお、縦向きのケータイスタイルではダイヤルキーをフルに使え、AFロックも可能。おなじみのタイル表示のメニューも使える。こちらは従来機種と同様の使い勝手なので安心して使えそうだ。
撮影にかかる時間は、8MサイズのSuperFineでmicroSDに記録した場合で約5秒。ストレスがぎりぎりたまらないほどの速度だ。
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