メールの保護設定は誤って削除するのを防げて便利だが、一覧にメールが表示されるので、メールの題名や差出人を第3者に見られてしまう可能性がある。メールを他人に見られないようにするには、メールフォルダをロックする「フォルダロック」や、フォルダを隠す「シークレット設定」などが有効だが、メールを読むにはこれらのセキュリティ設定を解除する必要があり、やや手間がかかる。
そこで活用したいのが、メールをデータフォルダへコピーする方法だ。機種によっては内蔵メモリと外部メモリ、どちらにもメールを保存できる。見られたくないメールはデータフォルダにコピーして、元の(メールメニュー内の)メールを削除すれば、メールメニューから第3者にメールを読まれることは防げる。もちろん、バックアップ機能としても重宝する。
データフォルダからメールデータを見る場合、機種によっては返信できない、画面下部に本文を表示できない、1画面の表示件数が少ないなど、メールメニューよりも一覧性や操作性は劣る。とはいえ、保存した順番にかかわらず時系列で表示される、本文はメールメニューからアクセスした場合と同様のレイアウトで表示されるなど、基本的な閲覧性は問題ない。
また、メールの保存件数には上限があるので、古いメールから順番にデータフォルダに移しておけば、(メールの保存件数がオーバーして)いつの間にか古いメールが上書きされていた、という事態も防げる。内蔵メモリや外部メモリのデータ領域が空いている限り保存できるので、文字のみのメールなら、かなりの件数を保存できるだろう。
このほかに、サーバに送受信メールを保存するサービスもある。
ドコモ端末の場合、「電話帳お預かりサービス」(月額105円)を利用すれば、アドレス帳のほか、画像、メール、スケジュール、トルカのデータをバックアップできる。メールの保存件数は最大3006件。iコンシェルに契約すると、電話帳お預かりサービスも同時契約となるので、iコンシェル対応機のユーザーは覚えておこう。
バックアップしたデータは、インターネット経由でケータイやPCから確認、さらにケータイへ保存できるので、万が一ケータイを紛失した場合でもデータを復元できる。メールの本文はサイトから1件ずつアクセスして確認するので端末内のメールよりも閲覧性は低いが、バックアップ用途として役に立つ。
お預かりセンターに預けたメールはiモードサイト(http://docomo.ne.jp/cp/ag-option.cgi)とPCサイト(外部リンク)から確認できる。預けたデータにはPCはログイン、ケータイは暗証番号入力しないとアクセスできないので、セキュリティ面でも安心だ。
auの場合、Gmailを利用した「au one メール」(無料)に、ケータイの送受信メールを自動保存するよう設定できる。au one メールの保存容量は6Gバイトなので、「100年メール」というキャッチコピーのとおり、一生分のメールを保存できると言っても過言ではない。
ケータイメールの自動保存は、ケータイ版「au one メール」のトップから「携帯メール自動保存設定」から設定できる。au one メールは、ケータイはau oneトップの「メール(大容量6GB)」から、PCは http://mail.auone.jp/ からアクセスできる。
メールの表示設定 | メールの保護設定 | 内蔵メモリ/外部メモリにメールをコピー | 電話帳お預かりサービス/au one メール | |
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対応機種 | ほぼすべての現行機種 | ほぼすべての現行機種 | ほぼすべての現行機種 | ドコモとauの現行機種 |
起動/設定時間 | 約1分 | 約30秒 | 約1分 | 約30秒 |
料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 105円(電話帳お預かりサービス) |
お役立ち度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
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