第16回 “保護”と“バックアップ”で一生分のメールを守る今すぐ使えるケータイレシピ(2/2 ページ)

» 2009年02月18日 01時24分 公開
[田中聡,ITmedia]
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メールメニューからメールを隠す――内蔵/外部メモリで管理

 メールの保護設定は誤って削除するのを防げて便利だが、一覧にメールが表示されるので、メールの題名や差出人を第3者に見られてしまう可能性がある。メールを他人に見られないようにするには、メールフォルダをロックする「フォルダロック」や、フォルダを隠す「シークレット設定」などが有効だが、メールを読むにはこれらのセキュリティ設定を解除する必要があり、やや手間がかかる。

 そこで活用したいのが、メールをデータフォルダへコピーする方法だ。機種によっては内蔵メモリと外部メモリ、どちらにもメールを保存できる。見られたくないメールはデータフォルダにコピーして、元の(メールメニュー内の)メールを削除すれば、メールメニューから第3者にメールを読まれることは防げる。もちろん、バックアップ機能としても重宝する。

photophotophotophoto メールデータの保存と閲覧方法は機種によって異なる。SH-01Aはメールのサブメニューの「移動/コピー」→「microSDへコピー」から操作する。複数選択してからのコピーも可能。内蔵メモリにはメールをコピーできない。コピーしたメールは、メインメニューの「LifeKit」→「microSD」→「microSDデータ参照」→「メール」から、または受信トレイのサブメニュー「microSDデータ参照」から見られる。本文のプレビュー表示はできないが、メールの返信は可能だ
photophotophotophoto SH-01Aはメインメニューの「LifeKit」→「microSD」→「一括バックアップ/復元」または「個別バックアップ/復元」からバックアップしたメールデータも、「microSDデータ参照」の「メール」にある、日時が明記されたファイルから確認できる
photophotophotophoto W61Sは内蔵メモリと外部メモリどちらにもメールをコピーできる。コピーしたメールには、データフォルダの「Eメールフォルダ」からアクセスできる。メールメニューと同様のリスト表示となるが、1画面の表示件数は3件と少なく、メールの返信もできない
photophotophotophoto W61Sの場合、microSDに保存したメールは、メインメニューの「microSD」→「メールフォルダ」から確認できる。一覧に本文がプレビュー表示されるほか、返信もできるので、内蔵メモリよりも外部メモリのほうが使い勝手はよい

 データフォルダからメールデータを見る場合、機種によっては返信できない、画面下部に本文を表示できない、1画面の表示件数が少ないなど、メールメニューよりも一覧性や操作性は劣る。とはいえ、保存した順番にかかわらず時系列で表示される、本文はメールメニューからアクセスした場合と同様のレイアウトで表示されるなど、基本的な閲覧性は問題ない。

 また、メールの保存件数には上限があるので、古いメールから順番にデータフォルダに移しておけば、(メールの保存件数がオーバーして)いつの間にか古いメールが上書きされていた、という事態も防げる。内蔵メモリや外部メモリのデータ領域が空いている限り保存できるので、文字のみのメールなら、かなりの件数を保存できるだろう。

「電話帳お預かりサービス」と「au one メール」を活用

 このほかに、サーバに送受信メールを保存するサービスもある。

 ドコモ端末の場合、「電話帳お預かりサービス」(月額105円)を利用すれば、アドレス帳のほか、画像、メール、スケジュール、トルカのデータをバックアップできる。メールの保存件数は最大3006件。iコンシェルに契約すると、電話帳お預かりサービスも同時契約となるので、iコンシェル対応機のユーザーは覚えておこう。

 バックアップしたデータは、インターネット経由でケータイやPCから確認、さらにケータイへ保存できるので、万が一ケータイを紛失した場合でもデータを復元できる。メールの本文はサイトから1件ずつアクセスして確認するので端末内のメールよりも閲覧性は低いが、バックアップ用途として役に立つ。

 お預かりセンターに預けたメールはiモードサイト(http://docomo.ne.jp/cp/ag-option.cgi)とPCサイト(外部リンク)から確認できる。預けたデータにはPCはログイン、ケータイは暗証番号入力しないとアクセスできないので、セキュリティ面でも安心だ。

photophotophotophoto 各受信メールのサブメニューの「お預かりセンターに保存」から保存する。複数選択してからの保存も可能。お預かりセンターのサイトから「確認・ダウンロード」でメールの件名を選択すると、各メールの本文が現れる

 auの場合、Gmailを利用した「au one メール」(無料)に、ケータイの送受信メールを自動保存するよう設定できる。au one メールの保存容量は6Gバイトなので、「100年メール」というキャッチコピーのとおり、一生分のメールを保存できると言っても過言ではない。

 ケータイメールの自動保存は、ケータイ版「au one メール」のトップから「携帯メール自動保存設定」から設定できる。au one メールは、ケータイはau oneトップの「メール(大容量6GB)」から、PCは http://mail.auone.jp/ からアクセスできる。

photophotophotophoto ケータイメールとWebメールを一括で管理できる「au one メール」。ケータイメールの自動保存設定は、au one メールトップの「携帯メール自動保存設定」から行う。
photo PC版のau one メールでもケータイメールを閲覧できる。ケータイメールには「EZ受信ボックス」と表示される
今週のレシピ
メールの表示設定 メールの保護設定 内蔵メモリ/外部メモリにメールをコピー 電話帳お預かりサービス/au one メール
対応機種 ほぼすべての現行機種 ほぼすべての現行機種 ほぼすべての現行機種 ドコモとauの現行機種
起動/設定時間 約1分 約30秒 約1分 約30秒
料金 0円 0円 0円 105円(電話帳お預かりサービス)
お役立ち度 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆
簡単操作度 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
自慢度 ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★
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