日立製作所は2月18日、都内で「Woooケータイ H001」の3Dムービーの上映会を開催した。
H001は3D液晶を搭載するのが大きな特徴のau端末。専用の「3Dキー」を押すと画面が3D表示に切り替わり、立体感のある映像や写真を楽しめる。ディスプレイが横にも開く「2WAYオープンスタイル」を採用し、縦画面と横画面どちらでも3D表示ができる。
イベントでは、3Dメガネを着用して視聴するオリジナル3D映画『センター・オブ・ジ・アース』『U2 3D』の予告編や、伊東美咲さん主演のH001向け「オリジナル3Dムービー」が上映された。
「Woooケータイ H001」の3Dムービーの上映会を動画でチェック |
トークセッションでは、3D映像評論家の大口孝之さんと、H001のイメージキャラクターの伊東美咲さん、3D映画「センター・オブ・ジ・アース」のDVDで日本語の吹き替えを担当した沢村一樹さんが登場した。
3D映像の動向について大口さんは、「アメリカでは3Dメガネをかけて3D映画を見るというスタイルが普及してきており、日本でも当たり前のジャンルになる可能性が高い。今後さらに発展していく分野だが、現在の3D映画はハリウッド作品のみで、残念ながら日本では制作されていない。3D映像は、日本の映像作家たちが身に付けないといけない分野の技術。学生さんなど映像クリエーターの卵には、3D映像を作る訓練をしてほしい」と話した。
H001の3D映像を見た大口さんは、H001は「3Dメガネ不要で3D映像を見られること」と「2D→3D変換プログラムの内蔵」が画期的だと説明。
「(3D表示を可能にする)視差バリアという技術のアイデアは20世紀の初めからあったものの、当時は実現不可能な技術だった。しかし精度の高い液晶技術ができて、初めて実現した。H001の3D液晶は、フルワイドVGAという解像度があったからこそ実現できた」(大口さん)
大口さんが特に感動したというのが、2Dから3D表示に変換する技術だ。「ハリウッド映画でも、3D化するには手作業なので1年くらいはかかるが、H001はリアルタイムに3D変換する。これはとんでもなくすごい発明。ハリウッドにはまだない技術なので、世界に誇れる」と賞賛した。
沢村さんは、3D映画『センター・オブ・ジ・アース』の映像について、「(視聴者が)驚かないよう、3Dのレベルは“寸止め”程度に抑えたようです」と裏話を披露。「アテレコは通常の(2Dの)映像を見ながら行ったので、公開後に初めて見た3D映像はとても新鮮だった。映画の舞台は架空の場所だけど、3Dだとその場にいるような気持ちになれた」と感想を話した。
H001で3D映像を見た沢村さんは、「このサイズ(の端末)で3D映像を見られるのが不思議。これはワンセグ以来の画期的な機能。『ちょっと見る?』とか会話のきっかけになる」と興味津々の様子だった。
H001向けのオリジナル3Dムービーを撮影した伊東さんは、「撮影自体は普段と変わらず、3D専用カメラが入るくらいだったので、自然体で臨めました」と感想を述べた。H001の3D映像は「“新感覚”という言葉がふさわしい。臨場感があって新しい」と話した。自身が出演するオリジナル3Dムービーの見どころは「女性が持つ二面性」で、「彼氏を待っている喜びと、(一方で)待っているときの切なさや寂しい気持ち」を表現したという。
H001向けのオリジナル3Dムービーは、伊東さんと沢村さん、大口さんの3人も会場で視聴。大口さんは「ケータイ向けに作った映像なのに、大スクリーンでもしっかり見られる解像度になっている。これは非常にぜいたくなこと。(出演者の)伊東さんが本当にスクリーン越しにいるように感じた」と驚いていた。伊東さんは「H001の新感覚がそのまま再現されていて、すごく迫力があった」、沢村さんは「自分の身体が浮き沈みするように錯覚した」と話した。
司会者から「H001の面白い使い方のアイデア」を問われると、沢村さんは「撮影した写真も3D表示できるので、カメラとして使うと面白い」、伊東さんは「ワンセグやLISMO Videoで好きな番組やDVDを3Dの世界を楽しんでほしい」と提案した。
また日立製作所は、Woooケータイ H001のタッチ&トライキャラバンを開催。2月21日と22日に東京の渋谷109スクエア、2月28日と3月1日に名古屋、3月7日と8日に大阪で実施する。会場では、伊東美咲さん主演のオリジナル3Dムービーの視聴をはじめ、H001の3D立体表示を体験できる。キャラバンの詳細は日立のWebサイト(外部リンク)でも案内されている。
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