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日本のタッチパネルケータイはどうあるべきか──「SH-04A」が目指したもの (1/3)

3.5インチの大画面にほぼすべての機能が利用できるタッチパネルを搭載し、さらにQWERTYキーボードも備えて文字入力も快適に行える──。「日本市場に最適なタッチパネルケータイの形」を追求したシャープ開発陣の出した結論は、このタッチ+QWERTYキーという新たなスタイルだった。

 直感的に操作でき、誰にでも使いやすいタッチパネルは、昨今の携帯電話市場で大きな注目を集めているデバイスの1つだ。特に最近は、タッチパネルを採用した端末が増えており、これまでの“特別なもの”というイメージがなくなって、十字キー+ダイヤルキーとは異なるユーザーインタフェース(UI)として受け入れられつつある。

 しかしタッチパネルのUIは、まだまだこれから完成度をさらに高めていく必要があり、タッチパネルを採用したからといって、必ず操作しやすくなるとは限らないのが現状だ。しかも、日本には絵文字やデコメールなどに代表される独特の「メール文化」もある。iモードなどのキャリアの独自サービスが利用できないと、世界的に人気の高いタッチパネルケータイも、日本市場では一般のユーザーにまではなかなか普及しない。

 こうした状況を踏まえてシャープが開発したのが、ドコモ向けの最新モデル「SH-04A」だ。

 開発陣がSH-04Aに込めた思いや目指した方向性を、通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 係長の大屋修司氏、商品企画部 主事の永井秀幸氏、商品企画部の福山享弘氏、技術部 係長の足立一浩氏、第2ソフト開発部 主事の堀善彦氏、デザインセンター 係長の真野靖彦氏に聞いた。

Photo 前列左から、通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 係長の大屋修司氏、商品企画部 主事の永井秀幸氏、商品企画部の福山享弘氏。後列左から通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 技術部 係長の足立一浩氏、第2ソフト開発部 主事の堀善彦氏、デザインセンター 係長の真野靖彦氏

日本のユーザーが使いやすいタッチパネルケータイの理想像を求めて

 シャープは、PDAのZaurusや電子辞書のPapyrus、業務用端末など、ペン入力を前提としたタッチパネルUIを備えた情報機器は、以前から開発していたこともあって、社内にはタッチパネルUIに関するノウハウは蓄積されていたという。また携帯電話にタッチパネルを搭載する研究は、シャープのデザインセンターの開発部門などで、以前から先行して行われていた。その成果は、「SH906i」や「SH-03A」などの端末に取り入れられている。

 ただSH-03Aなどでは、ディスプレイを表にして折りたたみ、ダイヤルキーが隠れた状態での操作性を向上させるためにタッチパネルを採用していたのに対し、SH-04Aは“すべて”の操作をタッチで行えるようにしているのが大きな違いだ。

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 係長の大屋修司氏

 その理由を商品企画部の大屋氏はこう話す。「携帯電話の中身が、通信速度の向上やコンテンツのリッチ化なども含めて進化していく中で、いつまでも十字キーとリスト型表示だけがベストなUIではない、という思いがありました。SH-04Aは、日本のユーザーが『1台目のケータイ』として利用できる、一般の人にも使いやすいタッチパネル搭載携帯電話はどうあるべきか、という理想像を考えるところから開発が始まったのです」

 日本のユーザーに使いやすいタッチパネルケータイとはどんなものか。その条件を満たすためには、以下の3つの点をクリアする必要があったと大屋氏は言う。

 1つは「片手で操作できること」。日本では、駅で電車を待つ間、待ち合わせまでのちょっとした空き時間などに携帯電話を使う人が非常に多い。こういったシーンでは、ちょっと片手で、あるいは荷物を片手に持った状態で携帯電話を操作することが多く、片手での使いやすさは携帯電話に必須の要件となっている。この片手での使いやすさにうまくマッチしていたのが十字キーとダイヤルキーのUIだったわけだが、SH-04Aではそれをタッチパネルでカバーする必要がある。そこでSH-04Aでは、端末を握りやすい横幅にしたほか、ボタンやアイコンの大きさを、片手で操作する際に主に使うことになる親指でタッチしやすいサイズにするなどの注意を払った。

 2つめは「文字が快適に入力できること」。全面タッチパネルのケータイは、これまでにいくつも発売されており、SH-04Aでも物理キーを持たない形状を含め、さまざまなスタイルを検討した。当然タッチパネルで快適に文字入力を行う方法などもあれこれ考えたという。ただ、日本ではメールの利用頻度が高く、文字が打ちやすくなくては、幅広いユーザーに受け入れてもらうのは難しいとの考えから、QWERTYキーを採用するに至った。

 そして3つめの、絶対に欠かすことができなかった要素が「メインのケータイとして使えること」。これまで、タッチパネルUIを前面に打ち出した端末は、2台目の端末として持たれることが多く、結局はメールやキャリアサービスを利用するため、1台目の端末は別途持つ人も少なからずいた。そこでSH-04Aでは、iモードはもちろん、iコンシェルやiウィジェットなど、ドコモが提供するすべての最新サービスに対応し、おサイフケータイでもあり、GPSやワンセグも備えるという、“全部入り”を実現した。

 片手で操作でき、なおかつ文字入力が快適に行え、1台目のケータイに必要なあらゆる機能を盛り込んだケータイ──。それがSH-04Aだ。

「片手でタッチパネル操作」を実現するためのUI

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 主事の永井秀幸氏

 一言で「片手で操作しやすい」と言うのは簡単だが、その裏側では、UIの設計を担当した商品企画部やソフト開発部の幾多の苦労があった。グラフィックデザインの作り込みを主に担当した商品企画部の永井氏は、特に待受画面にタッチすると最初に表示される「待受タッチランチャ」でどの機能を呼び出せるようにするかを熟慮したと振り返る。

 「一番こだわったポイントであり、一番苦労した部分でもあるのですが、待受タッチランチャで何を前面に持ってくるかという部分はかなりいろいろ検討しました。SH-04Aはケータイからブログを頻繁に更新するような女性ユーザーもターゲットにしています。ですから、何でもできるようなショートカットを待受画面に置くのではなく、Google検索や地図アプリといった、今まであまり前面に押し出されていなかったサービスもユーザーに使ってもらいたいという思いを込めました」(永井氏)

 具体的には、待受タッチランチャを入り口として、Googleを呼び出して新しいお店や評判のスポットなどを検索し、地図アプリで場所を調べてそこに行ってみたり、行った先で写真を撮ってすぐにブログにアップしたり、といった使い方を提案する。

PhotoPhoto SH-04Aの待受画面をタッチすると呼び出せる「待受タッチランチャ」

 ユーザーに待受タッチランチャを使ってもらうため、SH-04Aでは、ほかの機種とは異なる珍しい試みを行った。初期設定の待受画面が黒一色なのだ。これまでのシャープ製端末は、精細で美しいNewモバイルASV液晶を際だたせる美麗なグラフィックを待受画面に配することが多かったが、SH-04AではWhite、Pink Gold、Blackのどの色もあえて黒い背景とすることで、ユーザーが待受画面を押してみたくなるようにしている。

 「思わずお客様がタッチしたくなるようなイメージを追求しています。この黒い背景にアイコンがしっかり立ち上がることで、アイコンをタッチして操作するということをグラフィックで明確に伝えられると考えました」(大屋氏)

 SH-04Aでは、加速度センサーを内蔵し、端末の縦と横の向きも検出できるようにしたことに合わせ、待受タッチランチャから起動できる項目も、縦画面(タッチポジション)と横画面(AVポジション)で少し変えてある。横画面で待受タッチランチャを起動した際には、ワンセグが使いやすいよう、iウィジェットではなくGガイド番組表を呼び出せるようにしているのだ。こうしたユーザーの使い方に合わせた細かな配慮もしっかり行き届いている。

 また、待受画面に表示するものは、基本的にすべてタッチすると何らかの操作ができるようになっているのも特徴だ。例えばマナーモードなどのピクトに触れるとモードの変更ができたり、時計に触れるとiスケジュールが呼び出せたり、待受画面を長押しすると簡単に壁紙が切り替えられたりする。

 「お客様が直接触れられるものは、何かが起こるだろうという期待を持つのが普通です。ですから、待受画面に表示されている要素は、基本的に触ったら何かが起こるように作ってあります。そういう意味では待受機能の開発担当泣かせでした」(大屋氏)

 端末を閉じた状態では、基本的にタッチパネルですべての操作を行う必要があるため、すべてのアプリに対して、画面のボタン配置やサブメニューの出し方など、使用感にかかわる細かな部分のチューニングを行った。

 例えばサブメニューは、右上から左下、もしくは左上から右下への指をスライドさせると、メニューボタンをタッチしなくても呼び出せる。また、データBOX内の写真を表示中は、ピンチ操作で写真の拡大・縮小が可能。こうしたジェスチャーへの対応も含め、使い勝手の良さを追求している。

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部の福山享弘氏

 UI周りのデザインを担当した商品企画部の福山氏は、「従来からあるiアプリなど、タッチ操作に対応していないプログラムも、そのまま違和感なくSH-04Aのタッチ操作で利用できなくてはなりません。そのため、iアプリの上に透明のキーを表示して操作できるようにするなど、実際にキーで操作するときと遜色ない操作感を実現できるようにするのに苦労しました」と振り返る。

 SH-04Aのディスプレイ上で、アプリなどが片手ですぐに操作できるよう、ソフトウェアのボタンは親指が置きやすい位置や大きさなどを考えて配置。タッチに対応していないアプリでは、アプリの上や下などに、操作に必要なキーを表示する方法を採用した。またタッチ対応のアプリでも、常にキーで操作するわけではないので、不要なときには入力用のキーを簡単に消せるようにするなど、違和感のない操作性を作り上げた。

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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月16日

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