電話番号やメールアドレス、WebサイトのURLなど、メールではさまざまな情報を伝えられる。位置情報を伝える「地図メール」もそのうちの1つ。GPS対応機種なら、地図メールから直接目的地まで案内してもらえるので、PCにはない便利なメール機能として活用したい。
特定の場所を教えるのにもケータイメールは役に立つ。単に住所を教えるのならPCメールでもよいが、ケータイの場合、GPSと連携できるのが大きなメリットだ。GPSに対応した機種なら、メールに書かれた位置情報から地図の閲覧やルート案内ができるので、集合場所などを簡単に教えられる。
待ち合わせ場所や、遅れてくる友人に今いる場所を教えたい、といったときは、現在地を測位して、その情報を“地図メール”として送信すればよい。
現在地測位の方法は機種によって異なるが、NTTドコモの「SH-01A」やソフトバンクの「AQUOSケータイ 923SH」など、待受画面からワンタッチで現在地を測位できる機種もある。このほか、ドコモ端末は「LifeKit」、ソフトバンク端末は「ツール」からも地図機能を呼び出して測位できる。au端末はEZナビウォークを起動してから測位する。
SH-01Aの「地図アプリ」の場合、現在地測位をしてから「メニュー」→「メール送信(※「メール」は絵文字表記)」から、現在地情報のURLを本文に貼り付けたメールを作成できる。auのEZナビウォークは「地図を見る」→「現在地を調べる」で測位後、「MENU」→「この場所を…」→「メールを送信」から、931SHの「S!GPSナビ」は、「ツール」→「時計/計測」→「S!GPSナビ」→「現在地メール」から操作する。
このほか、「来週の飲み会の集合場所を教えたい」「会社の所在地を教えたい」といったときなど、特定の場所の地図メールも送信できる。SH-01Aの地図アプリは、「フリーワード検索」や、「地図」の「一覧/〒/TEL」などから目的地を検索し、その後は現在地の地図メールと同じように、「メニュー」→「メール送信」からメール作成できる。
EZナビウォークは、「地図を見る」の「地図を検索する」でキーワードや住所などから目的地を検索し、「地図をメールで送る」から操作する。931SHの「NAVITIME」は、トップのキーワード検索、または「地図検索」から調べた後に、「この場所をメールで送る」を選べばよい。
地図メールを受信したユーザーは、本文のURLにアクセスすると地図を閲覧できる。メール送信者と受信者が同じナビサービスを使っていれば、目的地までのルート案内も可能だ。
auユーザー同士なら、EZナビウォークを使ってURLからルート案内を利用できるほか、他キャリアの「NAVITIME」ユーザーとも、お互いに地図メールからルート案内が利用できる。EZナビウォークは、ナビタイムジャパンのNAVITIMEがベースとなっているので、他キャリア向けのNAVITIMEとユーザーインタフェース(UI)や操作性などで共通する部分が多い。
一方、ドコモ端末にプリインストールされている「地図アプリ」は、ゼンリンデータコムの「ゼンリン地図+ナビ」がベースになっているので、EZナビウォークやNAVITIMEユーザーが送信した位置情報から、地図の表示はできるが地図アプリによるルート案内はできない。ルート案内を利用するには、ドコモ版のNAVITIMEに加入する必要がある。
ドコモの地図アプリは月額315円、auのEZナビウォークは月額210円または315円、日額95円、ドコモ/ソフトバンク/ウィルコム/イー・モバイル向けのNAVITIMEは210円または315円。現在地の測位は無料で行えるが、目的地の検索やルート案内は有料サービスとなる。
地図メールを送信 | 地図メールから(リアルタイムの)ルート案内 | |
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対応機種 | 一部機種 | GPS対応機種 |
起動/設定時間 | 約3分 | 約1分 |
料金 | パケット料金+0円〜315円 | パケット料金+95円〜315円 |
お役立ち度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
自慢度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
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