今回のau端末の販売ランキングは、やや大きな変動があった。
首位はシャープ製の「AQUOSケータイ W64SH」(前回3位 2008年秋冬モデル)が獲得。続いて2位にソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W64S」(2008年秋冬モデル)、3位にはカシオ計算機製の「EXILIMケータイ W63CA」(前回1位 2008年秋冬モデル)、4位に日立製作所製の「Woooケータイ W63H」(2008年秋冬モデル)、5位にソニー・エリクソン製の「フルチェンケータイ re」(前回7位 2008年秋冬モデル)が入り、上位を1つ前の2008年秋冬モデルが占めた。
対して、2009年春モデルは6位にシャープ製の「SH001」(前回5位)、8位にソニー・エリクソン製の「Walkman Phone, Premier3」(前回6位)、そして10位にパナソニック モバイル製の「P001」(前回ランク圏外)と、集計時は未発売のCyber-shotケータイ S001を除く9機種中、3機種がランクインするのみに留まっている。
auの2008年秋冬モデルを含む旧機種は2009年3月中旬現在、ほぼすべての機種が新規契約で「シンプルコース一括で1円」と格安に販売する店舗が多い。特に今回はキャリア総合ランキングで前回のランク圏外(15位)から3位に浮上したAQUOSケータイ W64SHの躍進が目立った。発売当初から人気で、新色も追加されたEXILIMケータイ W63CAは、さすがに“シンプル一括1円”まで値下げしない店舗もあるが、それでも“シンプル一括数千円”と発売当初と比べるとかなり割安になっている。
そして今週、ある店舗で「P001がシンプル一括1円」となっていたのには驚いた。P001は2009年2月26日に発売されたばかりの新機種。パナソニック モバイルとして初のKCP+採用機で、新開発の高色再現性型フルワイドVGA液晶を備えることなどを勘案すると、納入価格は決して安くはないと思うが、auの新機種がこれほどまでに早く「1円」になるのは異例だ。ちなみに、飽きのこないデザインと使いやすさを工夫した“New Stardard”シリーズの「ベルトのついたケータイ NS01」と「ケースのようなケータイ NS02」もシンプル一括1円となっていた。厳しいと予想される2009年の携帯春商戦、ここまで異例のことをしなければならない状況を見ると、やはり本当に厳しいのかもしれない。
ただ、春モデルで前人気が高かった「Cyber-shotケータイ S001」が3月19日に発売された。今週末は3連休ということも含め、S001の幸先のよいスタートダッシュに期待したい。
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