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» 2009年04月02日 11時24分 UPDATE

「SH-04A」ロードテスト:第1回 タッチパネルUIの操作感

プライベート用の携帯として、2月下旬にシャープの「SH-04A」を購入して1カ月少々。あれこれ使っているうちに、気になるところやいいところがだいぶはっきりしてきた。これから数回にわたって、SH-04Aの活用方法を紹介する。

[園部修,ITmedia]

 2008年11月5日に開催されたドコモの新製品発表会では、試作段階のソフトウェアが動作していた「SH-04A」。当時は発売の3カ月以上前ということもあり、まだまだ十分な作り込みが行われていない状態だったため、製品版とは動作も仕様も大きく異なるものだった。

 2月20日に発売されたSH-04Aは、はっきり言って発表会で展示されたSH-04Aとは“別物”だ。待受画面からタッチパネルの動作、そしてQWERTYキーボードのキー配列まで、より使いやすいものへと作り替えられていた。今回は、まずSH-04Aの最大の特徴であるタッチパネルの操作性に注目してみた。

待受画面に触れると呼び出せる「待受タッチランチャ」

 SH-04Aは、閉じた状態ではタッチパネルで、QWERTYキーを引き出すとタッチパネル+キーで操作ができ、これまでになくタッチパネルが“使える”領域が広がっている。そのタッチパネルの動作が快適に使えるよう配慮して生まれたのが「待受タッチランチャ」だ。

 待受タッチランチャは、縦画面用と横画面用が用意されており、加速度センサーで端末の向きを検出し、向きに合わせたものが表示される。縦画面では「クイック検索」「Google」「地図アプリ」「iコンシェル」「メニュー」「iモード」「ワンセグ」「iウィジェット」「カメラ」がアイコンで表示される。横画面もアイコンはほぼ同じだが、ワンセグ視聴に便利なように、iウィジェットが「Gガイド番組表」になる。また、アイコンのほかに「メール」「アドレス帳」「発話」「着信履歴」「リダイヤル」「マナーモード」にアクセスできるボタンも用意されており、待受画面に触れるだけで、よく使う機能には簡単にアクセスできて便利だ

PhotoPhotoPhoto SH-04Aの待受画面は、初期状態では黒一色となっている。画面に触れると待受タッチランチャが現れる。待受タッチランチャは、縦画面用と横画面用が用意されており、メニューが一部で異なる

 この待受タッチランチャを引き立たせるために、わざわざ待受画面を黒一色にしたという話を開発陣に聞いたことがあるが、確かに真っ黒な画面は思わず画面に触れてみたくなる。画面をタッチするとさっとメニューが表示される感覚はなかなか心地よく、端末の回転もしっかり認識して表示を適宜切り替えてくれるため、操作時のストレスは少ない。

 ちなみに待受画面の壁紙は、画面上を長押しすることで簡単に選択画面に移行できる。ちょっと壁紙を変えたい、と思ったときにすぐに切り替えられるのはなかなかいい。ただ、待受タッチランチャを表示すると画面がほぼ隠れてしまうので、壁紙はシンプルなものの方がいいようだ。

十字キーに似た感覚で操作

 待受画面では、触れるだけで立ち上がる待受タッチランチャのほかに、画面上で指をスライドさせることで簡単におなじみの画面が呼び出せる。指を下から上にスライドさせると「iウィジェット」のメニューが呼び出せるほか、左から右にスライドするとリダイヤル、右から左にスライドすると着信履歴を表示する。上から下にスライドさせるとショートカットメニューが出てくるなど、十字キーでの操作と比べてもあまり違和感がない割り当てになっている。

PhotoPhotoPhotoPhoto 待受時にタッチパネル上で指をスライドさせると、十字キーを操作したときと同じように各機能が呼び出せる。下から上にスライドすればiウィジェット、右から左にスライドすれば着信履歴、左から右にスライドすればリダイヤル、上から下にスライドすればショートカットメニューが表示される

 またSH-04Aでは、メニューだけでなく、ほぼすべての操作がタッチパネルだけで行える。タッチパネル操作に非対応のアプリなどでは、専用のソフトウェアキーを画面にオーバーレイ表示する。そのため普段は端末を開かなくても主な操作はできてしまう。この点は、これまでのタッチパネルを搭載していたシャープ製端末から大きく進化したポイントで、素早く文字を入力したい場合をのぞけば、実はキーボードを引き出さなくても用事が済んでしまうことが多い。

PhotoPhotoPhoto 文字入力が必要なシーンでは、ソフトウェアキーボードを表示。タッチ操作に非対応のiアプリなどでも、カーソル操作や数字の入力ができるソフトキーボードをオーバーレイ表示する。iメニューはタッチ操作に対応したバージョンで表示される

iアプリの呼び出しに一工夫

 ただ、使っていて1点不便に感じたのが、一般的な端末では[iモード]キーの長押しなどで簡単に呼び出せたiアプリメニューが開きにくくなったこと。電子マネーのチャージやNAVITIMEなど、比較的iアプリをよく使う筆者には、いちいち待受タッチランチャからトップメニューを表示し、iアプリメニューからiアプリ一覧を開くという一連の動作を毎回強いられるのは煩わしく感じた。

 この解決策として、筆者はショートカットメニューをカスタマイズして利用している。ショートカットメニューは、前述のとおり待受画面で指を上から下にスライドさせると呼び出せるメニューで、初期状態では12の機能やアプリが割り当てられている。このうち、最初にカーソルが合う5番目の項目を、iアプリ一覧に設定した。これにより、iアプリの一覧が指のスライドとタップ1回で呼び出せるようになった。

 このショートカットメニューには、バーコードリーダーや電卓、アラーム、着信音設定、マチキャラなどに簡単にアクセスできるメニューが登録されているが、中にはあまり使わないものもある。登録する項目は、サブメニューを開いてその場でカスタマイズすることもできるため、よく使う機能をここに登録しておくといい。筆者はiアプリ一覧に加え、NAVITIMEとよく使うモバイルSuicaのアプリなどは直接呼び出せるようにしている。jigブラウザやibisBrowserなどのフルブラウザを多用する人も、このショートカットに登録しておくのがいいだろう。

PhotoPhoto SH-04Aは、iアプリを多用する人にはやや扱いにくい面もある。ワンタッチでアプリを呼び出すキーがないため、何らかの手段を講じる必要があるのだ。最短でアプリを呼び出す方法は、ショートカットメニューに登録すること。こうすることでなんとかツータッチくらいで呼び出せるようになる

タッチパネルの操作性は“だいぶ”進化

 iPhone 3Gなどと比べるとまだもたつく部分もあるが、SH-04AのタッチパネルUIは、「SH906i」など初期のタッチパネルモデルと比較すると隔世の感がある。iモードサイトを閲覧中などには、スクロールもスムーズで、多くの動作で違和感を感じないレベルの完成度になった。ただ、サブメニューのスクロールなどでは、どうもタイミングが合わないことがある。このあたりはさらなるチューニングを望みたい。

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